タイトルは仮面ライダークウガの主人公、五代雄介が怪人たちと戦う決意をした時のセリフです。そんなセリフが思い浮かんじゃうようなことが化学業界で起きているので今日はそのことを今後のビジネスにも大事だなと思ったので書きます!
2018年、値上げ祭り〜夏の陣〜
最近、化学品業界に値上げのラッシュが吹き荒れています。山風と書いて嵐っていうレベルで吹き狂っています。これまでも定期的に、OPECの減産によって原油が高くなったり為替の影響を受けたりするのですが、今回はちょっと毛色が違います。この2つが原因です。
①プラント定期修繕による生産減
②中国の環境対応で操業停止
順に説明します。
①プラント(工場)が50歳になってる
石油の生成を行う工場が老朽化しています。もちろん危ないというのもあるし、製造効率が悪くなっているようです。国の基準でも定期的に修繕する義務がありますが、それが今回は各社、重なっているので一気に市場に出回る原料が減ってしまいました。確保するのにカネがかかっちゃう状況です。
今までは「たくさん買うから安くして!」が基本でしたが、
「たくさん買うなら、これだけ払ってもらわないと割り当てられませんよ!」と原料メーカーから言われちゃってます。
で、出た〜、川上の会社の強さ。やっぱり入るなら川上ですね(簡単には入れないけど)。
②中国の環境対応で操業停止
現在、中国では「青空を取り戻そう!」キャンペーンが盛り上がっているらしく、青空の邪魔をしちゃう工場は政府によって操業ストップがかけられちゃってるようです。
一昔前は、中国製の石油製品は不純物が多いとか品質に問題があるとか散々な言われようだったようですが、近年は改良が進んで普通に使える原料も増えてきたようです。やはり大量生産しているだけあって、安いので依存しているメーカーも多いようです。
それが、今回の環境規制によって生産できなくなり日本の需要家は大ダメージ。国産の高い原料を使わざるを得ず、利益が激減しているようです。
犠牲があったから安かっただけ
ここでぼくは思いました。中国の環境(空気汚染)を犠牲にしてたから安く原料買えてただけちゃうんか?と。
安いものは誰かが犠牲になってるものが多い。労働者が犠牲になって安くなってるものもたくさんありますよね。飲食業とか介護とか保育とか…適正な価格、そして中抜きオジサンが減れば末端までお金がいきわたったり、環境に配慮するための設備が入れられます。
「キミ、それで大丈夫なのかい?」
誰かが犠牲になって、その分を誰かがもらうというスタイルは、数年はもちますが、いずれもたなくなります。
ぼくも新卒で入った会社ではブラック労働を差し出したので会社は利益を得てました。ぼくは犠牲になったのだ…。利益を得てる側は、オイシイ思いができるけどオイシイ思いをした時に、相手に「キミ、それで大丈夫かい?損してないかい?つらくないかい?何か犠牲にしていないかい?」と聞くべきなんじゃないかと。
これを忘れて調子にのると、突然限界がくるので共倒れになっちゃいます。共存共栄という言葉がありますがまさにこの考え方がこれからの商売においては重視されるでしょう。誰かが犠牲になる商売は長続きしない…
こんな奴らのために、これ以上誰かの涙は見たくない!
皆に笑顔でいて欲しいんです!
だから見ててください!
俺の!変身!!
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