文系MARCH=兵隊という現実

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この記事がオススメの人は

・MARCHの就活生
・MARCH卒で働き始めて疑問を感じた人

です。僕がMARCH卒なのでMARCHマーチと連呼してますが社会に出て見てる感じでは旧帝大と早慶より下はほぼ同じような扱いですね。


目次
MARCH卒ってこんな人じゃね?
MARCHは優秀な兵隊です
流されても生きていけるのが問題
MARCHは社畜気質あり
自分の話します

MARCH卒ってこんな人じゃね?

  • 基本的にまじめな性格
  • 勉強という行為が得意
  • 上下関係を重視
  • 礼儀マナー重視

これは、中学高校で運動部に所属し定期テスト対策もしっかりやって内申点を取り、受験勉強もちゃんと頑張って、第一志望ではないもののMARCHに現役合格したという、筆者とその大学時代の友人たちの特徴です。社会全体としては基礎力が高い人という事になります。

MARCHは優秀な兵隊です

前回の記事でMARCH卒の現実を書きましたが、なんだかんだ言っても、先述の特徴のとおり、MARCH卒は基礎力が高く、優秀なのです。ただしこの「優秀」というのはあくまでも兵士として優秀であるという意味であり、指揮官として、もしくは大将として優秀かというとそうではないのです。むしろ背反します。

レベルの高い軍隊(企業)においては優秀な兵隊が一定数、求められます。兵隊の基礎力の厚さが要求されるからです。日本の教育は、伝統的に、良質な工場労働者を社会に供給するという事で始まりました。(いまだにその伝統を守っているあたり、日本が諸外国から置いていかれている一因だと思いますが今回の記事では割愛します)

その学校教育をちゃんと守って進学校に進学し教師に服従し内申点を取り部活で上下関係を叩き込まれ苦しい受験勉強もちゃんとやって、運が良ければ(入試問題の内容で)早慶に入れたけど運悪くMARCHに割り振られた真面目な人たち。それがMARCHであり、社会に供給された兵隊なのです。

流されても生きていけるのが問題

そういう素直で基礎力の高い兵隊は大企業にも入れます。大企業には現場という最前線があり、ここで戦う兵隊がたくさん必要だからです。たくさん必要とはいっても新卒採用は毎年、数百人程度なので、その枠をめぐる競争は熾烈です。質の高い兵隊候補生の中から、さらに精鋭部隊を選び出すみたいな状況です。

そこで大企業に入れた兵士は、良いお給料で兵士になり、さらにその中での出世争いに勝ったら現場の指揮官になり定年コースです。大企業には及ばなかったけど、準大手や優良中小に入った兵士はそこそこの給料でやはり現場の指揮官、実績によってはある程度の中枢までいけるかもしれません。

これは中小企業が実はブルーオーシャンだからMARCH卒は戦いやすいということです。ではなぜ、こういう働き方にぼくが否定的なのかというと、死なない程度に搾取されるからです。程度が低い会社だと、給料が安すぎるとか過酷さに給与が見合わないとかで人がすぐやめますしそもそもMARCH卒はそういう求人を受けません。ある程度の仕事内容で、ある程度の報酬ならば惰性で続けても死ぬ事はありませんし、結婚し家庭を持つ事もできます。実際に、できているオジサンたちも多いです。

まじめに会社に通って働いて、給料もらって、歳をとっていける…いい事だと思います。昭和の社会が目指した形です。でもこの平成末期においては、これが問題だとぼくは思うのです。

MARCHは社畜気質あり

なぜ問題なのかというと、こういう生き方は会社への依存度が高まってしまうからです。依存度が高まると、逆らえなくなります。依存度が高いと、抜け出せなくなります。つまり、対等ではなく言いなりになってしまうという事です。

会社が順調なうちは良いのですが、商売がうまくいかなくなってくると、しわ寄せが兵隊にまずきます。売上を上げるために〜〜件売り込んでこいとか窓口に来たお客に商品を売り込めとか納入業者を叩いて値下げさせろ、相見積もりとれ交渉しろ!ただし逃げられるな!責任!

まあそりゃあね?企業としては正しい動きかもしれないよ?でもそれをやらされる方はたまったものではありません。またそれを達成しないと給与やボーナスが減ったり配置転換もあるとなったら兵隊はいよいよサバイバルです。兵隊たちが自分たちの精神力や時間を犠牲にしてゲットした成果はみんな、吸い上げられて搾取されます。

これに対して、「報酬よこせ!」と言えなくなるのが僕は問題だと思います。またこういう状況になった時に「じゃあ辞めます」と兵隊が言ったら、実は一番困るのは経営層なのですが、それが言いにくいように洗脳されているのがいいなりになっている状態の兵士、いわゆる社畜です。

MARCH卒は残念ながら、MARCHに入る過程においてその気質を養ってきてしまっているのです。かつて隆盛を誇っていた大企業もアッサリ倒れてしまうこの時代。スピード感が早まっているこの状況において社畜はあまりにもリスキー。

ではどのようなキャリアを考えたら良いのか?はまた別記事で述べていきたいと思います。

おまけ:自分の話をします

僕は地方都市の公立の中学、高校から一般受験でMARCHに入学しました。現役合格ではありましたが、第一志望は早稲田でした。僕もそうだったんですが、地方の中途半端な進学校(毎年実績が東大1人、早慶数人レベル)においては親や学校・塾の先生が絶対的な存在でその人たちから「偏差値こそ正義!」という洗脳を受けたらとりあえず早慶、ってなると思います。

当然、優秀な人なら東大!京大!旧帝大!となるのですが、僕は数学とか物理大キライすぎて国公立はあきらめましたので私大文系を目指す事となります。そのため、最高峰が早慶になるので目指すようになります。当然、滑り止めも受けるということで偏差値順に並べてMARCHが滑り止め(?)になるんですね。ぜんぜん滑り止めじゃありませんねw

僕は運が良かったですが滑りどまらない人も多いです。中途半端な進学校では国立や早慶がまずターゲットになる事の弊害です。17歳で、ネット環境もほとんどない、地方都市で両親は高卒のサラリーマンと専業主婦。うーん今思うと中世のキリスト教世界みたいな状況やな…w

で素直だったぼくは両親や先生の偏差値至上主義教育に素直に従って、日々修練に励むのでありました。こうして振り返ると、現在のこの環境ってすごいですよね。高校生はほとんどがスマホをもっていてネットにアクセスできて最新の情報が得られる。ひとつの偏ったソースからだけでなく複数のソースから物事の審議をジャッジできる。情報入手の容易さは革命的です。

正直うらやましいですね。彼らが社会の最前線で活躍するころ、どんな働き方が主流になるのか…

 

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