皆が要らないものを拾う

EX勤め人

「仕入れに利あり」

商売をしていくにあたっては「仕入れ」が急所である。

この部分がうまいかどうかで大方の勝負がつく。

このことは不動産を検討したときと、そして中古ウェッジ(ゴルフクラブ)や中古革靴の再生・販売を検討した際に痛感した。

この「仕入れ」は、不動産の場合は知識のない高齢者や、やる気のない遺産相続人から激安で買い叩くことが最大のポイントになる。

激安で仕入れて、激安でリフォームして、それを激安で貸す…のではなく、「相場」で貸したり売ったりする。だからもうかる。

出口である販売価格や賃貸の家賃は「相場」が大体、決まっているから、これを利用する。

そのためもし、不動産を適正価格で買ってしまったら大きく利益を上げることは難しくなる。

ゴルフクラブも、革靴も、1,000円で仕入れて、リペア加工して5,000円で売るから利益が出る。

もしこれらの仕入れが3,000円では、加工の材料費や送料を加味すると儲けがほとんどでなくなってしまう。

ヤフオクで中古ウェッジ10本で1万円、というような、ジャンク扱いの品を買うから成り立つ商売なのだ。

そして、これらの激安の仕入れに共通することは、相手が価値を感じなくなっていて、「捨て値でも構わない」という心理状況にあるからこそ成り立つ。

つまり「要らない」という心理状態になっているから、相場より安くても手放してくれる。

もし、もっと高く売れる方法(メルカリなど)があると知っていたとしても、面倒な手続きが必要ならば捨て値でもいいから処分してしまう。

ここでポイントとなるのは「要らない」という感情・判断である。

EX勤め人とは

さて前置きが長くなってきたが、私が最近気がついたEX勤め人ルートとは、この「要らない」という感情が関係している。

それは今や、多くの人が「昇進したくない」「管理職になりたくない」と思うようになったがゆえに発生した状況である。

30年前だったらこの状況は全くなかったし、10年前でも難しかったと思う。

2015年くらいからだろうか、多くの人が管理職というイスを「要らない」と思うようになった。

実際にそれを捨ててフリーランス・個人事業主になったりする人が出てきて、それをネット媒体(ブログ・動画)で発信し始めて、その存在を観測することができるようになった。

そのあたりから、「出世」「昇進」の価値は暴落したと感じている。

多くの若者が「要らない」と言うようになった。

  • 平社員でいいです。
  • バイトでいいです。
  • 責任持ちたくありません。

と、言うようになった。

聖帝サウザー師匠も、イケててハヤい先生も、その他多くのインフルエンサーたちも

「勤め人で出世するのはコスパ悪い。同じ苦労するなら独立して全て自分のものにすべき」

という考え方を世に知らしめたからこその、この状況だと思う。

また私たちの親の世代や、ひと回り上の世代が出世競争に汲々としてオイシくない目に遭っているのを見て、「コスパが悪い」と判断しているのだと思う。

もちろんこれは、間違いではない。
事実だ。

確かに昇進すればするだけ責任が増えたり拘束時間が増えたりするのに、それに見合わない昇給しかなされずに損した気分になる、という話はよく聞くし、実際その通りなのだろう。

そのような背景もあり、「出世を目指すのをやめよう!」というムーブメントが流行り、自分のビジネス、副業、複業を始める人が増えて、本業つまりサラリーマン仕事に身が入らなくなった人も多いかと思う。

日本の強い解雇規制に守られていることもわかっているから、簡単に解雇もできないということもわかっている。

そのため、働き方は省エネとなり、定時帰りがコスパ良い働き方となる。

そして余った気力と体力を自分の事業に投入して、自分の商品をつくっていく。

これが聖帝師匠やイケててハヤい先生の戦略であった。

つまり勤め人での昇進は目指さず、自分の事業を中心に据えていくスタイルである。

剛の拳

これは、本当に能力がある人には有効な戦略と思う。

剛拳スタイルだ。

こうしてサラリーマン仕事を生活費防衛のための最低限ラインとし省エネして、温存した気力体力を自分の事業という「器」に注いでいく。

この省エネ的働き方は、もしアメリカだったら解雇されてしまうだろう。

しかし日本の解雇規制は厳しいから何とかなる。

この日本社会の歪み・バグを利用して、できる限りの給与所得フリーライダーを目指す。

雇われ人仕事での効率を最大化する。

これは現代日本における、資本主義の攻略法と言える。

※ただし組織内での風当たりは強くメンタル的な不快感はある

そういった日々の積み重ねを経て、「器」ーーつまり自分の商品が完成し、それが順調に売れていったとき。

その道での起業が可能となる。

そして勤め人のかたわらではもう間に合わない!と機会損失を感じるようになった時に、やむを得ず自営業者になる。

こうして、結果的に雇われ人を卒業となるのだ。

そしてネクストステージとして、自営業者・個人事業主としての戦いが始まっていく。

会社の看板なしで、自分という人物の信用力や技能だけで渡り合っていく。

これができる人は、そして自信がある人はもちろんやったほうがいい。

…できるならば。

自分の能力を客観的に観ると?

私はいろいろ考えた結果、「自分には難しいな」と思った。残念ながら。

自分を冷静に見返すと、特に大きな特徴はないし、資格も特技もない。

多くの人にウケる優れたコンテンツも出せそうにない。

仮に独立したとして、私に仕事を振りたくなるような顧客がいるのか?生活費を稼げるほどに?と自問自答すると

「難しくないか?」

という発想になったのだった。

そして私の現状の年収の金額を、今と同じか、少ない心理的負担と稼働時間(効率)で稼げるか?とも考えた。

私は化学メーカー勤務なので、19時には帰宅できる。仕事内容も、値上げなど少しは大変だが、でもゴリ押せてしまう強さが化学品にはあるからストレスも少ない。

このあたりを鑑みて、天秤にかけると…これを上回る自営業をやるのは難しいなぁと思った。

それは独立した場合の期待値が低いというのもあるが、同時に現職での期待値が高く積み上がっているという理由が複合している。

つまり既に、だいぶ効率が良い状況にある。

このことは前回のブログでも述べた。

ではどうするのか?というのが今回のブログだ。

皆が捨てるものを拾いに行く

さて冒頭で、皆が「要らない」と思っているものに商売のチャンスがあると述べた。

そして私はこれを「昇進」に見出した。

かつては多くの人が「昇進したい」「出世したい」と願い、少ない管理職の席を争奪していた。

そういう時代においてはその競争に加わることは大変だった。

しかし今や「管理職になりたくない」と競争からオリる人が多いがゆえに、以前に比べて競争率が下がった。

今は少子高齢化の影響もあり、人材が集まらないという世相も追い風だ。

優秀な人間が海外志向したり、起業志向になっているのも追い風だ。

こういう力ある、一流の人はそういう道を選んだ方がいい。

こうして、昇進のイスはかつてより少ないコスト(労力)で手に入るようになってきた。

これを全力で拾いに行く。

皆が「要らない」ものを拾いに行く。

これがメタ視点で大切なことだ。

価値ある椅子か?見極めは必要

しかしながら、すべての職場の管理職の席が美味しいかといえばそうでもない。

残念ながら、本当に美味しくない管理職の席もあると思う。

特に規模が小さくて儲かっていない会社はそうだと思う。

ゆえにこれから推奨する戦略はやはり、私が推奨する化学メーカーにおいて、使える戦略であると思う。

化学メーカーであれば、自前の工場もあるだろうし社歴も古いであろうから、そこに立脚して「おいしさ」がちゃんとあると思われる。

これが新興の建築業者だとか、零細な不動産業者とかでは美味しくないと思われる。

後述するが「雑魚狩り」から解放されないからだ。

独立遊軍となる

ポイントは、そこそこの規模がある会社で「独立遊軍」になるということ。

独立遊軍になると、雇われ人としてウザいことは結構減る。

このことは体験してわかったことだ。

雇われ人としてウザいことは、私の研究によると大きくは下記3つだ。

  1. 「兵隊上司にマイクロマネジメントされる」
    部隊長止まりの上司の下につくこと。
    兵隊気質なので社畜的価値観が強い。
    「成果」で戦えないから「お行儀」でカバーしようとする人種。
  2. 「雑魚狩り」
    スキルのつかない単純作業系をやらされること。雑魚客の相手をさせられる。でも誰かがやらなきゃいけないからやらされるし、やめて良いという判断もできないのでストレスが溜まる。
  3. 「給与が低い」
    昇進できないとカネも増えない。

大きくはこの3つだと私は思う。

逆にこの3つが解決された場合を考えてみよう。

  1. 兵隊上司からの解放
    マイクロマネジメントをされなくなる。
    出社退社の時間が自由になる。
    直行や直帰はもちろん直行直帰でもおとがめなし。
  2. 雑魚狩りからの解放
    新しくてスケールの大きいチャレンジングなテーマに取り組む。それなりの地位の相手と会い、一緒に仕事する。
    雑魚狩りは人に任せる権限を持つ。
  3. 給与アップ
    役職がついて収入がアップする。

まとめると、

  • マイクロマネジメントされず仕事の進め方は自由になる。
  • 新規の取り組みをレベル高いお客様とする。
  • 年収はアップする。

どうだろうか。なかなか悪くない状況ではないだろうか。

また、雇われ人をしていてよくネガティブワードになる「満員電車」は、下記2つの複合となっている。

  • 兵隊上司の麾下
  • 雑魚狩り

兵隊的な気質をもつ上司の下にいると、出社時間を細かく見られて指摘されたりする。

これは兵隊を管理する部隊長としては当然の責務なので、実は彼に落ち度はない。

またやっている仕事が雑魚狩りである以上、それは営業開始時刻には必ず始まってしまうものであり、その作業にちゃんと従事してもらうためには定時出社が必須となる。

そういう人がたくさんいるから、満員電車は完成してしまうのだ。

これは、あなたが兵隊でいる限りは解決されない問題でもある。

兵隊から脱する

そのため兵隊から抜け出ることが最初のステップとなる。

私も経験があるが、結局はレベルの低いお客様を相手にしているとイレギュラー対応や急ぎの対応が増えて、関係各所に急ぎの電話や謝罪をしまくらなければならなくなり、疲弊する。

精神的負荷が大きい。

いかにこの層と接触しなくても良くなるか、またはこの問題顧客を調教するか、取引停止にするかをやっていくことがポイントになる。

同時に高待遇を得ることにより時間の自由とある程度のお金の自由も手に入る。

もちろん自営業者よりは少ないのだが、物欲がそこまで強くないのであれば、大きな問題はない。

そして同時に資産運用を行い、自分の資産も積み上げて、もし風向きが悪くなったらいつでも脱出できるようにしておく。

この形は、まさに数年前に田端慎太郎氏が提唱したエクストリームサラリーマンに近しい生き方となるだろう。

短縮してEX勤め人だ。

ただ、田端さんは自分自身に実績と、伴ってブランドを付けよ、ということを主張しておられる。

それを自分の名刺として、さらなるキャリアアップと新天地への転職も辞さないという態度でやっていこうということだと思う。

ただ私は、転職をポンポンしていくのは性に合わないし、転職したこともあるが色々と大変なので、転職は必須ではないと考える(ブラックの場合は×)。

そしてただの社畜でもなく、サラリーマン仕事にやる気のない勤め人+αでもなくて、勤務先で重用されるところがポイントだ。

こうして兵隊から脱することが大切なのはわかったが、ではどうするのか?については次回以降に私が体験したノウハウをお話ししていこうと思う。

1.5流の生き方

もちろんこれは、誰にでもできることではないと思う。

なんというか、独立自営まではレベルが達していないけれど、一般歩兵でもない、という微妙なレベル帯の人におすすめしたい。

SATニキのいうところの「1.5流」クラスだ。

しかしこの1.5流クラスは、意外にもしたたかで居れると思う。

良好な勤務先で重用されながら、資産を積み上げる。

サラリーマン仕事もやるけど、自分の事業作りも諦めない。

機会を狙い続けるそのスタイルは、麻雀に例えるならば、アタマが客風牌の混一色をテンパった状態だ。

もし、染めている種類の牌が重なってきたら客風牌を切って清一色を狙える手でもある。

いわゆる「手替わりを待つ」状態だ。

こういう戦い方を私はしていく。

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