雇われ営業マンの悲哀

日記

つい最近、またもや雇われ営業マンってバカバカしいなと感じた出来事があったので書く。

フロンティアを求めて

僕は化学品の営業マン。安定的な取引先は多いけれど、それらの子守、店番だけじゃつまらねーぜということで、僕は打って出るタイプの営業を心がけている。関東近郊は既に多くの顧客がいて、他の営業マンもツバをつけまくっているので、遠くて誰も行っていないフロンティアを探していた。

そんな中で、静岡や山梨くらいまでいくと、誰も行っていなかったからフロンティアなのであった。遠出をすることをメンドイと思うオッサンだらけの営業部で、遠方に出張にいく者はほとんどいない。だからあえてやるのだ。そうして、目星をつけた大きな会社に、コネを使って根回しして、技術部長とのアポイントを取り付けた。昨年夏のことだった。

宣教師的営業

そしていざ商談に行くと、僕の会社の主力の製品のカテゴリーはほとんど使っていない状態だった。これは商売にならないと判断する者もいるだろうが、僕はこういうお客さんこそ、初めて使ってもらえたら大きいお客さんになる可能性があると思っているから、あえて攻める。まさに宣教師的な営業だ。

詳しくは書けないが、いろいろと上手く説得したことにより、サンプルを触ってもらえることになった。ただ僕はこれまでの経験で、このお客さんは一度、自社の製品を触ったら遠くない未来に使ってくれるだろうな、とトークの中で感じていた。似た案件を過去にやったことがあったから。

種まきと反響

こうして僕はフロンティアに種を撒くことができた。サンプルという種だ。その種は半年経って、芽が出た。お客さんから僕に「お見積り依頼」メールがきた。ッシャオラァ!である。

こうして、有力な新規営業先を開拓するとっかかりを僕は作れた。よし、さっそく見積り依頼に答えなくては、ということで原価を弾いて、見積書を上長に持っていった。すると…

「このお客さんは営業先が少ないA君に4月からやらせようと思ってたから、この見積りもA君に対応させてやってくれないか」と言われた。

助け合い…?

なんでも、僕はこういう営業活動を複数件やっているから、行く先には困ってないだろ、他の奴にも分けてやれていうのが上長の思うところらしい。上長の立場を考えたら、理解はできる。営業担当が少ないものを助けてやれ、というのも、不本意だが全体のことを考えたら、理解できなくもない。

だがそんなことをしたら、まず僕の心が離れるという風には思わないのだろうか。そして僕は自分の憤りよりも、お客さん(先方の技術部長)に申し訳ないと思う。少なくとも僕のことを信じて、仕事を振ってくれた人に対して、この対応は正直、ない。

このような対応は営業的センスが絶望的にない。お客さんの気持ちを全く考えることができていない対応だ。

だがこういう美学も、組織にいる以上は貫き通すことはできない。僕は組織の一員であり、大きな船のいち船員に過ぎないからだ。文句を言っても仕方ない。ゆえに僕はこの出来事は指示に従うが、また一つ、雇われ人の営業マンなんてバカバカしいなと思うエピソードが増えたのであった。

こんな風に新規営業先を開拓しても、取り上げられてしまうなら、フロンティア探しなんてやってられないなぁ、と思い、ますますサボリーマン&ブログ執筆活動に精を出していこうと誓うのであった。

参考記事:営業タイプ 5分類

コメント

  1. ゴンザレス より:

    やはりお勤めの立場ですと、せっかく資産を形成しても簡単に取り上げられてしまうのですね…。

    • ヤコバシ ヤコバシ より:

      雇われ人の立場からしたら「取り上げられる」感覚ですが、本来は「機械の一部が作動した」みたいなものです。よく、サラリーマンを歯車と呼びますが、その通りの表現ですね。僕が問題だと思っているのは、その歯車が努力と幸運によって期待以上の成果を出した時に、雇用者は適切に報いる方法がないし、報いる気もない人が多いのでは、ということです。それを期待しても何も始まりません。成果を出す人と、受け取る人が一致しないのが、サラリーマンだと僕は捉えています。