サラリーマン営業職というお仕事について2

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営業テクニック

前回に続いてサラリーマン営業職の内容と考察について私の考えを述べていきます。もし営業職に就こうとしている就活生いたら参考にしてみてください。

仕事とアルバイトの違い

サラリーマンは会社に労働力を提供する事で給与を支払われます。その中でも営業職の役割は、その会社の社長の代理として(「おつかい」として)客先に送り込まれています。会社というチームの中で、そのポジションを担当しています。サッカーでいうとフォワードです。

そういう役割が決まってて、やらなきゃいけない業務は、もはやアルバイトです。上長からの指示、顧客の要望・要請に応える事は会社として、営業担当としては当たり前の事です。それはやらなきゃいけない職務です。正社員という肩書きですが、限りなくバイト的なのです。

時給だからバイト、フルタイム・固定給・賞与が正社員という考え方は本質ではないと思います。正社員の月給も時間で割ったら時給です。私が思うに仕事とは、”大将の方針に従いつつ”自主的に成果を出していく事だと思います。ここで重要なのが”大将の方針に従いつつ”の部分。大将とは、まず社長。次に担当役員(営業本部長など)です。

つまり大将にせっつかれなくても、成果を出す人材。これはどの会社でも欲してる人材ですね。

大将は大事にするが…

「成果さえ出せばええんやろ!?どんな手を使っても売ってきたる!」と新人の頃は思うかもしれませんが、だめです(昔の私)。あくまでもサラリーマンは大将の指示に従いながら成果を出す事が求められます。いくら成果が出ていても、大将と方針が一致していなくては、ノーカウントです。むしろ怒られポイントになります。あと大ミスにもつながる可能性も。歴史でも、大将の指示に従わず失敗した例はたくさん…(馬謖や佐久間信盛など)。

そのため、大将の考え方と自分の考え方が合わないと大変です。でも大将との相性は、入社してからでないと正直わかりません。しかし、自分の人生の貴重な残り時間(労働力)を使うんですから、あぁ〜合わないわ、と思ったら主を変えるのには十分な理由だと思います。いいじゃないですか、「オマエと合わないからやめるわ」って言っても。だってやめるんですから。

僕は新卒で入った会社やめる時に、最初は、相手を傷つけないようにマイルドな嘘をつきました。僕、やさしいですね。しかしその理由を論破してやめさせないようにしてきました。オイオイめんどくさくなってきたぞ?どうやったら諦めてくれるかなって考えました。まあこれはリアルな理由でもあるんですけど「社長がキライだからやめたいんです」って言ったら一発で決まりました。これ最強の理由です。

大将と方針が合わないと、当然怒られますし、自分の営業センスに従った営業活動ができません。例えば、大将が短期的な利益を追う人物で、自分が顧客との長期的な関係を重視するタイプだと相容れません。これは各々の営業センスによります。実はどちらが悪いっていうのはないです。

営業センスは教えられない

営業マンは自分の営業センスが発揮できないと成果がでません。その人にあったスタイルが必ず存在し、その人にしか操れません。マニュアルは、実務的・業務的な事だけです。ただ、営業センスは「系統が似ている」事があります。系統が似ている人であれば、有効なアドバイスができる可能性はあります。でも基本的に教える事はできません。営業マン個人個人が、肌で感じてつかんでいく事が大切です。これはまた今度書きます。

営業マンは、もちろん正社員という雇用形態ですが、限りなく個人事業主です。だからセンスが重要です。だれでもできる職種ではありません。いや、正確には従事する事は誰でもできます。私が言いたいのは、誰でも成果を出せる職種ではないという事です。

正社員だけどエージェント

営業マンは会社と契約しているエージェントです。成果にはシビアであるべきだし、会社もそういう営業マンを求めています。それに応えられなければ配置転換(異動)もあるし、ゆるく退職勧告され辞めざるを得なくなってしまうと思います。そういう仕事なんです。成果が出なかったら、誰も責任取ってくれません。上司は怒ったり詰めてきたりしますけど、最終的にクビになるのは自分です。責任は誰にも取れないんです。当たり前ですが…

サラリーマン営業職の限界とは

まとめます。

  1. 自分で商品をコントロールできない
  2. 大将の方針は守らなくてはならない
  3. 成果主義

私は運良く、この3条件をクリアしつつ実績をあげてきましたが、結局給与・賞与への反映は数十万円(年)です。雇用が確保されているのだから当たり前だろと言われたらそこまでですし、正論ですが、自分が納得できるか、楽しいかという次元で考えたらどうでしょうか。私は自分の努力や幸運が「もったいなかったな」と思います。その努力や幸運の対価、会社に吸われたと思ってます。

サラリーマンの終着点に到達した人

ある時、機会があり取締役営業本部長と飲みに行きました。取締役になると実質的に休日はない(社長から電話かかってくる)し、色々なピンチが起こると対応で大変だし、持ち家と家族は関西なのに本社がある東京に単身赴任中(1Kのマンション)だし海外出張は飛行機めんどくさいし社長に成績つめられるしで大変と言っていました。

この方は新卒で入社して35年間営業をやって大きな顧客を多数・新規開拓し、とうとう営業本部長となり頂点に上り詰めた役員です。そんな偉人でもこれです。全然楽しそうじゃない。役員であっても、雇われている形である限り、安息はない。

私はこういう生き方がうらやましくないので、自分が生きたいように生きれるように舵を取っていこうと思っています。

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