新橋の狂宴

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日記

友人の結婚式がお台場で開催され、その3次会で新橋にたどり着いた。友人の一人がキャバクラにいきたいと強く主張し、いくことになった。僕はひたすらに嫌な予感がしていた。

まず新橋に地の利がない(知識がない)し、案内所でなくキャッチに捕まってるあたり、事故の予感がした。こうして思うと、なんやかんや知識があるなと自嘲してしまうのだが(若い頃の経験)、ここでバシバシ仕切るのも恥ずかしかったので静観し成り行きに任せていた。そしたら、やっぱり事故った。そして90分で1.8万払った。そんなしょうもない手記を残しておく。

入店前の思考回路

僕はこういう夜の店は基本的につまらないことを経験で知っている。まず、商売目的の女性など面白くもなんともない。これを喜べるのは普段、女に相手にされない寂しいオッサンだけだと思う。こういう夜の店はよく「疑似恋愛」と言われるが、安い店は疑似恋愛すら発生しない。銀座のホステスは流石と言える人もいたが、大半はフツーの女が大して高くもないコミュ力で隣に座るだけである。なんで僕が話題振ってあげてんの?て思うことばかりだった。

そして僕は既婚者だし、こんな茶番の疑似恋愛で家庭を壊す必要性がない。天秤にかけても、良いことが一つもない。多少の「性」の充実のために、失うものが大きすぎる。それを失ってまで獲りたいような質のものでもない。

これまでの経験から、街と価格帯で嬢のランクはだいたい決まると考えている。高ければ高品質というわけでもない。しかし安いと大体ショボい。上振れはしないけど下振れはいくらでもある。

アタリの嬢は確かにいるけど、リサイクルショップを何件も巡ってお宝を見つけるようなものだ。大衆店の嬢というのは容姿が優れているわけでも、トークが楽しいわけでもない。そして若くもなくて、ただ女性であるだけという嬢が大量にいる。なんでホステスやってんの?と説教したくなるレベルの者たちに無駄なお金を払ってきた経験が僕には何度も(以下略)

というわけで僕はなんやかんや経験があったのでこれから起こる事故の予測がある程度たっていた。1万で済んだらいいな〜と思って、突入。

1人目 恋愛工学の獲物

22歳、茨城の北のほうから出てきた。しかし仕事がなくてキャバクラをしている。ルックスは下の上。髪はアッシュ系でロングの巻き髪。大学1〜2年生にありがちなテンプレ的な量産機だと感じた。逆に言えば定番スタイルなのか。

話してみる。いろいろと薄い。なんていうか知性がない。一瞬、大学生かと思ったが、22歳でこんなに髪染めてる女子大生はいないなと思い(就活があるから)思い直す。この子はショップ店員とかやりながら副業でキャバ系かな、と予測。まぁ高卒の22歳の子に知性などない、期待するなと自分を叱る。

六本木や麻布で遊ぶにはお金がかかるので頑張っているとのこと。あぁ〜恋愛工学で最初期に狩られるスライム的ポジションな子だなと思った。ルックスがまあまあだから。

2人目 漂流者

22歳。地元で美容師をやってたけど地元では稼げなくて東京へ。

引き続き美容師を歌舞伎町でやるも、キツイのと稼げないのは相変わらずで、辞めて歌舞伎町のキャバクラへ。そんな歌舞伎町のキャバクラはやはりキツくて新橋に移ってきたとのこと。

ルックスは下の中。体系はガリガリでもはや怖いレベル。ただ肌は綺麗なので22歳というのは本当かも。やはり知性は薄い。陰キャ。

話し方もふわふわしている。この子はなんだか、自分の意思がなくて、周りに流されながら美容師の専門学校いったけど、本当に美容師がやりたいわけではないので辞めて、ふわふわと世の中を漂流していくうちに、キャバクラに流れ着いた、砂浜に打ち上げられた漂着物のような印象を受けた。

3人目 ベテラン兵士

札幌出身。年齢はヒミツだが、僕の見立てでは25〜6くらいだと思う。ルックスと話題から推測すると20代前半ではないしアラサーでもない。

札幌のススキノでキャバデビューして、東京へ。歌舞伎町や六本木でやってたけどヤカラが多くて新橋に移る。新橋はリーマン多くて客層が良いとのこと。昼は保育士を都内でやっている。その後に新橋でキャバで副業。

ルックスは下の上。大型のつけまつげが特徴のギャル系。

だが、この子はコミュ力はちょっとあった。話題も振ってくるし、受け答えも陽キャ系で、明るい気分にはなった。ベテランの兵士である。しかし部隊長クラスではなく兵士だ。

ルックスが伴えば…惜しい。ちゃっかり連絡先を聞いてきて営業しようとしてくるあたりも歴戦のキャリアを感じさせた。が、僕は新橋には普段来ないから、と断った。

この子は水商売のなんたるか、接客のなんたるかを少し心得ていると感じた。さすがはベテラン。

ただ知性とルックスが足りていないのが残念。ルックスは仕方ないので、もっと知性と相手を深掘りしていく技術を磨けば…と思ったが年齢的にすでに下り坂に入っているかなと感じた。

請求と計算

さて6人で入店し、90分滞在。会計は約11万。一人当たり18,000円。たっか。

キャッチの段階では3k/30m(k=1,000円:キロ)とのこと。90分なので延長が2セットで3kずつとして計9k/人。場内指名したヤツもいて(+3k)とドリンク2〜3k/杯とカラオケ入れてたのと嬢が1:1で付いたからドリンクで計18k/人というのは合点がいく。嬢は結構頑張って飲んでたし。「ペース早っ」と思った。お仕事ですね。

上記より、この店はボッタではなく妥当な金額と考えられる。

嬢の人件費、90分を考慮すれば安くても5k/hとして7.5k。これが6人分で45k。家賃や酒代、その他費用と利益を考慮して110kの請求は妥当な線であろう。誤算だったのは延長だ。僕は60分で終わるだろと思っていたら90分になってしまったので1万にはならなかった。

感想:搾取の構造

今回は新橋の安いキャバクラということで、こんな感じだった。正直、全く楽しくなかった。嬢は素人でルックスも並以下。当初の予想通り見事なハズレ店だった。ハズレを見破る選球眼の自信が強まる。

そう思うとやはり銀座はレベル高かったなと改めて思う。着席して4万というのは伊達ではない(その時の記事)。

喜んでいた友人もいたが、僕にとっては甚だ無駄な出費だった。不動産投資家を目指す僕にとって、こんなに無駄な金の使い道はない。

ゴルフならまだ、解釈によっては投資と言える。高級焼肉に行ったとしても食べたものは自分の血肉になるし、美味しいし、楽しい記憶になり、人生経験にもなる。だが今回のキャバクラは全くの浪費だった。いや、キャバクラが全くの無駄だとわかったという意味で収穫はあったか…?

僕は既婚者であり、キャバ嬢に入れ込むメリットは皆無。むしろデメリットしかない。また、そういうリスクを冒してでも火遊びしたいと思わせる人材は安いキャバクラにはいない。以前連れて行ってもらった、着席するだけで4万の銀座のクラブには中々の人材がいたが、そうでない店には燃えカスみたいな嬢しかいない。申し訳ないが話していて知性のかけらを感じない。知識ではないんだ。知性なんだ。冷静に考えたら、そういう人材が安いキャバにいるはずがない。知性ある子は高級店に入れるから。

光る美貌もなく、光る知性もない。ただ若いだけの嬢ばかりだった。田舎から出てきて、何もできないか、もしくは昼職だけでは東京で暮らせないからキャバをしている。申し訳ないが生物としての輝きがない。東京で生きるために仕方なくキャバやってる感がすごい。そんな無理するなら東京なんて来なくていいんじゃないのと思った。

すこしは若くて可愛いんだから、東京という激戦区にわざわざ来て苦しい戦いをしなくてもいいのではないだろうか。若さを切り売りして、簡単に稼げるキャバに来ている時点でアタマが弱い。20代後半になって切り売りする若さも無くなったら、どうするのか。そこまで考えが回らないからやってるのだろうが…。

こうして、東京の高い家賃を払い、若さを客と店に搾取されて、歳をとっていく。不当に安く買い叩かれていることに、気づいていない。こうして生まれた余剰を、資本家は吸い上げる。僕が目指す不動産投資も、実はこういう人たちの上に成り立つ。情報弱者で経済基盤がない人から家賃をもらう。その家賃の支払いのために、彼女らはキャバで働かざるを得ない。だから資本家は豊かになっていくのだ。

まとめると、やっぱり安いキャバクラは行く価値ないよ。ってことだった。すしざんまい行った方がいいよ、という記事だった。

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