前回、29日で無念のリセットを行い、再びロングランオナ禁に取り組んだ。今回は31日を目標とし、9月18日、ついに達成することができた。
31日目。
ついにたどり着いた。31連以降は「大爆発」となる!
複数回のチャレンジの中で感じたこと、学んだこと。
それは「もういい…もういいんだよ、ほむらちゃん」ていう気持ちです。僕は18年くらい、呪縛に囚われてきた。それからの解放。オナ禁は、自分を檻から解放してくれる。 pic.twitter.com/DPUyWr1xT7— ヤコバシ (@yakobashi01) September 17, 2019
このツイートでも書いたのだが、僕はこれまで「オナらなければ」という謎の義務感に突き動かされてオナってきた。
過去の記録
記録を振り返ると、僕は2018年の7月にオナ禁をチャレンジし始めていた。そこから半年くらいはなんやかんやで4〜5日でリセットしていた記録が見つかった。これは、僕の「フィジカルチャージ」が完了するのが3〜4日つまり80時間前後のためと考えられる。
当時を振り返ると、フィジカルチャージが溜まった状態で、エロ広告を目にして反応→勃つ→リセットの一連の動きが反射的に行われていた。恥ずかしい話、全然抗えていなかった。オナ禁という概念を知ったばかりの頃は、「毎日はしなくてもいいんだな」程度の理解であった。
だが、このようにフィジカルチャージを基準にしてしまうと、4日ループから抜け出せない。これに気が付いた僕は、次に「トリガー」の存在を強く意識するようになった。
トリガーの撲滅
先述の通り、フィジカルチャージが完了した状態で、エロ広告を目にすると、脳が反応する。エロい方向の回路が開いてしまう。一度開いてしまうと、意志の力だけで封じ込めることは難しい。これは動物のオスとして備わっている本能なのだと思う。振り切るには、運動したりして脳をうまく騙さなければならないし、またそれが確実にキマる保証もない。ゆえにまず最初の最初のきっかけである「トリガー(引き金)」となる「エロい刺激」を受けないことが最大のポイントとなった。
僕の研究では、下記のトリガーがきっかけになりやすい。
- 2chまとめサイト(エロ漫画広告)
- ツイッターのRT
- ヤング系雑誌
順に説明していこう。
2chまとめサイト
まとめサイトにはエロ漫画の広告がワンサカ貼られている。しかもかなり巧妙な見せ方をしているし、日々、新しいものが出てくるから、いつかはあなたの好みにバッチリはまってしまう漫画が表示されてしまう。それは絵柄かもしれないし、シチュエーションかもしれない。一瞬、グーグルアドセンスか!?僕のサジェストはエロで埋め尽くされてんのか!?とおののいたが、他のサイトではちゃんとゴルフクラブとかが表示される正規のアドセンスを確認できたので、これはもう狙ってエロ漫画広告が貼られていると思われる。確かに、2chまとめを見にくるような人は、暇人だ。暇だから、2chまとめを読んで暇を潰そうとしているのだ。そこにエロ漫画の広告を貼り付けてアフィ収入を得ようというサイト運営者の作戦は、なるほど正しく、賢い。つまり僕はその罠にバッチリハマっていたのである。
このことに気が付いてから僕は2chまとめを見ることをやめた。まんまと誘導されて、買って、オナっているなんて、まるで狩られる野生動物みたいだなと自分自身を思ったからだ。確かに2chまとめは面白いものもあるが、有用かどうかを振り返ると、やはりただの暇つぶしであった。
ツイッターのRT
件数こそ少ないものの、何気に破壊力があるのがこのツイッターのRTだ。かつて僕がいろんなアカウントをフォローしていた時、タイムラインにそりゃセクシーで可愛いコスプレイヤーの写真が流れてきた。思わず画像をタップして拡大して見入ってしまい、そのRT元のアカウントに飛んでさらにたくさんのキワどい写真を見てしまってそれがトリガーになったことがあった。当然、ツイッターではモロ出しな明らかなエロが流れてくることはないのだが、キワどいのは十分に破壊力があり、トリガーになりえる。ツイッターのタイムラインは受動的だが、能動的にタップするような要素も含まれているので、不慮の事故を引き起こしやすい。
また、そういう明らかなエロでなくても、素人の健全な写真でもたまに自分の性向にズドンとストライクをくれるものがあり、やはりトリガーになってしまう。例えば女子ゴルファーのキワどい太ももとか、確かに倫理的には全然セーフなんだけど、見る者の性的なスイッチを押してしまう、この一見健全なものが僕は結構危ないと思う。特に、明らかなエロを排除して油断していて、10日とか経ってくると、生身で健康的な女性に欲情するようになってくるので、そこにこういう健全なんだけどちょっと性的な要素を持つものを目に入れてしまうと、十分にトリガーになってしまうのだ。
こういうエロ系につながるRTをする人は、残念だがフォローを外すかミュートにしよう。逆に言うと、エロ系RTを繰り返す人はオナ禁戦士からはフォロー外されるので注意されたし。
ヤング系雑誌
明らかなエロ本は論外として、危険なのがこのヤング系の雑誌だ。まずグラビア写真がオナ禁していると破壊力が大きい。オイオイ最近のグラビアアイドルはやけにレベルが高いな、と感嘆する。オナ禁していなかった頃は「可愛いのにスタイルいいな」程度しか思わなかったが、オナ禁日数が増えてくるとこういう写真でも十分にスイッチが入るから危険だ。
さらに危険なのが漫画の中身で、僕はキングダムやカイジくらいしかもう読んでないのだが、雑誌をパラパラめくっていると「明らかにコレもうエロ漫画やん!!」というページがドドーンと眼前に登場してくる。ホントやめてほしいが、仕方ない。これを防ぐにはパラパラと探すのではなく、しっかり目次を見て、目当ての漫画をスナイプしていくこと。
その他
その他にも、道でナイスバディなお姉さんを見たり、会社の若い女の子が愛想よく振る舞ってきたり、カフェのお姉さんがスゴイ好みだったり、そういう危機も何度も経験した。オナ禁をしているせいで、現実世界の異性への感度が高まっている証拠だ。ある意味、健全と言えて、オナ禁の目標の半分である「リアル異性への欲求」が達成されていると感じた。
檻からの解放
僕は思い返せば、もう18年近くオナってきた。1日1回できる、おいしいデザートのように思っていた。だから「しないと、もったいない」という強迫観念すらあったように思う。「あぁ、今日はまだしていないから、寝る前にしなくちゃ」というレベルにまで習慣化されていた。
確かに、昔からオナった直後の倦怠感や、具合の悪さを感じてはいた。そして無気力になり、半日、活力のない感じで過ごしてきた。でも習慣になっていたから、辞めようという発想すらなかったし、周りで禁じている人などいなかったから、それが普通なんだと思っていた。今思えば異常だった。
オナると、体力が失われて、気力もなくなる。眠たくなる。回復に時間と休息が必要になる。いわゆる「活力」を失ってしまい、本来の力の75%くらいしか出せなくなる。常に下方修正がかかっている状態だ。これでは、創作活動なんてできっこない。
僕は、オナニーという檻にずっと囚われていた。体力が100%に近づいたら、またオナって75%に戻り、また100%に戻ったら75%へ…とずっとループしていた。これこそがオナニーの檻だ。また、これは賽の河原で石を積み、鬼に崩されて、またやり直す…というのにも似ている。ずっとずっと、同じ行動を続けていた。オナニー檻の中で。
そんな時に、サウザー白熱教室リトル オナ禁効果についての談話と出会った。そしてオナ禁という概念を学び、その重要性を知ってから、僕は依存症との戦いを始めた。それが昨年7月からだった。
もういい。もういいんだよ、ほむらちゃん
先述の通り、オナ禁を始めても、フィジカルチャージ完了とエロ広告トリガーにやられて、4〜5日でのリセットに甘んじていた。それを約1年、繰り返した。その中で、エロトリガーの法則を発見し、それを撲滅することで徐々に日数は伸びていった。7〜10日が増えていった。そして今年8月に29日を達成したのだが、その道中が最も意志力を使った。なぜなら、健全だけど脳に訴えてくる性的刺激は初めてだったからだ。だがこれは、慣れればそういうアヤしい目で見なくなるので克服できた。
そして今回のチャレンジ、31日を達成した。しかし、今回はそれほど苦ではなかった。前回の29日と合算すれば、60日。旅行先で夢精するリスクのため、やむなく途中リセットしたが、この60日間は意図的にエロを避け、トリガーを無くしきった中での生活だった。
そして唐突に思い出したのが、まどかマギカの最終回のこのセリフと情景だった。
もういい。もういいんだよ、ほむらちゃん。
知らない人のために少し説明すると「ほむら」は「まどか」が魔法少女になってしまうことを防ぎたいと願っている。魔法少女になると、戦いの運命と、その先の避けられぬ悲劇があるからだ。それを防ぐために、ほむらは自分の特殊能力でタイムリープを行なって、やり直しをしてきたのだった。数え切れないほどの試行回数を繰り返したほむらであったが、やはり運命は覆らず、ほむらは自分の無力さに涙し、絶望する。そこに、これまでの全てを知ったまどかが現れて「もういい。もういいんだよ、ほむらちゃん」と告げて、魔法少女になって最終局面へと向かう。
この、何度も戦いを繰り返して疲れ果てているほむらが、オナ中毒者だった頃の僕。
そして、まどかが、オナ禁31日を達成した僕。
「もういい。もうオナらなくていいんだよ、ヤコバシくん」
今はそんな気分だ。僕は、18年間囚われてきたオナ檻から、出ることができたのだ。
オナ禁からオナ卒へ
既に界隈では言われていることであるが、オナ禁の上位概念としてオナ卒がある。無論、オナニー卒業の意味だ。僕の今のこの心境は、オナ卒に達していると感じている。
「したいけど、禁止しよう!」ではなく「もう、十分にやりきったな。もういいや」という気分だからだ。今、この域に達した僕が思うことは下記条件を満たせば先ほどの「もういい。もういいんだよ、ほむらちゃん」を感じることができるだろう。
- 10年以上のオナ猿経験
- 事後の自己嫌悪の記憶、たくさん
- 30日クラスの長期オナ禁と、あえてのリセット
- ↑を複数回行う
初めてチャレンジする人にとっては、間違いなくオナ「禁」だろう。10日程度、意志の力を要すようではまだ「禁」の概念になる。20日を超えて、効果を実感して、その中でトリガーの存在に気づき、戦って葛藤して、克服して、30日クラスに至る。
そこであえて、一旦リセットする。久方ぶりのオナニーだ。
ここで気がつく。「そんなに良いものじゃないな」と。なぜあんなに毎日励んていたのか、わからなくなっているはず。そして同時に再び襲いくる、倦怠感と気力の減退…
「あぁ、オナるって、こんなにツラいものだったのか。オナる前に戻りたい!あの気力と体力を返してくれ!」と強く思う。これであなたは一皮剝ける。
そこからもう1セット、30日にトライする。その中で、あらためて感じるはずだ。オナニーなんて、しなくてもいいんだな、しないほうが毎日が楽しいな、と。考えてみれば当然だ。オカズ探しと行為に30分から1時間、疲れて寝たり、無気力状態で半日を無駄にする。それを無くせるのだから、楽しいに決まっている。
そこで初めて至る。
「もういい。もういいんだよ、ほむらちゃん」
この境地である。僕はこれをオナ卒と定義したい。オナ卒に至ると、別に「禁じなきゃ」などとは思わなくなるし、多少のリアル世界からのトリガーにも揺らぐことはなくなる。
もちろん、はじめの半年〜1年はオナ「禁」の気分で戦っていく必要もあろう。その戦いの中で、自分がどういう時にしたくなってしまうのか、トリガーはなんだったのか、気がつく。それを一つずつクリアしていく。時には、意志力で跳ね返す時も出てくる。そういう過程を積み重ねていくと、30日が達成できて、それを何度か経験したら、オナ卒が見えてくる。そんなイメージだ。
オナ禁という概念を教えてくれたサウザー師匠にあらためて感謝を。そしてオナ禁の道を歩む同志の参考になれば幸いだ。
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