僕の趣味全開のオタク記事「マッスルバックのすすめ」が意味不明の伸びを見せている。
約1年前の2019年3月30日に書いた記事で、当時は全っったく伸びなかった記事なのに、なぜか今更になって伸びている。誰かのリツイートで伸びているわけでもなく、アナリティクスを見るとほとんどが検索流入の新規読者様だった(直帰率90%)。
そんな傾向に刺激され、最近の取り組みであるドライバーについて語っていこうと思う。
僕のドライバー遍歴
まず、僕のドライバー遍歴から軽く紹介したい。
ヘッド・ロフト角・シャフトフレックスの順だ。
- ツアーバーナー(2008)9.5 純正S
- ハイパーERC 10.5 純正R
- M2(2017モデル)純正S
- M4 D-type 10.5 US純正S
- エアロバーナー ミニドライバー14° US純正R
- M4 D-type 10.5 スピーダーⅢ569S
- M4 D-type 9.5 スピーダーⅢ569S
- M4 D-type 9.5 スピーダーSLK5S
ツアーバーナー2008
まず初代のツアーバーナー2008(テーラーメイド)。
ゴルフデビューしたての時に、ドライバーを持っていなかったので、とりあえず中古屋で買った。5,000円だったと思う。当時は何もわからなかったのでデザインと値段で適当に買った。
今思えば、これはかなり無謀なチョイスだった。
ツアーバーナー君は、全然つかまらないスペックだったのだ。
※球がつかまる、とはインパクトで正しく球をフェースの正面でとらえること。振り遅れてナナメに当たって右に飛ぶのが「つかまっていない」という。スライスボールという右曲がりの球になる。
既に売却してしまったが、また手に取る機会があった。見てみたら、フェイスのオープンが強めで、左へのミスを嫌うヘッドスピード速い人が思いっきり叩けるヘッドやないか…と、今になってわかった。テーラーメイドというゴリゴリのアメリカプロ仕様のメーカーがわざわざ「ツアー」という名をつけているものに初心者が手を出して使いこなせるはずもない。
ロフト9.5°、かつシャフトフレックスSも当時の僕にはかなりのオーバースペックで、ヒョロヒョロのスライスかつドロップ球でOBを量産していた。
これに危機感を覚えて真面目にドライバー探しをしなくては!と思い情報収集して2本目のドライバーに出会う。
ハイパーERC
2本目はキャロウェイの名器と呼ばれるモデル、ハイパーERC(2007年発売)。
情報収集する中で、YouTubeの動画で「中古でもお勧め」とか「中古でも飛ぶ!」という系統の動画で知った。タイムリーに中古屋で発見し(8,000円くらい)即買いした記憶がある。
このクラブはキャロウェイお得意のフェイスがややクローズなタイプで、スライサーでも球をつかまえやすい構造になっていた。ロフト10.5のおかげもあり、球も上がるし、シャフトRも球を捕まえてくれて、大いに助けてもらった。
このハイパーERC君のおかげで初めて100が切れた(96だった)。OBが出ない、ということがどれだけ100切りに有効であるか、教えてくれた一本だった。
しかし唯一、欠点があった。打音だ。
通常、ドライバーは「バッキィィン!」とか「シャキィィン!」という打音なのだが、このハイパーERC君は
「パッヒィィン!」という感じの高い音がする。
申し訳ないんですけど…なんか恥ずかしいんですよね、練習場とかで。
とはいえ性能ありきだろ!と練習していると、練習場のスタッフに声をかけられた。
「高反発クラブはネットを突き破っちゃうのでやめてください」と注意を受ける事態が発生した。
※一応、ハイパーERCは高反発ではない(らしい)。
この特殊音は2007年当時では結構流行っていた(?)音らしく、ナイキのサスクワッチなどもこういう系統の音だったようだ。が、しかし当時(2016年)ではそのような音のドライバーはほぼなく、このような事態になってしまったのだ。
また、慣れてくると球が高く上がりすぎたり、弾道が安定しないことなどもあり「やはりフレックスRでは柔らかいのか?」という疑問が浮かび上がってきた。ワッグルすると、確かにボヨンボヨンだ。
また、さすがに10年前のクラブよりも最新のクラブの方が性能良いのでは?と思いはじめ、次のドライバーに手を出すのであった。
M2(2017)
当時のテーラーメイド準新作モデルであるM2(2017)を中古屋でゲット(27,000円くらい)。当時はまだ勉強不足でスペックとかはよくわからなかったが、とりあえず新しいというのと、シャフトフレックスSというところだけで選んで買った。あとデザインがかっこいいという安直な理由。
このM2君は僕にドライバーについて学ぶきっかけを作ってくれた。
なぜなら…球が全然つかまらないから。
このM2、最初のバーナー君と同じでガリンゴリンのアスリートモデルを輩出するテーラーメイド社製のクラブ。兄弟モデルの「M1」よりはまだアベレージゴルファーにも使えるスペックではあるのだが、いかんせん球がつかまりにくいように設計されたヘッドであった。
こういうクラブは、球をつかまえられるプロや上級者が「つかまりすぎちゃう」のを防ぐために使うヘッドであり、アマチュアゴルファーにはあまり向かない。
…そんなことを僕に叩き込んでくれたクラブだった。
ドライバーにもいろいろ個性があるんだなぁと学んだ僕は、さらに勉強を続けていった。
そうこうしているうちに次のクラブに出会う。
M4 D-type(10.5)
先ほどのM2にもあったのだが、テーラーメイドには通常モデルに対し「D-type」というラインナップがある。M2(通常)とM2(D-type)のような関係性だ。
Dとは「ドロー」の意味で、ドローとはつかまった、左まがりの球を指す。つまり「通常のM2よりも球をつかまえるのが得意なヘッドですよ」という意味のD-typeなのだ。
これはヘッドの重心距離で操作・設計ができる。このD-typeがあるということは、つまりは通常ヘッドは「つかまりにくいですよ」と言っているに等しい。というか、いろいろ調べると、このD-typeが他メーカーの製品と同じくらいの「つかまり具合」で、ノーマルM2は明らかに「つかまらない」ようになっていた。むしろ通常M2は「F-type」(F=フェード:つかまらない)にして欲しいくらいだ。
さて当時としてはM2は一つ前のモデルになっており、最新モデルはM4になっていた。テーラーメイド社はだいたい1年に1回モデルチェンジする。このM4から「ツイストフェース」という革新的な構造がクラブに搭載されて、左右の曲がりが少なくなるよ、という触れ込みであった。
テーラーメイド社はこのようなキャッチーな技術革新が得意なメーカーで、僕は見事にハマっていくのだった。
この時僕は「M2だと全然つかまらないから、D-typeにしよう!せっかくD-typeにするなら、ツイストフェースが搭載されているM4にするか!」ということで探していたら、中古屋で都合よく発見して冬ボーナスで購入したのだった(35,000円くらい)。
こうしてM4 D-typeの10.5°を手にしたのだが、挿さっていたシャフトはアメリカスペックのフレックスS。アメリカスペックは、アメリカ人に合わせてあるので、日本スペックより1段回分くらい硬くなる。つまりこのSは日本スペックでいうところのXにあたる。とても硬いシャフトだった。しかも中調子で、さらにつかまらない。
これは標準体型の僕にはかなりのハードスペックだったこともあり、シャフトを単品で探すことを検討し始める。こうしてシャフトの勉強も始まった…長くなったので、続けます。
続き:ドライバー遍歴その2
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