前回の記事ではオナ禁パラディンへ至るための奥義「素抜き」について解説した。
とはいえ、奥義「素抜き」さえすればすぐにパラディンになれるか?というと、難しいと思う。
そのことは、実践者である僕自身が感じていたことだ。
その難しさについて考えたとき、それを形容するのにふさわしい言葉は「試練」だ。
試練を乗り越え、オナ禁パラディンへステージを上げるのだ。
オナ禁暗黒騎士
まずオナ禁パラディンになるためにはオナ禁暗黒騎士のステージに達していることが前提条件となる。
オナニープリズナーやオナ禁・誓いウォーカーのステージから一気にオナ禁パラディンになることはできない。
それは脳内物質の中毒症状がすぐには消えないからだ。
もちろん個人差はあると思うが、中毒症状は徐々に改善するものなので、やはりオナ禁暗黒騎士のステージを経ながら徐々に向上していくのが正攻法となる。
よしんば瞬間的に10日クラスを達成できたとしても、それはやはりスポット的で、すぐまた1〜2日での短期リセットを繰り返してしまうだろう。
これではパラディンになったとはいえない。
その前提段階としてまずはオナ禁暗黒騎士を目指すのであるが、この時いきなり「素抜き」はできないと思う。
それはやはり長年染み付いた習性のせいで「もったいないな」と感じてしまうから。
仮にそれを押さえ込んで「素抜き」をしても、長年蓄積した中毒症状はいきなりは消えない。
たとえ「素抜き」を1回できたとしても、その次回のオナニーをまた動画イヤホン足ピンでやってしまっては意味がない。
繰り返すが、オナ禁ステージの上昇は、スポット的なものではなくて、常態化させることが目的だ。アベレージを引き上げるのだ。
そのためには、オナニーの刺激の強度を落とし、徐々に中毒症状を緩和していくことからスタートしよう。
具体的には、
- イヤホンなし動画
- 音なし動画
- エロ漫画(カラー)
- エロ漫画(モノクロ)
とオカズの強度を徐々に落としていく。
その中で効き目を検証してみよう。これを自分の身体で体験することに意味がある。
僕の経験では特に「音声」の排除は効果が高い。
加えて、下記の制限をできる限りで付け加えていく。
- 足ピン:しない
- オナホ・ローション:使用不可
- コンドーム装着(刺激を抑える)
- 「短時間」を意識する
要するに脳が受けるエロ刺激をいかに弱く、そして短時間にできるかが勝負である。
その究極系が奥義「素抜き」なのだ。
しかし最初から「素抜き」はできないだろうから(習慣と中毒のため)、徐々に刺激と時間を減らしていく試みを行なってほしい。
快楽フルセットから、要素を少しずつ減らしていく。
繰り返すが「音声」の影響は大きいので注視してみよう。
そうすることでオナ禁暗黒騎士になれる。
これらの刺激減したオナニーでリセットすると、中程度の強さのファントムが憑依するので、1〜2日での強烈な禁断症状・中毒症状が起きにくくなる。
誓いウォーカーが陥る罠「モラルハザード」
ここで危険行為について解説しておく。
オナ禁・誓いウォーカーのステージにある人にありがちなのが、ひとたびオナってしまってオナ禁日数がゼロになった時に
「もう今日は0日目だからもう一発オナっちゃえ!」
と、1日に2連射してしまう行為がある。
モラルが崩壊し歯止めが効かなくなっている状態。
僕はこれを「モラルハザード状態」と呼ぶ。
気持ちはわかるが、これは危険だ。
またこれに起因する2連射を「ダブル・バースト」と名付けた(後述する)。
まず「モラルハザード」はオナ禁・誓いウォーカーのステージにいると発生しやすい。
なぜならオナ禁・誓いウォーカーは、まだオナ禁の真の意義を理解しておらず「日数」のみにフォーカスしているレベルだからだ。
最高記録は何日、あと何日で2週間、とか、ものさしが「日数」に偏りすぎているのがオナ禁・誓いウォーカーのステージだ。
経験が増えてステージが進むと、「日数」というものはただの記号であり、それ自体に意味はないことがわかってくる。
しかしそれを理解できていないオナ禁・誓いウォーカーは、日数に固執するが故に、「0日」になったその日にモラルハザードを起こしてダブル・バーストをしてしまう。
危険行為「ダブル・バースト」
ダブル・バーストがなぜ危険かと言うと、精液の物質的な残数を本当のゼロ、ゼロのゼロにしてしまうからだ。
実は射精は、1回だけで全量を一気に放出することはない。
もちろん1発目が多く出るのだが、それでも物質的に25%くらいは残る。
つまり普通のオナニーならば25%が残った状態から再生産されて、3〜4日目にフィジカルチャージを迎えるのだ。
しかしダブル・バーストをしてしまうと、この残りの25%も出してしまって本当の0%になってしまう。
また脳内物質の分泌量の総量も当然増え、中毒症状が強まる。
しかも2発目を絞り出すには強めの刺激が必要になるから、強めのファントムが2体憑依するというダブル・ファントム状態となってしまう。
しかしながら精液は既にゼロ。
出すものがないのにダブル・ファントムに悩まされる辛い2日間程を過ごすことになる。
2日目でようやく40%ほどチャージしてきたところでダブル・ファントムが容赦なく活性化、やはり耐えられなくなってまたオナってしまって(さすがに1発が限度)また低位を彷徨う。
そうして気力・体力ともに低位の状態が何度かチェーンしていくのだが、さすがに限界に達して3〜4日お休みを余儀なくされて、時間経過でファントムがやや弱体化し5日くらいオナ禁ができる。
これがオナ禁・誓いウォーカーのオナ禁(?)ライフである。
オナ禁・誓いウォーカーから暗黒騎士へステージを上げるには、まず日数に対する過度なこだわりを無くすことからはじまる。
日数という記号よりも、習慣化のための行動選択を意識していきたい。
そして「ダブル・バースト」をしないこと。
これに先述のオナニー刺激の強度を落とすことを併用すれば、オナ禁暗黒騎士のステージには割と早く辿り着けるはずだ。
なお、なぜ僕がこのようにオナ禁・誓いウォーカーの生態に詳しいかといえば、僕も最初の1年ほどこのような動きをしていたからだ。
ダブル・バーストも散々したし、その後、低位を彷徨いながらも喉が渇き続けるあの感じ…まさしくオナニーに囚われしオナニープリズナーであった。
そんな囚人のひとりだった僕がこうして中毒から脱してパラディンの域に至れたのは感慨深いものがある。
パラディンになるための試練
オナ禁・誓いウォーカーはオナニーによって脳内物質に対する強い中毒・依存状態に陥り、そのループから抜け出せないと述べた。
この依存症を軽減していくことで、オナ禁の日数は3〜5日で揃い始める。
1〜2日目でやられることが減る。
3〜5日目はいわゆる「フィジカルチャージ」が完了して、そこにエロトリガーやファントムが絡んできて、オナらされてしまう。
これが暗黒騎士の特徴だ。
オナニー刺激を中程度に落とすことで、憑依ファントムも中程度にできる。
あとはいかにエロトリガーを避けるか、が暗黒騎士の生活になる。
とはいえファントムも依然として健在している。中程度とはいえ、十分な実力を有す。
この中程度ファントムに、いかに打ち克つかがパラディン転生への試練となる。
FF4においても主人公の暗黒騎士セシルは試練の山、山頂の神殿において鏡に映った暗黒騎士であった自分と戦う。
そして戦闘になるのだが、実はこの戦い、普通に斬り合っても勝てない。
パラディンであるセシルは「ぼうぎょ」を選択し、暗黒騎士の「あんこく」を耐え続ける。
なお「あんこく」はHPを削って撃ち出す技なので、数回撃つと暗黒騎士は自滅し、終了する。
この「あんこく」、なんだかオナニーで疲れ果てるのと似ていないだろうか…
非常に示唆に富んだエピソードである。
もちろんこのエピソードはこじつけであり、僕がパラディンとなった後に気が付いた後付けであるが、なかなかどうして、理にかなっていた。
つまり我々、オナ禁暗黒騎士がパラディンになるためには
「けんを おさめ たえるのだ!」
が必要ということだ。
剣を収める方法は、ここまで説明してきた通り、
- オナニー時の脳内物質分泌量を減らす
- エロトリガーを避ける
この2つが重要だ。
精神論に頼りたくなくて
かく言う僕も、この2つ、特に脳内物質分泌量を減らしていなかったために、長らく強めのオナニーファントムに憑依されて、試練の山である3〜4日目に、結局敗れていた。
そのループを数十回繰り返した後に、傾向と対策を掴んで「素抜き」を実行したところ、ファントムはとても弱くなった。
ーーいける。
いつもと違う感覚がした。
得体の知れない、身体の芯の奥底で燻っている残火のような性欲の存在が、ない。
いつも襲ってくるオナニーファントムが、来ない。
それまで何度もやられてきたフィジカルチャージ後の3〜4日目の試練が、その時から試練でなくなった。
この検証を数回実行して、その効果を確信した。
そして今回の研究発表を決めた。
これまで精神論で語られることが多かったオナ禁界に、別のアプローチを示したい。
精神論に頼らずに、仕組みによってオナ禁をもっとラクなものにしたい。
その想いで今回の研究発表をした。
自分の経験からわかるが、多くのオナ禁チャレンジャーはオナ禁・誓いウォーカーかオナ禁暗黒騎士のステージにいると思う。
オナ禁・誓いウォーカーは、精神力だけに頼っている状態とも言える。
だから精神が弱ればオナニープリズナーに戻ってしまい、それが自己嫌悪につながる。
オナ禁暗黒騎士も、多少のコントロールはできつつも、それでもフィジカルチャージ後の試練である3〜4日目を越えられずループから抜け出せず、これまた自己嫌悪に陥る。
「なぜ自分は我慢できないのか」と自分を責めてしまう。
これが続くとオナ禁自体が嫌になって、またオナニープリズナーに戻ってしまう。
そうならないための処方箋を、今回の一連の記事で示せたと思う。
次回はセクリセとメンタルの影響について解説する。