【感想】サウザー白熱教室 支那そば軍曹(ラーメン屋開業編)

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聖帝白熱教室

サウザー白熱教室レビュー記事。今回はラーメン屋開業編。

再現性の塊、ラーメン屋ビジネスでお金と時間の自由を手に入れる『ラーメン屋開業入門』(noteページに飛びます)

全5本。

メインゲストは支那そば軍曹と、チキンジョージ博士。オブザーバーにゼロ円アフィリエイターさん。

支那そば軍曹について

支那そば軍曹は秋田県出身、仙台の大学を出て就職。紆余曲折あり、独立をした経営者である。

勤め人をせずに生きていくために、ラーメン屋を営むことを選択して、当然ながら勤め人を卒業した御方だ。

ご本人曰く、「地道に種銭を貯めて不動産を買い増していくスタイルは時間がかかるから、ラーメン屋をすれば一気に勤め人卒業できるぞ!」という熱い意見をもって、2019年の仙台セミナーにて聖帝に本作の企画を具申したとのこと。

そしてチキンジョージ博士はそんな支那そば軍曹と同じく仙台にてラーメン屋を営む盟友であり、二人はラーメン屋店主の集いにて意気投合したのだという。

コロンブスの卵的な勤め人卒業ルート

聖帝サウザー氏や、これまでのシリーズの不動産編に登場するゲストの方々は

「勤め人をしながら貯金をしたり、副業をして資金を貯めて不動産を買う。家賃収入というキャッシュフローを増やしていき、それが一定数積み上がったら勤め人卒業」

という方式だった。

そしてそれが安全確実なルートとされ推奨されていた。

特に勤め人をしながら、という制約がある場合には、この貯金→不動産投資の流れが最も着実で、リスクが低い手法となる(もちろんかなりの勉強は必須)。

着実な積み上げ式の勤め人卒業へのルートと言える。

これに対して、支那そば軍曹は「それでは時間がかかりすぎる」と主張する。

勤め人仕事が嫌で嫌でたまらない人にとっては、この貯金の期間と、不動産の利回りを回収する時間が苦痛で仕方がないと。

であれば、まず最初に勤め人を辞めてしまって、自営業者にクラスチェンジする。

クラスチェンジをしてから、財政基盤を整えるという手法である。

これまで永きに渡って王道とされてきた、

「勤め人→資産築く→卒業→自営業者」という流れに対し

「卒業→自営業者→資産築く」という斬新な流れ。

この「コロンブスの卵」的な発想の転換が、支那そば軍曹の提案なのである。

地雷ルートに見えるが…?

しかしながら「脱サラでラーメン屋開業」というのは世の中においては失敗の王道、脱サラの地雷ルートと思う人も多いかと思う。というか実際に、私たちの生活の周りには、数年で潰れてしまったラーメン屋がいくつもある。

そんな先入観から

「ラーメン屋ってどうせダメなんじゃないか?」

と思っている人にこそ、この支那そば軍曹のオーディオを聞いて欲しい。

まず、なぜ潰れてしまうラーメン屋が多いのか?が解説される。

となれば、その逆をすれば良い。

いわゆる「シロウト考え」では及ばない発想が大切だ。特に、初期投資をいかに抑えるかが生死を分かつポイントとなるので、そこのテクニックとスピリットを本作で学ぶと、リスクは大きく減らせる。

結局のところ、ラーメン屋を潰してしまうのは月々かかる固定費や、多額の借入による返済のせいであり、そこをうまくクリアしていけば、リスクは低くできるのである。

この部分の勉強を怠った脱サラのラーメン屋さん(いろいろ新品で揃える&駅前)はそりゃあキツいよね、という話なのだ。

親友でも聞けない内容

本作では、ラーメン屋さんの裏側、特に原価やラーメンの作り方が公開される。

1杯の原価がいくらで、席数このくらいで1月いくら利益が出て、ラーメンはこういう風にして作れば…なんていう話、たとえラーメン屋の親友がいたって教えてくれないだろう。

初期費用の調達方法についても教えてくれる。

これらの裏側の話を聞くと「自分にもできるかもしれない」と思えてくる。

そして支那そば軍曹も「誰でもできます!」と声を大にして言う。

ちゃんと勉強して対策すれば生き残れる可能性は高い、再現性が高い、というのがラーメン屋さんへのジョブチェンジなのだ。

そのことを詳しく聞ける本作は、非常に貴重な音声だと思う。

「人生のガードレール」

支那そば軍曹は2020.5.30のZoomセミナーにおいて

「ラーメン屋という生き方があることを知ってもらえれば、人生のガードレールになる」

と仰っていた。

これは、仮に勤め人仕事がものすごくストレスだったり、まともな就職ができなくて困っている人へのメッセージだった。

それでもラーメン屋という方法で頑張れば、なんとかなるぞ、自分もそうだった!と軍曹は言う。

そのためもし勤め人仕事が本当にきついとか、今すぐ辞めたいんだけど転職も難しい。という状況だとしたら、軍曹殿の言う通り、まず勤め人自体を辞めてからラーメン屋にジョブチェンジする方式は大いにアリだと思う。

この辺については、後編である「ラーメン屋オープン前に店舗を燃やした支那そば軍曹殿の人生語り」にて、詳しく語られるので、合わせて聞くと勇気になるはずだ。

ヤコバシ所感

僕は、聖帝サウザー師匠から授かった「不動産ルート」を信奉していたし、ゆるふわホワイト勤務であるから、ラーメン屋開業は関係ないかな、と思っていた。

しかし、本作を聞くことで軍曹の言うように人生にガードレールができた。

もし勤め人が本当に嫌になった時は地方都市でラーメン屋開けば…と思えば、気が楽になる。追い込まれずに済む。

そして、「商売」全般で大切なことを教えてもらった。

シロウトは内装やらテーブル・椅子にお金を使ってしまって、本体であるラーメンの質が二の次になってしまいがちだ。

そうではなく、勝負は本体のラーメンで決まるのであり、内装や家具はあくまでオマケなんだということを教えてもらった。

飲食店の設備や家具にも、新品プレミアムがある。そういうしょうもないコストを減らして、いかにお客さんを喜ばせるためのラーメンに力を割いていくか。

そういう質実剛健な商売がまかり通るのもまた、ラーメン屋なのだ。

特に初期投資をいかに抑えていくか?はラーメン屋開業に限らず全ての商売に共通することだし、失敗する人は大体ここにお金をかけてしまって運転資金が不足する。いわゆる「しょぼい起業」の真髄を教えてくれる1本だった。

紹介文書きました

本作の紹介文を担当させていただいた。今回もネタバレ満載の許可を得ているので全編モリモリのネタバレで、僕の担当したVol.2〜5は各2,500字以上あるので、本作を聴く前の予習として活用してもらえたら幸いだ。

Vol.1の紹介文は聖帝の直筆。

Vol.2においてはラーメン屋開業はサイエンスだと述べ、うまくいかない店とうまくいく店のエッセンスについて言及した。

Vol.3ではラーメン屋開業という未知の領域についての恐怖と、その克服について書いた。

Vol.4ではなぜカフェや居酒屋ではなくラーメンなのか?について深掘りし、軍曹殿の奥義である「店のキャラ付け」について説明した。

Vol.5では「自分の商品を作る」と「自営業者として生きていくこと」にフォーカスし、全体を総括した。

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