【感想】サウザー白熱教室 加藤ひろゆきさんⅡ編

サウザー白熱教室
サウザー白熱教室レビュー記事。今回は加藤ひろゆきさんの第2弾。
(noteページに飛びます。リンクは「車の話編」です)
全4回。ゲストは加藤ひろゆきさん。白熱教室へのご登場は2作目となる。本作は大きく4つのテーマから成る。
  1. 家(不動産)
  2. 女(結婚と子孫)
  3. 健康

前作との違い

前作の前半部分では、加藤さんの半生、勤め人時代・アメリカ時代・帰国後再就職が語られ、後半は激安アパート経営を編み出したことと、その後の運営方法・ノウハウについてが語られた。それに続く本作、第2弾はその時に聴き切れなかったインタビュー内容をまとめているものである。特に今回は直近の加藤さんの投資方法や、普段は聞けないプライベートな内容にも踏み込んでいる。紹介文でもサウザーさんは
まさにここだけの話の真骨頂。
僕も加藤さんのvoicy(ラジオ)をよく聴くんですが、このvol.3で話されてる内容は滅多に聴けないレアな話題ばかりが揃っております。イチ加藤さんファンとして、このインタビューは「お前よくやった!」と言えるでしょう。夢のファンアイテム。
とのこと。僕も加藤さんのVoicy「加藤ひろゆきのオールナイト大日本」リスナーであるが、初耳の話が多かった。サウザーさんが慎重かつ大胆に、果敢に踏み込んでいるシーンがあった。「おおっ、じりじりと踏み込んでいる!!」というシーンがある。加藤さんファンにも必聴の一本だ。

本作の構成

本作は珍しく4つの話題に分かれている。そのため、興味がある内容からバラバラに聞いてもよいのか?と思うかもしれない。しかし、僕は「3+1」の構成をしていると考える。「3」とは、車・家・女のことで、「+1」は健康の話題だ。
前半の「車・家・女」の根底には「うだつの上がらない勤め人時代をいかに切り抜けるか」というテーマが根底に流れている。つまり資本主義ゲームにおける「守り」の部分である。この3つは守りにおいて重要な項目であるから、決してセパレートしてはいけない。どれも重要なパーツであり、一つでも欠けたら勤め人卒業は非常に困難となる。
そして「健康」は、独立した内容ではあるのだが、こちらは勤め人であっても、卒業していても重要なパートとなる。心技体でいうところの「体」を成す部分であり、仮に知識・技術とメンタルがあっても、体が健康でなければ何も意味は無いよ、という内容。特にサウザーさんの栄養学に関する知識は非常に勉強になる(後述)。

車の話

最初に「車の話」が展開される。加藤さんは中古車マニアとしても知られ、最近では高級な中古車(クラウンマジェスタ、レクサス600HL)などを駆っているが、かつては軽自動車や普通車を中心に購入し、チューンナップして楽しむということを実施されていた。元来、「マシンいじり」を趣味とされていた加藤さんであるが、これが後の資産形成に多いに役立った、という話がなされる。
まず、一般ピーポーは「新車をローンで買う」という最初の落とし穴にハマってしまい大ダメージを受ける。「常識」「世間体」「周りの勤め人マインドの人々」「テレビや雑誌」に誘導されて、新車をローンを組んで買ってしまう。この「新車」と「ローン」が非常に危険なのだ。
最近の新車は、安くても200万円以上、マトモな車なら300~400万円が普通だ。これを、虎の子の貯金で買ってしまったり、最悪なのはローン(ただの借金の分割払い)を組んで買ってしまうことだ。資産形成において、貯金が無くなるのも致命傷だが、ローンという借金つまり「お金のレンタル料=利子」が発生する仕組みがタチが悪い。
「月々○万」という言葉で「払えるかも」と思ってしまうことが危ない。総額でいくらが自分から流出していくかを考えなくてはならない。
次の「家の話」にもつながるのだが、価値>価格となっているものを買うことが大切だ。まだまだ走れる中古のカローラを、10万円で買えば、10万円以上の価値を得ることができる。加藤さんの研究によれば、
  • タイヤを良いものに交換
  • ガソリン添加剤でエンジンを洗浄する
  • 錆びている箇所をDIYで塗装
これらを行うと中古車の乗り心地も向上するだけでなく、その過程も楽しいと加藤さんは言う。そもそも、考え方の根底にあるのは「お金が無いときは、無いなりに見栄を張らずに工夫しよう」というマインドである。もし本当に高級車に乗りたいのならば、資産を形成した後に買おう。さらに法人を持って、法人経費で高級中古車に乗り換えるのが好ましい。サウザーさんも、ヤフオクで古いクラウンを10万で買って、限界まで乗り潰したという。
僕も中古のコンパクトカーに乗っている。最近ワイパーを交換したのだが、すごく調子が良い。ガラコ配合の高級ワイパー(1本2000円くらい)にするだけで雨の日が気持ちよくなる。窓ガラスにガラコを塗るのも、かなり楽しい。ちょっとコスっちゃったところを自分でパテで埋めて均して、スプレー吹いたりしたこともある。普段の洗車もだが、こういう「手入れ」をすると愛着が湧いて、楽しくなってくる。国産(特にトヨタ)の中古車は品質が高いので、簡単に壊れる心配はないし、中古車販売業者も沽券に関わるから整備も頑張っているから、安心して買おう。ただし安く。とにかく新品でローンを組むことだけは避けよう。

家の話

加藤さんの真骨頂、家・不動産の話。資産形成という意味で要となる不動産であるが、ここでも新築とローンには注意が必要だ。車も十分に危険だが、家の場合は数千万円単位となるので一発アウトのリスクがある。「35万年ローン」がキマってしまったら、勤め人卒業は事実上不可能となってしまう。
まず、頭金で貯金が吹き飛ぶ。さらに月々のローンとう固定の出費があるから、安定収入であるサラリーマンの給与を手放すことが非常に怖くなってしまう。この「影縫い」状態が非常に危ない。影が縫われて、身動きが取れなくなる。会社と銀行の奴隷になる。さらには、自分がいつまでも健康で、勤め先が倒産しないという保証もない。事故に遭うことだってあるかもしれない。天災で職場が無くなるかもしれない。しかしローンという借金は一切の容赦がない。人生に強いロックを掛けてしまう35万年ローンだけは組んではいけないのは、こういうことなのだ。
さて、ではそんな環境下では、勤め人はどのような戦略を取るべきなのだろうか。地価の高い東京から離れて、地方都市で中古で程度の良い住宅を買う、という最適解が示される。昔でこそ、東京は文化的に最先端で、東京に住まなければ享受できない娯楽や文化があった。しかし、この10年でインターネットと物流の普及が、その格差を埋めた。東京に固執することなく戦略を立てることができることをサウザーさんと加藤さんは教えてくれる。

女の話

女の話は、実は勤め人卒業にも非常に重要なパートとなる。なぜなら、自分(男)が努力して高いマネーリテラシーを修得し実践していても、配偶者選びをミスすると、全てをひっくり返されてしまうからだ。つまり、マネーリテラシーの低い女性を妻としてしまうと「新築の家」「新車」「豪華な結婚式」「過剰な子供の教育費」が降りかかってきて、これまでの努力が全て無に帰す危険性があるからだ。ゆえに、この「女の話」は非常に重要なパートとなる。ひとたび籍を入れて配偶者としてしまったら、強い権限が妻には与えられることを忘れてはならない。残念ながら、三つ子の魂百までという諺は真実であり、大人になってから矯正することは難しいのだ。つまり「イイ女」をちゃんと見きわめる眼力を身に付けて、その眼をもってして多くの女性と当たって探していくという作業が必要になる。
実は加藤さんはあまりこれまで、ご自身のプライベートについてはあまり語ってこなかった。よくVoicyではご子息が登場するが、加藤さんの奥さんについて語られることはなかった(僕が知る限りだが)。加藤さんは50代半ばということで、サウザーさんよりも約20歳、年上である。サウザーさんのリスナーのメイン層は20代中盤~30代中盤で、これから先の20年を予習させて頂くという意味でも、加藤さんのお話は必ず役立つ。
加藤さんは「男の人生には女の面で頑張るべき年頃がある!股間は硬いうちに使え!」と言う。僕も同意見だ。資産形成ももちろん大切だが、僕らの股間にもタイムリミットがあることを忘れてはならない。加藤さんが若き頃、どんな恋愛をして、どんな風に楽しんだか、是非聴いてほしい。
後半では子孫の話になる。加藤さんも若き頃は「子供はいらないかな」と思っていた時期もあったそうだが、実際に生まれてみるとその価値観は180度変わったという。そして子育てについての加藤さんの考えと、実践方法はとても勉強になった。自活する力を付けてあげることが親としての責務だと思う。

健康の話

最後に健康の話。「健康は最大の利回り」という名言を頂く。冒頭でも書いたが、どんなに知識や技術・お金があろうとも、健康でなければ楽しさを享受することはできない。我々の一生が有限である以上、なるべく多くの時間を楽しいことに費やしたい。そのためには健康寿命を長くするための勉強が必要だ。
僕は特に、人間のインスリン量は有限であるという説がとても勉強になった。考えてみれば、僕らの身体は石器時代にデザインされたものであるから、現代のように炭水化物のカタマリをドカ食いするようには作られていない。これを毎日繰り返してしまったら膵臓が疲れて、インスリンが出せなくなって糖尿病になることは想像がつく。「有限」という概念を得られたことは僕にとっては大きかった。そうか、有限なのか、それならば、大事に節約して使っていこう、という考え方になった。炭水化物を食べてはいけないわけではない。量を減らしたり、いきなり炭水化物を内臓に叩き込むのではなく、食べる順番を考える。
あとは、勤め人仕事というものは健康に対して害であり、勤め人をあまり長く続けると寿命が減るのではないか、という知見も語られる。これは、勤め人と、その卒業のどちらも体験した人でないと語れないことだ。僕はこの部分を聞いて、ますます雇われ人卒業への意欲を強くした。やっぱり、雇われ人というものは長くやってはいけないんだなと、あらためて思ったのだった。
前作では語りきれなかった部分や、勤め人卒業のための心技体を学べる本作。独立に関心がある人には是非聴いてみてほしい。

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