前回の記事で、気力はフィジカルと繋がっていると述べた。
心身はつながっており、気力が湧かないのは性格のせいではない。
単に疲れ切っている、オナニーしすぎで脳内物質が枯れているということなのだ。
仕事における気力の損耗
前回の記事の通り、まず生きているだけで気力は減る。
とはいえ気力の大部分を使ってしまう行動は「仕事」が筆頭であろう。
朝イチではMAXの100だった気力が、夕方には20や15になってしまう。
「忙しかった」「大変だった」と感じる日には、10すらも残らず、0や1にも感じられる日もあるだろう。
このことはスマホのバッテリーに似ている。
たくさん使えば減るし、あまり使わなければ温存できる。
ちなみにこの温存した気力が50以上ないと、副業はできないと僕は思う。
自分を奮い立たせるには気力が必要だからだ。
さて仕事における気力の損耗について僕は研究を進めていくと、主に下記の点で、気力が大きく損耗することを体感した。
謝る
まず筆頭に挙げたいのは「謝る」である。
仕事で謝罪すると、気力はかなり減る。
もちろん自分がやらかしてしまったとき、自分のミスで同僚やお客様に迷惑をかけ、それを謝罪するとき、罪悪感や申し訳なさで大きく気力は減る。
とはいえ、自分がやらかしてしまったのだから、これは致し方ないことだ。
問題ないのは自分に原因がないけれども謝らなくてはいけないときで、例えば
- 在庫切れ
- 協力業者のミス
- 製品不良クレーム
- 前任者が残していた時限爆弾が起動
- お客様の無茶振りを現場に謝罪
などなど、自分個人に非がないけれども、会社の対応として謝らなければならない場面である。
もちろん、自分のせいではないとアタマではわかっている。
これは運送業者のせい、工場のせい、お客様のせい、前任者のせいだと、アタマではわかっている。
しかし「申し訳ありません」と言うのは自分の口であり、またその申し開きに感情を込めるとなれば、さらに気力はアフターバーナー全開で燃えていく。
謝罪というものは、いかにして
- 相手に納得してもらうか
- 怒りを鎮めてもらうか
が大切なので、電話での声色や、対面している場合には表情や仕草などのボディランゲージ含め、かなりの気力を使って演技をする必要がある。
そんな演技は要らないんじゃないか、淡々とすれば良いんじゃないか、と思う人もいるかと思う。
しかし残念ながら「感情」に対するケアは禍根を残さないためには軽視できない。
結局、人間はサルなので、そのようなジェスチャーや声色によって
「コイツかわいそうだから許してやろう」
となるか
「コイツ正論だけど言い方がムカつくな、徹底的に打ちのめしたろ!」
となるかが決まるのである。
人間という動物は、思った以上に論理的ではない。
そのような人間の機微を知っている人ほど、この「謝罪」にエネルギーを使って、禍根を残さず、後顧の憂いを断とう、もしくは軽減しようと努力する。
その代償として、気力を使うのである。
そのため、仕事で謝罪する機会が多い人はまず気力を損耗しやすいということを知っておく。
その上で、対処する。
謝罪が必要な場面が発生してしまった場合、再発防止の策を考え、実装する。
その上でなお問題が起こるのであれば、それは誰のせいなのかハッキリさせる。
「自分はもうベストを尽くした」
と真に自分が思えるレベルまで対策したら、開き直る権利が発生する。
「何回も警告したじゃないですか」
と謝りつつも反撃に転じることができる。
こうなると謝罪による気力減をだいぶ抑えることができる。
要するに
「自分にはもっと何かできたのではないか」
と思うことがストレスになるのだ。
また、類似として「無茶なお願い」を自分がしなくてはならないとき。
これも多くの気力を使う。
「絶対無理だろうな〜」
「絶対怒られるな〜」
「絶対断られるよな〜」
という予測をしながらダメ元でお願いしてみる時。これも気力を使う。
というのも、この「ダメ元お願い」は謝罪とほぼ同等の行為だからである。
「無理なお願いというのは重々承知、でも念の為…」というのが限りなく謝罪に近い。
こういうお願いを打診せざるを得ないポジションにいると気力はどんどん燃えていく。
時間に追われる
時間に追われるのもかなり気力を使う。
「約束に遅れそう」
「あの電車に乗らなければヤバい」
「お客様から催促のメールが…」
このように「時間」に追われると身体は自動的に臨戦態勢になり、精神は焦りを感じる。
この状態にいても気力はアフターバーナー全開で燃えていく。
一分一秒を争うような状態にいると、特に減る。
このような状態に追い込まれてしまった日は気力の消耗が大きくなる。
電話は格闘技
そして僕が最近、特に気がついたのは「電話」はかなり気力を消耗することがわかった。
仕事をしていて、電話をする場面というのは、その場その場で対処を迫られる、格闘技のような性質を持っていることに気がついた。
何しろ電話である。
「Aなの?」とその場で回答を迫られる。
もちろん即答できることもある。
しかしその場合でも、相手から飛んできた質問のパンチに即時対応して、即時反撃する、というプロセスがあるため、反射神経を使う。これが気力を使ってしまう。
たとえば、携帯電話にお客様からの着信があったとする。
「製品A、10個、来週納品できますか?」
と聞かれた時に、アタマの中ではこんなことが起こっている。
「(A?ああいつものアレか。
昨日確認した時点では在庫は十分にあった。
来週水曜の手配ならば配送の手配も問題ないはずだ。
とはいえ配車の手配をしてみないと確定はできないな。
というか来週のいつだよ)」
僕「Aは在庫はありますが、納期は来週のいつでしょうか?配車を確認しますので」
お客様「来週の水曜日なんだけどもできれば午前中に…」
僕「(午前中?条件が増えたな…)」
というように電話は即時対応という格闘技的な要素を持っている。
回答に際しては後ほど「言った、言わない」になる地雷ポイントがたくさんあるので注意が必要だ。
電話には、瞬時の判断が求められてしまう。
この「瞬時の判断」が気力を大きく使ってしまう。
自分からの電話を減らす
もちろん電話が必要な場面は多い。
即時確認したいから、お客様は電話してくるのである。これを止めることは難しい。
しかし自分もまた、焦って電話しているケースがあることに気がついた。
お客様から日々、降りかかってくる問い合わせに対し、すぐに回答したいと思ってしまうのだが、よくよく考えると、今すぐでなくてもいいな、という依頼も多数存在する。
そのような問い合わせに対し、自分が技術部や工場、協力業者さんに電話して即確認して、即回答しているケースに気がついた。
そのため急ぎではない案件は、メールで関係各所に連絡をしておく。
事前情報が文字で入っていると、電話がスムーズになる。
電話で、数値や納期を伝えると、ビジュアルとして残らないから不安になる。
相手も自分も不安になってストレスになる。
これを事前メールで補い、背景なども含めて相談しておく。
これを経れば電話での格闘を減らせて、気力を温存できる。
複合に気をつける
ここまで紹介してきた、仕事で気力が減ることは主に下記3つだった。
- 謝る
- 時間に追われる
- 電話
これらはそれぞれが十分に気力を奪ってくるのだが、困ったことに複合もしてしまう。
しかも複合した時は気力の消費量は足し算ではなく、+αの追加ダメージが入る。
つまり時間に追われる中で電話して、しかもその内容が謝罪や無理なお願い、というときに気力はどんどん減って、燃えて、終わった頃には放心状態、ぐったり…となる。
そんなことを1日に何件もやっていたら、夕方には疲れ果ててしまう。
退勤・帰宅しても気力面での疲労感がすさまじく、副業などできるわけがない。
…そんなことを、僕はこの半年、ずっとやってきたのだが…
次回の記事では、それに対してどう対処したのかを、体験談を述べてみようと思う。
つづく
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