仕入れに利あり

日記

重たいテーマの重たい記事(4〜5千字クラス)を書こうとすると、ついついPCから遠のいてしまうので、軽めの記事も挟んでいこうと思う(結果、2,900字…)。

服装道

ここ数年で勉強して、最近その効果を強く感じていることがある。

それは「人間は服装で得もするし損もすることもある」ということだ。

20代の頃の私は

「寒くなければいいんだ」

「ビジネスの形態になっていればいいんだろ?」

という価値観だった。いわゆるスーツは作業着論である。

しかし、「服装は着る名刺」という価値観を学んだ。

そして私が観測していて感じたのは、社会的地位が高い人や、真のお金持ちほど服装に関心があるし、また服装について勉強している。

いやむしろ、服装について勉強せざるを得ないのだと思われる。

そのことについて述べていくとまた4〜5千字になりかねないので、今回はやめておくが、またどこかで語りたいと思う。

身につけなくなった物たち

先述した、いわゆる「服装道」とでも呼ぶ概念を勉強していくと、私がこれまで買ってきたアイテムの大半が、ルールに則っていないことがわかってきた。

つまりビジネスの場、そして営業マンとしては不適、もしくはイマイチな装備品が多数あったのだ。

それらは、明らかにNGというわけではない。

ギリギリの範囲で「まぁ…NGではない」レベルの物たちだった。

とはいえプラスの効果も、もたらさない。

そのため積極的に、戦略的に身に纏う意味がない、といった類のアイテムたちだ。

そのような品々は、カジュアルつまり私服に流用するという手もなくはない。

しかし、どちらかというとやはり、ビジネスに寄っている品々なので、私服への転用は難しかった。

具体的には、モンクストラップの革靴や、外羽根プレーントゥの靴、クロノグラフの腕時計などである。

「え?これだめなの?」と思ったかも知れない。

いや、だめではない。

だめではないのだが、中途半端なのだ。

フォーマルに寄せるなら寄せる。

カジュアルに寄せるなら寄せる。

こうしてハッキリした方がアイテムはかっこよくなる。

そしてその中立地帯にあって、ややビジネス寄りか?というアイテムがとても使いにくい…というか積極的に使う理由がない。

これは勉強をしていくとわかることなので、またいつか、本ブログで少しご紹介しようと思う。

「洒脱でない」

腕時計も、若い頃はなにゆえか電波ソーラーにハマっていて、大したブランドでもないのに10万クラスのものを買ったりしていた。

しかも結構デザインがごちゃごちゃしていて、若気の至りを感じる逸品たちだ。

色使いも若々しい。

そういう時計は…メーカーには申し訳ないが、

洒脱しゃだつでない」

となる。

これは『中間管理録 トネガワ』の4巻、第24話「尖靴」の回において利根川が言っていたセリフだ(最後にリンク載せます)。

確かにこういうごちゃごちゃしたクロノグラフ時計は、製品としてはすごい物だとは思う。

電波時計で狂いなく、ソーラー電池で10年の電池交換が不要、チタン素材で軽量…という機能面では最強だ。

しかし

「営業マンのスーツスタイルに適しているか?」

と考えたら

「ギリギリ使える」

もしくは

「際どいがアウト」

にどうしても分類されてしまう品々だ。

※ソーラー電波時計であってもシンプルな三針で白文字盤なら問題ない。

そして

「カジュアルで使えるか?」

と考えると、やはりビジネスの要素も持っているために、なんだか使いにくい。

先述の靴もそうだが、「仕事で使っている物を流用しています」感が出てしまう。

そうなるとカジュアル向きにも不適となる。

カジュアル路線をやるなら徹底してカジュアル用の時計や靴を買うべきだ。

そういう意味で、私の持ち物たちは勉強したがために不要なものが多数見つかってしまった。

ちなみに靴と時計以外にも、シャツやネクタイ、カバンなどもある。

ダメじゃないけれど洒脱でない物たちだ。

仕入れに利あり

当初は、そういう不適な靴や腕時計は捨てるか?とも思ったが、さすがに10万以上した腕時計を燃えないゴミに出すのは悲しすぎる。

私はゴルフクラブはよく買い取りサービスで集荷してもらって売っているので、時計や靴は中古市場があるのでは、と思ったら、やはりあった。

ゴルフクラブと同じ仕組みで、集荷に来てくれて売れるようだ。

そういった業者は多数あるが、とりあえず検索上位の業者に依頼をしてみることにした。

梱包用のキットも事前にくれて、宅配業者が集荷に来てくれるから、こちらの費用的負担はない。

そして査定に出し、数日後に査定完了のメールが。

その査定金額を見て笑ってしまった。

新品で3万くらいする靴、しかもそんなにダメージもないのに1セットあたり1,000円。

腕時計も1万円とか数千円。

マジかwwwと素直に感じた。

反射的に「そんなに安いのか??」と思い、同じものをヤフオクやメルカリで探してみる。

すると靴は状態がかなり悪くて5,000円、状態が良ければ1,2000円ほどであった。

腕時計も、4〜5万で取引されている実績がある。取引された日付もそこまで古くない。

とはいえヤフオクメルカリは、送料や包装資材、手数料などがある。

しかしそれらを差し引いても、業者の3倍ほどは利益が手元に残りそうではある。

それは手間賃ーー「面倒くさいこと代行業」に対するフィーであることは理解するが、それにしても安いな、と思った。

しかし業者が我々から仕入れた後に行う作業(クリーニング・撮影・出品など)と、彼らの利益を考えると、

私からは靴を1,000円で仕入れないと、商売が成り立たないということなのであろう。

つまり彼らにとってはいかに安く仕入れるかが勝負である。

仕入れに利あり、というやつだ。

数うちゃ当たる?

私は先述のように市況を調べてしまったし、また売却を急いでいるわけではなかったので、買取を全てキャンセルして返送してもらった。

返品も業者負担だった。

このような背景もあり、

「送料負担してもらったから、キャンセルは申し訳ないな」

「安いけど、仕方ないかな」

「返ってくるの面倒くさいな」

「捨てたと思えば、まあいいか」

と、この激安査定での買取を許容する人もたまにはいるかもしれない。

もしくは時間的に余裕がなく、急いで現金が必要な場合にも、この不利な条件を致し方なしとして受け入れることもあるだろう。

私は買い取り拒否して、返送をお願いしたが、10人に1人くらいは「その値段でいいです」と言って売ることもあるだろう。

こういう少数の人たちから利益を頂いて、この業者は成り立っているのだと思う。

出口はある程度決まっているから

以前私は、自分が7,000円で買い取られたゴルフクラブが同じ店で21,000円で再販売されているのを見たことがある。

まあ、そういうことなのであろう。

このことからもわかる通り、商売は仕入れに最大のポイントがあると思う。

商売の出口となる売値は、大方の物は市場価格があり、相場がある。

そこから逸脱した値付けをしても売れないだろう。

出口の値段がある程度決まっているとなれば、あとは…

  • いかに安く仕入れるか
  • マージンなどの中間費用を削っていく
  • 作業工程を効率化する

これらのどれかしか手はない。しかも最も比重が大きいのは仕入れだ。

そんなことを感じた出来事だった。

(文中に登場した「尖靴」の回は4巻に収録!)

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