ワーネバから学ぶ、商売の基本

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営業テクニック

ワールド・ネバーランド2〜プルト共和国物語〜というプレステのゲームをご存知だろうか?僕はこのゲームに中学生の頃、とてもハマっていた。その時の記憶を思い出したので語っていこうと思う。

ワーネバとは?

このゲームに確たる目的はない。自分はプルト共和国のいち国民となって、生活をする。住居は与えられているし、飢え死にすることもないシステムなので、何をするのも自由だ。魚を釣ったり、野菜を集めたり、鉱石を掘る仕事をして、仕事ポイントを貯めるもよし、武術の稽古をして大会で勝利する生き方もある。異性との恋愛も、結婚も、子育てもある。そして最期には、どんなキャラクターでも寿命が訪れて、亡くなる。非常に自由度の高いゲームだ。

お金が稼げない仕様

先述のように、ワーネバでは住居は与えられているし、空腹の概念もないので、お金が全くなくても死ぬことはない。お金は、便利アイテムやプレゼントを買うために必要なだけだ。便利アイテムがああれば、仕事の効率や武術の訓練の成果が大きくなったりする。言い方を変えれば時間短縮ができて、限りある時間(寿命)を効率的に使える。

そしてこれに役立つお金(単位:プゥ)が全然手に入らないというのがワーネバの仕様である。給料日が30日に1回くるのだが、これが300プゥくらいから始まって、長く頑張っても2500プゥがいいとこだったりする。アルバイトもあるが、やはり効率は悪い。ギャンブルで稼ぐ方法もあるっちゃあるが、確実ではない。

個人商店の権利

仕事を長く続けていると、個人商店を経営する権利を与えられる。これが本作においてプゥを稼ぐ最強の手段となる。この個人商店では自分の持っているアイテムを販売することができる。野菜炒めなどの安いものから、高価なプレゼントまで、なんでも売れる。それなら高価な品をたくさん売ればいいじゃん!と思うかもしれないが、そうはいかないのだ。

みんなお金がない

さきほど、プレイヤーがもらえる給料が500プゥとかそんなレベルだと説明した。これは、そのまま他の住民たち同じだ。みんなお金がない。会話画面では相手の所持金を見れる仕様なのだが、1000プゥ持っているものはかなり少ない。なんだか規模は違えど、現実世界と似ているのだ。

では買えるレベルのものを売ってみるかと思い、50プゥの品などを取り扱った。一応売れた、が、全然儲からない。当たり前である。売値が安いし、仕入れもそれなりにかかっていたから、粗利が少なく作業量が多かった。作業量とは、自宅で加工して、個人商店まで運ぶ作業のことだ。

デヴォニアン

そんな中で、僕は最強の商品を知ることになる。デヴォニアンというアイテムだ。使用すると、剣術の訓練効果がアップし、ストレスの値も全回復する優れものだ。デヴォニアンは、市販されている「イムティ」というお茶と「花のジャム」を調理することにより作れるアイテムだ。原料費はイムティが10プゥ、花のジャムが15プゥである。そして完成したデヴォニアンは239プゥで売れる(価格は自分では決定できない仕様)。驚異の粗利率93%である。

ちなみに、似たようなものでイムティ(10プゥ)とロン酒(30プゥ)を調理すると「イムティ割り(530プゥ)」が作れ、理論上ではデヴォニアンよりも高く売れるのだが、皆が買えない(お金が足りない)。デヴォニアン(239プゥ)は買える人が多い!ゆえにデヴォニアンが最強の商品なのだ。

学び

まず、商品を作るなら仕入れは安いことが前提条件。これにより利益率が大きく変わる。

次に、売値が高くできるもの。ワーネバの場合は最初から決まっているので該当しないが、末端商品の値段が決まりきっていて、あげようがないものは避けるべき、ということである。また、原料がバレている場合もお客さんから見れば値段の妥当性が感じられないので値下げ要求は避けられないだろう。

最期に、皆が買える値段に設定すること。イムティ割りは、買えないけれどもデヴォニアンは買える。これはターゲットになる層の財布事情を考えて値段設定と商品の内容を決定すべしという示唆を僕に与えてくれた。300プゥしか持っていない人に、イムティ割り(540プゥ)は買えないのは当たり前だ。

あとはメタ的な視点として、イムティと花のジャムを調理すれば、材料費25プゥで作れることを知らない人々に239プゥで売るのが、情報格差によりもたらされているなと感じるのだった。プルト国民をバカにはできない。なぜなら僕も、きっとそういうものを買ってきているからだ。

僕が大好きなゴルフのクラブも、新品だと8万円以上するが、数年前のモデルがアウトレットで2万円で買えるというのは、原料費以外の何かが6万円分、乗っていたのだろう。その情報格差が利益の源泉だと考えることができる。

まさに情弱商法。自分への戒めも込めて、ワーネバでの学びを思い出したのであった。

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