日記:新たなる挑戦

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日記

最近、このサイトの更新頻度が落ちてしまっている。しかしながら、単にサボっているわけでもなくて、新たな取り組みをしている。

今年、僕は文系MARCHの転職・就職というサイトを作った。このブログとは別に、サイトの構築を最初に考えて、骨組みを作ってから、記事を作っていった。その作業は、さながら書籍の執筆作業だった。合計で57記事、約13万文字となった。およそ10ヶ月で書き上げた。

同時並行でこのサイトの更新もしていたから、結構、リソースが分散してしまっていた感がある。その反省を活かして、このサイトの頻度が落ちている。

さてそのように構築したブログを、僕は当初、そのまま集合させて一冊のKindle本にできたら、と画策していた。しかしーーー自分でブログを書いていて、そして他の人のnoteなどを読むうちに「Webブラウザには線も引けないし、メモもできない、しおりもない」ということに気がついた。スナック的に消費する記事であればそれも十分にアリだが、なんだか味気ないな、と思った。

というかそういうものは無料でも良いと思い始めた。

もし、僕が作品・商品を作って、それを買ってもらうとするならば、書籍の形がいい。ただ、最初から出版社から紙の本というのは難しいから、セルフで電子書籍を作ろうと思っている。もしくは同人誌的に自費出版か。

さて、僕にはどんな本が書けるだろうか。商品には3種類の「おもしろい」があると僕は考えている。

  • インタレスティング(興味深い)
  • ファン(愉しい)
  • ファニー(おかしい)

である。このうち僕はインタレスティングをまず届けたいなと思っている。

僕の持っている知識経験で、読者へ届けられるインタレスティングは、何だろう?と考えた。自分が存分に語れて、そして読者にとって有益であろうこと。となれば、少なくとも自分が得意だとか、成果を出せているものになるだろう。突然、僕が大してうまくもない将棋について語っても、何の益にもならないだろう。

そんな僕の手の中にあったのは―――「営業」だった。

この10年間、悩みに悩んだ「営業」というサラリーマン競技について。そして同時に悩んだ「処世術」「社内政治」。このへんも若い人には役に立てると思う。あとは2年半ガチって90で回れるようになったゴルフ上達法についても書けるか。

…まぁ、これくらいかな。今の僕に書けることは。

そんな思いで、まず「営業」について本…というか論文を作ろうとしたのが夏頃。その頃は文系MARCHの転職・就職が佳境に入っていた。

これそのまま本にできるやろとタカをくくっていたのだが、いざ見直してみると、全然ダメだった。

なぜなら「文系MARCHの転職・営業」はその名の通り、転職についてのサイトだったからだ。もちろん、その中で「営業」についても語っているのだが、全57記事13万文字のうち、一部の一部だった。しかもその部分だけ抜き出しても、全然、本にならない。論文にならない。論理が全然できてない。

そのとき僕は気がついた。「そうか、サイトの1記事1記事は独立した存在で良いけれど、論文というのは一つなぎの大秘宝なんだ」と。たくさんの記事の集合体がサイトであり、特に全体としての結論を必要としないのに対して、論文や本はちゃんと結論があり、それに対して到るための一本道なのだ。だから齟齬が生じていたのだ。

…となれば、そのように一本道を再び書き上げていくほかない。

こうして、僕は大学の卒業論文以来に、論理的な文章を書き始めたのだった。論文の目的をまず提示し、論拠を集める。わかりやすい順番に並び替えて、反論に先回りして、根拠を示す。論理的におかしくないかチェックする。ただの主観・感情論になっていないだろうか?無駄な重複の文章はないか?

こういう学術的な作業を、大学卒業以来、久しぶりにやって僕のアタマは当初、オーバーヒート気味だった。しかしそんな鈍った脳も、がんばるうちに少しずつ回路が回復してきた。ようやく4万文字に迫り、終盤に差し掛かった。

原稿ができたら、電子書籍化という、これまためんどくさそうなチャレンジが待っている。もちろん、note有料記事にすることは手軽だとわかっている。でも僕はKindleの形にしたい。こだわりたい。できたら、同人誌でもいいから紙の本にしたい。

こういう活動をしているため、本ブログの登場頻度も、ツイッターの頻度も下がっているのだけれども、僕は元気です。

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