金曜日。取引先の企業の社長2人と軽く暑気払いでも…からの個人経営の居酒屋で楽しく飲んで20時、さあ帰ろうと思っていたところ、二次会いこうよという流れになった。
なんか銀座がどうとか言ってるから、2人でいくのね。楽しんできて。って思ってたら僕も行かなきゃいけないんだってさ。えぇ〜
とはいえ銀座である。恥ずかしながら神田や新宿のやっすいキャバクラくらしか行ったことのない僕は、一種の社会勉強だ!と思いついていくことにした。
着席=4万…?
着いたのは超高級ではないが比較的ながくやっているお店で落ち着いた女性が多いお店だった。神田や新宿にはない上品な感じ。さすがだ。着席するだけで4万、プラス飲み代、みたいなお店だったようだが、社長たちがオゴってくれた。っていうかオゴリじゃなきゃこれないし行こうとも思わぬ。
そういう意味では無料の貴重な社会勉強だった。社長たちにはこの恩を仕事の成果で返す。
さてそんなお店で特に印象に残っている話題2つ。
- 9割のホステスさんがゴルフやってる
- 僕が話してたホステスさんの家賃は25万/月
順に説明しよう。
ホステスのゴルフ事情
まず銀座という土地柄だからだろうか、役員や社長のお客が多いということでゴルフは必須科目らしい。一緒にいった社長も、ホステスさんのスマホに入ってたスイングフォームを見て真剣にアドバイスしていた。まあ共通の話題としては最高ですね。ぼくもゴルフ好きなので。
ぼくが話してた子は残念ながらゴルフやってない1割の人でしたね。ただビジュアル系で、なんか音楽活動もガチでやってるとか言ってたんで、例外なのかもしれないですね。
一緒に行った社長いわく「ホステスでゴルフやってないとか話になんない。基本だよ基本。珍しくもなんともない。ゴルフやってるとは言っても全然練習しない子はもっとダメだね。ちゃんとやってる子は一緒に連れていきたくなるよね」
銀座のお店ともなると、性欲に支配されていない紳士がいるので、ホステスさんはセクシーなだけではダメなようです。すごいな。
家賃=平社員の月給
次に家賃の話。僕が話したホステスさんは犬2匹飼ってて、都内3LDKで25万らしいです。
なん…だと…!?
と素で思いました。ただ、お店の閉店後は終電もないからタクシーで帰るとなると近場じゃないときついそうです。
後に調べてわかったことだが銀座のホステスって日給3万保証とかなのね。
これは…25万、払えますね。
にしても維持費高いから仕事変えたら成り立たないよね〜そしてその25万ていう家賃が流れ込んでいく先も気になる。東京の不動産は世界一高いと聞くけど、それ払う人がいるから成り立つんだよね。そのホステスさんの給料の源泉は客からなわけで…
銀座=社会の上澄み
銀座っていう街は上澄みのさらに上澄みがあつまってできているのかもしれないな。先述の通り、ホステスさんはゴルフもやっているし、当然、見た目も超綺麗である。
ドレスも自分のものらしく、定期的に新しいの買うらしい。一緒に行った社長は後ほど、
「ホステスなんて整形が基本だからね?」
と話していたが、整形にせよエステ通いにせよとんでもない努力と投資である。その投資額=原料費の総量がその結晶が、接客の時間なのだから、着席で4万もわかる気がする。もはや一種のアート。それに高い金払える紳士たちが、優雅にアート作品を愉しむ至高の時間こそが銀座に流れる時間の正体だと思った。
もちろんリビドー全開のオジさんもいるけどそういう人は銀座じゃなく、もう少し北に行った方が話が早くていいと思う。
課長 島耕作の世界観をちょっとかじれた夜だった。
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