前回の記事までで、僕の提唱するオナ禁についてを一気通貫でお伝えすることができた。
そして本記事では、その本流の傍流として見逃せない「死地」について説明する。
オナ禁における「死地」とは
まず「死地」という単語について説明する。
僕はこの3年間、オナ禁に取り組む中で240回ほどリセットしてきた。そのリセットの傾向をあらためて検証したところ、特定のパターンがあることに気が付いた。
もちろん僕の事例だけで全てが網羅できるわけではないと思うが、代表例として知っておくと、自分の反省にもつながると思う。
本題に入る。
「死地」とは非常にオナニーしやすいシチュエーション・タイミングのことである。
いかに意志の力で「俺はオナ禁するんだ!」と誓っていても、この死地においては虚しい努力になり、結局はやられてしまう。
これは戦争において不利な地形にいたり、不利な陣形でいるようなもので、非常に危険な状態にあるということだ。
ゆえに「死地」と僕は呼ぶ。
具体的に事例を紹介する。
寝室スマホ
まず筆頭に書かねばならないのはこの「寝室スマホ」である。
読んで字のごとく、寝室でスマホをいじる行為、これが最も危ない。
多くの人は、オナニーするときはベッドや布団で横になって行うと思う。つまり多くのオナニーは寝室で行われる。
逆にいえば、寝室以外ではあまりオナニーしないのではないだろうか。
もちろん風呂場やトイレという選択肢も無くはないが、横になれるという意味で寝室がやはりオナニーの場になりやすい。
そしてスマホ。これはここ10年で急速に普及したデバイスであり、オナニーにとっては革命的なツールである。
今20歳前後の人はスマホとともに成長してきただろうから当たり前のことかもしれないが、2010年のiPhone上陸以前は、DVD再生機をテレビにつないでAVを見たり、PCのCDドライブに入れてから見ていた。
つまり再生に手間がかかったのである。
また、家人がいる場合にはその警戒の面から、安易にAV再生に踏み切れなかったりしていた。実はハードルが高かったのだ。
しかしながら、スマホの登場は、これらのハードルを大きく下げた。
すぐに再生できるし、隠蔽も容易だ。
またスマホはエロ広告、エロサムネなどの電脳地雷原でもある。
しかも寝室は先述の通りオナニーの場であるから、電脳地雷原にてエロトリガーが発動したときに粘ることが非常に難しくなる。
オナニー環境が整いすぎているからだ。
もし、スターバックス滞在中にエロトリガーが発動しても、もちろんその場でオナることはないし、トイレに行って抜くのも何だかな…と思い止まるであろう。
しかし寝室スマホにはコレがない。
「オナりたいな」と思ったその次の瞬間には、すぐにオナニーに移れるという環境が整ってしまっているのだ。
また寝室にいるということは、特にもうすることがなく、ゴロゴロするタイミングであったりして非常にリラックスモードでもあるということを意味する。
つまり「ヒマ」でないと寝室には行かないはずだ。
その「ヒマ」状態で、ヒマつぶしの相方にスマホを選んでしまったら、電脳地雷原を無防備に歩くことになる。
先述の、スタバで踏ん張りが効くのは「外出先」「周りの人々」というハードル、防具があるからである。
その防具なしでエロトリガーを引いてしまったら、もう後戻りはできなくなってしまう。
対策としては、ヒマつぶしの相方としてスマホを寝室に持ち込まないこと。
ヒマつぶしは、紙の本で行おう。
雑誌でもいいし、漫画(エロ成分なし)でもいい。
とにかく無限の広がりをしてしまうスマホを持ち込まないことがポイントだ。
アラームをスマホでしている人は、目覚まし時計を別途、買おう。
専用動画アプリでのDL
専用動画アプリとは、FANZA(DMM)等が用意している、そのサイトで購入した商品を再生する専用の動画再生アプリである。
このアプリを導入すると、購入したAVをスマホにダウンロードできる。
これが危ない。
もしこの動画再生プレーヤーアプリがない場合には、Webブラウザ上で再生することになる。
Webブラウザ上での視聴は、その特性上、データ通信をするし、読み込みにも多少の時間がかかる。
また、シーンのスキップにもタイムラグが起きる。
データ取得があるのだから当たり前だが、この制限が逆に抑止力になってくれる。
「読み込み遅くてめんどいからな〜」
という抑止力である。
しかし!専用アプリでダウンロードしてしまうとこれがなくなって、ストレスなく、即再生できるし、お目当てのシーンまで即移動できる。
この利便性が非常に危ない。
ひとつ目の、寝室スマホは外的環境の死地であったが、この専用アプリの存在は、スマホの中における死地である。
このアプリの存在は、電脳地雷原どころの危険度ではない。
電脳地雷原は、ランダムの要素を持っているから、運が良ければエロトリガーには出会わないこともある。
しかし専用アプリは混じりっけなしの純度100%エロの宝庫である。
しかも組み込まれているのは自分が気に入って購入した精鋭達…
攻撃力としても電脳地雷原どころではない。
そのため、この専用動画アプリに足を踏み入れたら最期、まず助からない。
この専用動画アプリは、寝室スマホとのコンボで発動する。
「ヒマだな〜」でYouTubeも、Twitterも見終わった後、スマホに残っている選択肢は…
「あ、動画アプリ….」
こうなるともう助からない。
この危険地域は、もはやアンインストールしか手はない。
そもそもオナろうと思ったらすぐオナれるという環境をスマホに用意してしまっていたら、それはもう助からない。
せっかく購入して、せっかくダウンロードしたのに、消すのは勿体ないな…と思うかもしれない。
僕もそう思ってアンインストールを躊躇していた。
アンインストールしていなかったがゆえに、何度もこいつにやられた。
なにもFANZAのアカウントまで消せとは言わない。
しかし、即刻再生可能なダウンロード状態にしないこと。
このひと手間がポイントだ。
オナニーに移る際の障壁を、少しでもいいから作る。
「めんどくさいな」という要素である。
その小さな障壁のおかげで、踏みとどまれることもあるのだ。
スマホからアプリをアンインストールして、即刻再生できないようにしておこう。
これでスマホ内の死地はだいぶ減る。
夜更かし
次は時間軸の死地について。
夜更かししすぎると、最終的にはヒマになる。
そして夜更かしに至る行動によって脳が興奮状態にある場合、寝つきにくくなる。
僕の例で言うと、ブログを熱心に書いていて気付いたら1時回ってた、とかマイクラにハマりすぎて2時になってた、とかである。
このとき、手持ち無沙汰になるとついついエロサイト漁りを始めたくなってしまう。
というのも、オナニーするとその作用で急激に眠くなって寝れる、という経験則があるためだ。
寝付けないときに、睡眠薬がわりにオナニーしていると、この条件反射が発生する。
「寝なきゃ、でも眠くない…」
という状態である。
ここに寝室スマホと動画再生アプリにダウンロード済動画が入っていたら間違いなくオチる。助からない。
ひとつでも要素を排除できれば、そのリスクは減るのだが、この問題の根源は「夜更かししてしまった」という点にある。
ストレス過多
最後はメンタル面での死地となる。
それは「ストレス過多」の状態だ。
雇われ人仕事や、その他プライベート等で不満なこと、強いストレスを受けると、オナ猿だった頃の履歴が蘇り、オナニーによる快感によってストレス解消をしようとしてしまう。
「なんだか疲れたな〜…いっちょオナニーでもしてスッキリするか!」
という思考回路となり、その上ストレスが溜まっているということは意志力も弱っているので歯止めが効かない。
とはいえ、ストレスが溜まってしまうのは致し方ないこととも言える。
誰だって、ストレスなんか溜めたくない。
不満なんて溜めたくないはずだ。
その根本治療や、捉え方の改善などはまた別の話なので今回は見送るが、ひとまずストレス過多の状態ではオナニーしやすくなってしまう、という特性を覚えてもらうだけで十分だ。
このストレス過多状態と、寝室スマホ、夜更かし(ヒマ)、専用動画アプリ(DL済)が揃うとまず助からない。
複合を避ける
ここまでで、オナ禁にとっての死地を紹介してきた。
- 寝室スマホ
- 専用動画アプリ
- 夜更かし
- ストレス過多
これらは、単体でも十分に脅威だし、さらに困ったことに、複合もする。
そして全ての要素が揃ってしまうと、確度が高い「死地」となり、まず生還は不可能となる。
僕は自分を試そうとして「危機回避チャレンジ」なる愚行を2年くらい行っていた。
危機回避チャレンジとは、あえてエロトリガーを踏みに行って、勃起すれども耐え切って生還を目指す行為だ。
当時の僕は、オナ禁=精神力と捉えていて、精神力を鍛えれば、オナ禁はできるはずだと…いや、そうでなくてはオナ禁ではないだろうと、考えていた。
そのため寝室スマホ、夜更かし、ストレス過多状態において、あえて専用動画アプリを開いてお気に入り作品群に挑戦したり、エロサイトに戦いを挑んでみたりしていた。
いや…そんな殊勝な心意気でもなかったか。
やはり根付いた習慣が、中毒が、僕をそれらに走らせたのだろう。
僕は脳内物質の走狗だったのだ。
結果、僕は危機回避チャレンジで毎回やられていた。
危機回避失敗である。
※ちなみに「危機回避」とはパチンコの牙狼シリーズでお馴染みの、敵の攻撃を受けてからの「ボタン連打で牙狼を救え!」演出である。
ボタンを連打してエネルギー満タンまで届けば攻撃を耐えたことになり、ボーナス続行である。
耐えられないと、そこで倒れて終了だ。
僕は何度も何度も、負けながら、それでも危機回避チャレンジに取り組んだが、ほぼ助からなかった。それもそのはずだ。
ここまで、僕の研究発表を読んできてくれた読者の皆様ならもう、おわかりだろう。
エロトリガーを引きまくり、オナニーファントムを活性化させて、強刺激のオナニーをして脳内物質中毒になっていたら、耐えられる要素などひとつもない。
そして今回ご紹介した「死地」にいたら、助かる見込みはゼロと言っても差し支えない。
強いて言えば「意志」という、か細い糸があるだけで、そんなものはーー
暴れ狂うオナニーファントムを縛ることなどできはしないのだ。
意志の力に頼らず、仕組みで戦う。
それが今回の研究発表のメインテーマだ。
まとめ:オナ禁の正体
此度の一連の記事は、延べ4万字の研究発表となった。
その要点をおさらいする。
まずオナニーをやめられないのは、快感という脳内物質の中毒症状にあると自覚をしよう。
その状態から脱するには、リハビリが必要だ。
リハビリとは具体的にはオナニー刺激の少ない「素抜き」の実施と、電脳地雷原の存在を知り、エロトリガー接触のリスクを減らすこと。
そして「死地」を作らないこと。
寝室スマホをやめるのが一番効果がある。
これらを実施すれば、徐々に中毒症状は抜けていき、オナニーの常習性が下がる。
生活の中から、オナニーというピースが消えていくのだ。
そうして消えた時間に、副業や勉強の時間と意欲が滑り込んでくる。
そうすれば、自然と自己肯定感は上がっていくはずだ。
そして最上なのは、やはりリアルのセックスをすること。
オナニーという擬似の強刺激ジャンクフードではなくて、ホンモノを味わおう。
そうすればますます自己肯定感は高まるし、人生における幸福感も増していく。
そうなったとき、僕らは本来の動物のオスとしての本懐を取り戻せるのだ。
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