ドライバー遍歴その2〜検証スタート〜

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ゴルフ

前回に続き、ドライバー遍歴について。

M4 D-type 10.5°(純正シャフト:フレックスS)を購入したものの、このクラブはアメリカ限定モデル。そのため挿さっているシャフトもUS仕様ということで、日本向けよりも1フレックスほど硬い仕上がりになっていた。つまり日本向けではX相当の硬いシャフトだった。僕のヘッドスピード(42km/hくらい)だと、若干「つかまり」が悪かった。

また標準でシャフト長さが45.75インチであり、少し長いなと感じていた…そうだ、忘れていた。このUSモデルM4がつかまらなくて悩んでいた時に、短尺で小型ヘッドのミニドライバーに手を出していたんだった。

なぜそのミニドライバーに手を出したのか、経緯を思い出してみた。

ドライバーの大切さ

スコア100〜110の間を行ったり来たりしていた頃、僕はドライバーの曲がりに悩んでいた。アプローチのバリエーションが増えてきて、30y以内からなら大体トラブルなくホールアウトでき始めていた。

パー4の場合、2打目のアイアンでグリーンオンしなくても、大体グリーン周りまで運べればボギーで上がれることが増えてきていた。

しかしこれには前提条件がある。ティショットでトラブらないという前提だ。ティショットがトラブらずに200、いや180ヤードでも飛んでいれば、そこがラフでも御の字だった。

パー4、360ヤードだとしたら、ティショットで180ヤード稼げたら残180ヤード。これをアイアンやユーティリティで150ヤード稼いで残30ヤードとなる。つまり3オン2パットでボギー。上々の出来だ。全ホール、18ホールでこの動きができたら、+18で90というスコアになるからだ。90は、一般的なサラリーマンゴルファーにとっては「上手い人」となり、十分な効力を持つ。

しかもレギュラーティであれば、短いパー3(150y以内)と、短いパー5(490yとか)もあるから、88くらいで回れるポテンシャルがある。

しかしそれを台無しにするのが、ドライバーでのティショットだ。このティショットを林に打ち込んだり、ものすごい山の斜面とか、深い谷底とかの傾斜地に打ち込んでしまうから、スコアは崩れるのである。

あとはチョロって数ヤードしか進まない、とか。

林から横に出すだけ、谷底から復帰するだけ、隣のコースから戻ってくるだけ…というこれらの純粋な+1打(場合によっては+2+3…)は、ダブルボギー以上、いやトリプルを確定させてしまう。

アプローチのみでは100は切れない

よく、スコアアップにはアプローチとパターだ!と言われる。もちろんこれは間違っていない。ただ、それは90の壁に当たっている人に対してのアドバイスだ。90切りするためには寄せワンを増やしたり、長いパットを沈めてパーやバーディを取ることが求められる。

しかし100切りにはこれらは必要ない。

僕は当初、アプローチ上達による100切りを試みていた。アプローチを集中練習した甲斐あり、確かに寄せワンや、2パット圏内(10y以内)に寄せられることが増えた。ボギーが増え、パーも取れるようになった。

しかし100が切れなかった。ダボ、トリプル、それ以上のスコアがハーフでポツポツ発生するからだ。これらの「ビッグイニング」が発生してしまう原因は明らかだった。ドライバーを大失敗するから、トリプル以上を量産してしまっていた。

アプローチをいくら磨こうが、グリーン周りにたどり着くまでに叩いてしまっては意味がない。

100が切れない人は、間違いなくティショットに問題がある。

アプローチの上達も、確かに必要だ。しかし100切りには「そこそこ」のレベルになれば十分だ。「そこそこ」とは、残50y以内で、グリーンオンして、できればピンから10y以内(2パットでいけそう)に止まればいいな、程度である。ベタピンにしてワンパット(寄せワン)など取れなくていい。そのレベルにはかなりの練習を要する。

そのため、まずアプローチを「そこそこ」レベルにできたら、そこからアプローチの深掘りはせずにティショットを「そこそこ」レベルに底上げする。そうすれば自ずと100は切れる。そのことを、僕は時たま100を切れる時に実感したのだった。

ティショットを事故らなければ、100は切れるんだ、と。

ではどうすればティショットの事故を防げるのか?を僕は研究し始めた。

ドライバーのミス傾向

僕はドライバーのミスを振り返った。ミスとしては右スライス(プッシュアウト)が最も多かった。典型的なスライサーであった。しかしアイアンやユーティリティはスライスしないので、ドライバーのみ、何かが起きていたようだった。

ドライバーというクラブは、他のクラブに比べて多様性がある。もちろん、アイアンやウェッジ、パターも多様性があるのだが、ドライバーはシャフト選択も含めて、かなりの選択肢がある。ドライバーというカテゴリーの中に、かなりの分類分けができる。ここまで多様性があるクラブは他にないと思われる。

そんな僕はスライスからの脱却をキーワードにして調査した。下記のことが判明した。

ヘッドについては、

重心距離が短く、重心角が大きい=「つかまる」

フェイス角度:クローズ=「つかまる」

ライ角:アップライト=「つかまる」

ということがわかった。

シャフトに関しては、

フレックス:柔らかい=「つかまる」

シャフトの調子:先調子=「つかまる」&弾道高い

長さ:短い=曲がりにくい。長い=飛ぶけど曲がる

重さ:クラブセット全体の重量フローを考慮した重さを考慮

こうしてクラブ選びの指針が固まったのだった。

エアロバーナー ミニドライバー(14°)

そんな中で、ミニドライバーという、ドライバーよりは短くヘッド体積が小さいが、スプーン(3番ウッド)よりは長くてヘッド体積が大きい、という昔のブラッシー(2番ウッド)的なクラブが目に止まった。

「オリジナルワン」というテーラーメイドの最新ミニドライバーが記憶に新しい。既にテーラーメイドは「SLDR」と「エアロバーナー」のモデルで、既にミニドライバーを発売していた。僕が研究していた頃はエアロバーナーまでしかなかったので、エアロバーナーのミニドライバーを購入した。

ロフト14°、ヘッド体積は253cc(一般的なドライバーは460cc)と小ぶりのため、重心距離は短く、ライ角は57°と標準的(58前後が多い:60とかはアップライト)

長さ43.5インチ、フレックスはアメリカ仕様のR(中調子)。このミニドライバーもUS限定モデルのため、純正シャフトは硬く、Rで日本向けSくらいの硬さになる。

早速、このクラブを実戦投入したところ、非常に良かった。曲がらない。曲がっても、大事故にならない。

スプーン(3W)でのティショットもやっていたのだが、3Wのティショットは、アマチュアには意外と難しい。フェイスの厚みがないので、テンプラしやすくなるし、ヘッドの小ささが不安になるからだ。

その点、ミニドライバーは程よい厚みと体積があり、安心感がある。そして曲がりにくい。

ドライバーと比べると、飛距離は10〜20yマイナス程度だった。僕はドライバーでちゃんと当たると210〜230yくらいの飛距離なので、ミニドライバーだと200y前後だったのだが、それでもボギーを取るには十分すぎる安定感だった。

そのため、周囲のオッサンからは「ドライバー使えや〜」とヤジられながらも安定して100を切れるようになってきた。このままこのミニドライバーでプレーしていっても十分だった。

ただ、このミニドライバーでの成果から「僕のスイングはそこまで悪くないんだな」ということが判明した。ということは、これまでは道具がマッチしていなかったのかもしれない、という疑念が湧いてきた。

こうしてまた、ドライバーの研究が再開していく。

つづく

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