近況の日記を書いておこうと思う。
新型コロナウイルスによる経済への影響をさすがに受け始めた。
ざっくり出荷量の数字で言うと、全体で2割減、といった感じだ。
壊滅的な業界
僕の勤務先の化学メーカーの製品は、幅広い用途に使用されている。
自動車、建築、食品、電材、出版など、幅広い。
その中で特に自動車関連と、イベントに使う関連の製品を作っているお客様は、正直壊滅的だ。別に僕の勤務先の製品が、他社に置き換えられてしまったわけでもなく、シンプルに製品が売れないから、僕らから材料が買えないのだという。
それもそのはず。
自動車はまだ稼働が完全には再開していないし、イベント系はいわずもがなである。
イベント系は、パンフレットやチラシ、ポスターなど、以外に紙を使う。それも、高品質な紙に、高品質のインクを用いて印刷するようなタイプが多い。
イベント系に付帯する、装飾品や消耗品の類を作っているメーカーも壊滅的だ。イベントやショーが開けないのだから、当然といえば当然だ。これらのお客様はもう工場の稼働をかなり減らしていて、従業員の雇用調整も行っていると聞く。致し方ないとはいえ、コロナによる経済的ダメージを身近に感じた。
持ち堪える業界
とはいえ、持ち堪えている業界もある。
建築などは大型の物件は施工ストップが一時期あったが、今ではペースを落として人員を密にしないようにして頑張っている。
また比較的小規模の現場は通常通り頑張っていて、そのため僕の扱っている化学品もペースは悪いながらも、継続的に出荷されている。
なんとか持ち堪えている、という印象を受ける。
また、電材系も稼働を再開している。こちらは現状ではアジア各国に工場があるため、一時はストップしていたが、今では再開し、むしろ遅れを取り戻さんと稼働を増やしている。
むしろ好調な業界
逆に食品関連や、日用品関連は数量が伸びている。
やはり外食が減り、自炊が増えていることがある。
またテイクアウトが増えてその包装容器が必要ということで、その用途での出荷が増えてきている。
あとは日用品も伸びている。衛生用品なども好況だ。
,,,が、こういった食品や日用品関連の製品は、正直あまり儲からないので、僕の勤務先としては歯痒い状況だ。売れるけど、儲けが薄い。
正直な所感
僕はこのように、様々な業界のお客様・メーカーと接している。
本当に悲惨な状況に追い込まれているお客様もいるし、なんとか乗り切ろうとしているところもあるし、思いがけぬ需要増にうれしい悲鳴を上げているお客様もいる。
これらを見ていて思うのは、やっぱり化学メーカーって良いな、というところだった。
こんなに幅広く、手広くやれるのは化学品だからだ。
様々な用途に合わせて、設計し変形させられるから、改良できるから、それがリスクヘッジになっている。
もちろん、このコロナショック、無傷ではない。
しかし致命傷は避けられた。
この「受け」の広さもまた化学メーカーの魅力と言える。
営業マンとしての日常
僕の勤務先も、7月からいよいよ在宅勤務などが終わってしまい、時間短縮で出社している。
というのも、お客様が結構、通常稼働し始めたこともあり、営業マンに結構問合せがかかってきてしまうようになってきたからだ。
まだ在宅のための環境が整っていないので、なんやかんやで出社して、会社のシステムからデータやら資料やらを引き出すしかないのだった。さっさとシステム改良しろや!と思うのだが、古き良き昭和の雰囲気の弊社では、まだまだ時間がかかりそうだ…
また一部のお客様はZoom会議を希望しているところもあり、今までは遠方出張していてメンドかったところ、かなり手軽になった。
もちろん、すべてのお客様、そして話題によってはZoomでは難しい場面もある。クレーム対応や価格交渉などは、なんやかんやで会わないといけない。
それ以外の、既存のお客様で本当に用件がある場合にはZoom打ち合わせは便利だった。
しかしここにきて東京の感染者が増えてきた。連日200人超で、市中感染リスクが高まってきた。
「もう従来の働き方には戻れない」と、弊社上層部が気がついてくれたなら…と願うばかりだ。
もう給料が多少減っても、週休4日とかでも全然良いのだが…
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