【感想】サウザー白熱教室 加藤ひろゆきさん編

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聖帝白熱教室
サウザー白熱教室レビュー記事。今回は加藤ひろゆきさん編。
全7回(noteページに飛びます)

加藤ひろゆきさんについて

サウザーさんが冒頭で紹介する。
本日の白熱教室のゲストは、僕にとっては夢のまた夢のお方!
昭和の野球少年にとっての王貞治ですね。
ボロ物件大家にとっての加藤ひろゆきさんということで、加藤ひろゆきさんです!
なんという的確な表現なのだろう。僕も、この半年間、不動産投資関連の勉強を進めてきたが、いろんな本やインタビューで登場する名前、それが加藤ひろゆきさんだ。
ふんどし王子やなっちーさん、そしてサウザーさんも加藤さんの著書を教本とし、大きな影響を受けているという。10年以上前、不動産投資とは地主しかできなかった。そんな中で初めて激安アパート経営を編み出して庶民の手にも届くことを体現した人物、まさに昨今の不動産投資の起源と呼べる人が加藤ひろゆきさんなのだ。
加藤ひろゆきさんは様々な方法で世の中に発信をしている。
  • ブログ(2005年~)
  • 著書 7冊(2007年~)
  • 健美家コラム(2008年~)
  • 対談CD(63枚)
  • Voicy「オールナイト大日本」(2019年~)
(2019年7月時点)
僕もまだ上記の全ては読めていないのだが、著書3冊を読み、Voicyは全て聴き(110話)、このサウザー白熱教室を何周も聴いた。この約2ヶ月は、どっぷり加藤さんに浸かった2ヶ月だった。
加藤さんの紹介をしていくと、それだけで重たい記事がかけてしまうのでこのへんにしておいて、早速、本作のレビューをしていく。

本作の構成と聴き方

本作は、他のサウザー白熱教室が全4~5回であるのに対し、全7回だ。しかも番外編や、おまけという位置づけではなく、みっちみちに詰まった全7回だ。ここに、サウザーさんの熱意を感じずにはいられない。
この本作を一気通貫で聴くことももちろんお勧めだが、僕は本作を3パートに分割し、そのパートごとに理解する方法を推奨する。特にまだ著書を読んでいない人は分割したほうが良いと思う。なぜなら、情報量が多すぎて、予習なしで挑む高校数学みたいな状態になってしまうからだ。

第1パート(Vol.1〜3)

最初のVol.1〜3が収録の初日となる。まずは加藤さんの自己紹介、その半生を語ってくれる。ここで詳細を語ることはネタバレになってしまうから、詳しくは書けないが、若き日の加藤さんも我々と同じように、勤め人からスタートし、その中で悩みながら模索していたことを聞くことができる。加藤さんのような人でも、最初は勤め人で苦しんでいたことは大いに励みになる。
また、実用面としても知っておくだけでお金の失点を防げる知識やノウハウが満載であり、勤め人からの卒業を望む人には大変勉強になる。
ネタバレにならない程度に、Vol.1~3のトピックを紹介スル。
  • アメリカでの生活
  • 日本の働き方はおかしい
  • 不動産との出会い
  • 坂井三郎先生の話
  • 無傷の300坪の裏話
  • タネ銭の貯め方
  • 最初の物件の購入エピソード
このVol.1~3はかなり情報量が多い。物件の取得金額や利回りなどの数字はもちろんのこと、物件の外見など、文字とビジュアルによる補完が必要だ。著書を併用し、読みながら聴き進めなければこのパートを理解することは難しい。物件情報がこんがらがる。僕は下記3冊を併用し、理解を深めることができた。
  • 『ボロ物件でも高利回り 激安アパート経営』(2007)
  • 『300万円で大家になって地方でブラブラ暮らす法』(2012)
  • 『激安!「空き地」投資』(2018)
これらの著書には写真も載っているので、イメージが湧きやすい。著書では語られなかった裏話も満載で、著書の補完としても本シリーズは役立つ。

第2パート(Vol.4〜6)

Vol.4~7は2日目の収録となる。後述するがVol.7のみ独立した内容となる。その前半部分のVol.4~6は具体的な不動産投資のノウハウ・テクニックについて語られる。
ネタバレにならない程度にトピックを紹介スル。
  • 物件の探し方
  • 「鬼のような指値」で買う
  • 加藤さんの苦労・失敗の体験談
  • 自分の物件の営業方法
  • 自主管理テクニック
  • 不動産業者と懇意になる方法
  • 入居者との付き合い方
  • 危険な入居者の見分け方
  • 家賃の設定方法
  • 滞納対策
  • まず資産を買え
  • 田舎での生活を推奨

こちらのパートもかなりの情報量になるため、著書での予習復習は必須だ。しかも、著書に語られていない(書けない)部分や、最新の情報も追加されているので大変勉強になる。

テーマとしては「実は、世の中にはお金が落ちている。ただ、普通に生きているだけではそのお金が落ちてると気がつかない。勉強し、そのお金を拾える人になろう」ということだ。

第3パート(Vol.7)

僕が分割した最後のパート、Vol.7は未来の話と、リスナーへの力強いへのメッセージが贈られる。考え方・メンタル面での講義である。時代は常に移り変わり、状況は変わるが、考え方の根っこは不変だ。
本作を収録した2018年時点では、投資家が増えたため、市場に優良な物件は少ない。ネットに出てもすぐに売れてしまう。
加藤さんが夢敗れてアメリカから帰国した2000年代初頭の北海道では偶然、持家率低く土地が安かった。そして、周りに不動産投資をやっている人がいなかった。正確には、新築アパートが主流で中古アパートや戸建を直そうという人がいなかった。だから安く買えたという。だが、その代わりに当時はノウハウが確立されていなかった。そんな中で、加藤さんは苦闘しながら道を切り開いた。

創意工夫で乗り越えろ!

加藤さんはVol.7で繰り返し言う。自分で作戦考えるんですよ」と。加藤さんの元に、答えを求めてやってくる人もいる。だが時代や状況が違うので明確な正解は与えられないし、責任も取れない。それにがっかりする者もいるが、そもそも自分で作戦を考えて実行することができないから勤め人なのだと喝破する。まさにその通りだ。
時代によって投資の方法は変わる。激安アパートはもう厳しいかもしれない。儲かることがわかってしまったから、業者による参入も増えてレッドオーシャンになってしまった。ならばどうするか?
加藤さんですら、考え続けて2018年に「更地投資」を編み出した。もし北海道ではなく、沖縄に住んでいたら観光客向けの中古車レンタルやコインランドリーをやっていただろう、と語る。
  • 自分で作戦を考える
  • 創意工夫と労働力投入で乗り越えろ!
これが本作をまとめるにふさわしいメッセージだ。
加藤さんとサウザーさんは言う。大家になる事は、手段であり目的ではない。目的は、ぶらぶら自由に暮らすこと。勤め人で時間を切り売りするのではなく、自分のため、好きなことに時間を使うのが良い人生だという。しかし、生きていくためにはお金が必要だ。お金の確保には大家が効率が良いよ、というのが加藤さんとサウザーさんからの体験談だ。

精神的支柱

僕はまだ加藤さんに触れて半年ほどの入門者なのだが、なぜ加藤さんが他の不動産投資家と違うのか考えた。もし、加藤さんが単なるノウハウを教えるだけの人だったら、こんなに人気になっていないだろう。
加藤さんは後続者の精神的支柱になっているから、不動の人気者なのだと思う。途方もない困難な状況に、創意工夫と根性で立ち向かい打破したその姿が、見る者の心に希望をともして、勇気を与えてきたのだと思う。そして何より飾らない人柄が親しまれ、尊敬されているのだと僕は感じている。それは、Voicyのオールナイト大日本で感じることができる。加藤さんのファンには熱烈な人が多い。

”サウザーの”白熱教室

そしてあらためて、本作について振り返る。
本作は単に加藤さんの書籍をオーディオブック化したものではない。もちろん加藤さんから最新のアップデート情報もあるし、裏話も聞けるが、何よりサウザーさんによる独自の味付け・補足が素晴らしい。最新の情報やネット芸人としての感性とのコラボがまさにサウザーの”白熱教室だと感じた。これは既に著書をたくさん出している加藤さんとの対談だからこそ、浮き彫りになった部分だと僕は感じた。
思えば、これまでのシリーズも、サウザーさんだからこそ作れた作品だった。そのことについてもまた記事を書こうと思う。

知識は最高効率の投資

作中でも述べられているが、本作を7本集めると1680円×7本=11,760円となる。
一見すると高いかも?と感じるかも知れないが、不動産投資で作中のテクニックを使ったら、すぐに何十万~何百万もの節約ができて元が取れる。さらに、事前に気をつけるポイントを学べば、事故や損失を防ぐことができて、数十万単位の資金の流出を防ぐこともできる。そう考えたら本作の約1万円は、利回り数万%にもなるだろう。

「本やオーディオブックでの知識習得は最高の投資」という言葉で本作レビューを締めたいと思います。

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