前回の記事に続き、本記事ではオナ禁中級者が必ずつまずくであろうオナニーファントムについて解説する。
オナニーファントムを攻略できればオナ禁パラディンへの道は一気に開ける。
オナニーファントムの正体=脳内物質
結論からいくと、オナニーファントムとは快感に対する中毒症状である。
我々はオナニーして絶頂に達した時に、快感を得る。
快感とは、言い換えれば脳内物質の分泌である。
この脳内物質、自分で分泌するものなのに、何と中毒性がある。
とはいえ、これは太古の昔に動物であった頃に備わった本能であろう。
我々は気持ちいいこと、楽しいこと、美味しいことをすると脳内物質という報酬を得て、それを目的に頑張ってきた。
生命を維持していくにはそういった報酬がなければ、続かない。
また子供がテストで良い点をとって親に褒められることが勉強に対するモチベーションになったりするのも同じことだ。
我々は、その原始の本能のままに脳内物質を報酬として、日々それに従って行動している。
例えば僕がゴルフにハマっているのは、自分で立てた作戦が見事に機能してパーやバーディが取れたとき、もしくは大ピンチをなんとかマネジメントしてボギーで守れたとき、そういうときに脳内物質が出て「楽しい!」と感じる。
また麻雀で言えば、配牌が端っこまみれでこれは守りの局かな〜と思っていたらキー牌がズボズボ入って純チャンタ門前テンパイ、モロヒッカケのリーチ。そして他家から一発でアタリ牌がでてきた瞬間。
その「楽しい!」は紛れもなく脳内物質であり、それを無意識に報酬とみなしているから、それが得られる行動を無意識に選択するのである。
脳内物質依存症
我々の行動選択に大きな影響を与えるこの脳内物質は、ともすれば中毒症状も引き起こす。
パチンコにハマってしまう人が多いのは、大当たりした瞬間の脳内物質の大量分泌が忘れられないからだ。
セックス依存症の人も同じく絶頂の快感が忘れられないからだ。
そして同じく、オナニーにも中毒性がある。
セックス依存症と同じか…と思う人もいるかと思うが、僕の研究ではこの両者は異なる。
セックス依存よりも尚、タチが悪いのがオナニー依存である。
その理由は後述するが、オナニーは自分自身の最大・最強の快楽を追求でき、そして実現できてしまうところが危ないのである。
ファントムの強さ=リセット時の快感強度
僕はオナニーファントムと戦っている中で、ファントムの強さは一定ではないことに気がつき始めた。
- エロ漫画
- お気に入りのAVを長時間
- セックスリセット
これらの後に出現するオナニーファントムの強さが変わっていることに気がついた。
またセックスによるリセット時もファントムは弱く、その後のオナ禁がラクだった。簡単に7日に到達できる。
この現象、最初の数回は「体調や仕事の忙しさのせいではないか?」と思っていたのだが、サンプル数を重ねるにつれて相関が見えてきたのだ。
この頃から僕は「快感の強さ」と「オナニーファントムの強度」についての検証を始めた。
結果、此度のレポートを発表するに至った。
先に述べた通り、我々は快感を司る脳内物質によってその行動を無意識下で選択している。
脳内物質という報酬が出る行動を、無意識下で優先的に選択するように、我々の脳は太古の時代に形作られている。
自分の性癖にあったオカズを選択し、自分の気持ち良い部位を刺激し、カスタマイズしてオナニーをすれば、脳内物質の分泌も増える。
そうして自分自身が望む形の、最適解のオナニーを実行すれば、その時の脳内物質の分泌は最大化され、快感も最大化できる。
しかしながら、この快感の最大化への試みが、我々の脳を脳内物質中毒状態に陥らせ、すぐに次なるオナニーを求めてしまうのだ。
これがオナニーファントムの正体である。
よく脳内物質は脳内麻薬、脳汁と言われるが、まさにその通りなのである。
つまりリセット時に得た脳内物質の量が、その後に憑依するオナニーファントムの強さとなる。
大きな快感を得て大量の脳内物質を分泌させると強いファントムが生まれて憑依する。
逆に快感少なく脳内物質が少ないならば、弱いファントムが憑依する。
脳内物質コントロール
僕の検証によると、強いオナニーファントムに憑依されると、少しでも体力が回復するとすぐファントムが活性化してオナニーしたくなる。
フィジカルチャージを待つまでもなく、1〜2日で撃沈、再リセットとなる。
これがループしている状態こそ、オナ猿やオナニープリズナーのステージだ。
普通のファントムの場合は1〜2日目の大暴れがなく、フィジカルチャージ後(3-4日後)からが勝負になる。
弱いファントムならば7日目のフルチャージまで容易に到達できる。
僕は、どうやったら脳内物質の分泌を減らせるのか、ファントムを弱くできるのか、と考え検証した。
検証の結果、「興奮」「快感」「時間」の強さや長さに比例することがわかった。
順に説明していこう。
興奮
これは自分がどれだけ興奮して勃起するか、である。
主に視覚と聴覚がポイントになる。
視覚
視覚と聴覚でどれだけ興奮するか?はオカズによって異なる。
例えばAV女優の顔、体型、プレイ内容、場所、などの視覚情報を見たとき
「これは…別にそそられないなぁ」というものもあるかと思う。
逆に
「うわこれメッチャ好み!俺の求めてたのはこういう人のこういう内容のプレイだよ!」
というものもある。
こうして好みのもの選択していくわけだが、そこには強さがある。
僕の検証では、VR動画が最も強い。
次に普通の動画。
だいぶ落ちて静止画、漫画・イラスト、となっていく。
また自分の好きなシチュエーション(ストーリー、コスチューム、場所、状況など)も興奮ポイントだろう。痴漢ものが大好きな人もいれば、大して好みでない人もいる。
これはリアリティに比例している興奮要素だ。
後述するが、これは聴覚とも関連する。
聴覚
次に聴覚だが、これは動画の場合はもちろんセットになっていて、エロゲなどもフルボイスの場合はあるが、漫画や静止画は当然ながら無音だ。
僕の検証によると、意外にもこの聴覚からの刺激がポイントで、快感物質の寡多にかなりの影響がある。
これはやはり、リアリティの追求が快感物質の分泌に関連していることを示している。
ましてやリアルを超える刺激さえ生み出しもする。
この聴覚に関してもポイントがある。
イヤホンの有無だ。
スピーカーで聴くのと、イヤホンで聴くのとでは興奮度が変わる。没入感が変わる。
イヤホンというのは、現実では拾えない程の音も拾って聴かせてくれる。
水音、肌と肌の接触音、吐息…通常では拾えない域の音まで拾えてしまって、リアルセックスを超えてしまう部分でもある。
最近ではASMRが流行っているが、それもこの一種であろう。
また視覚と同様に、自分が好みの声質や喘ぎ方など、趣味嗜好も関係する。
甲高くアンアン喘ぐのが良いのか、低くウッウッが良いのか、はたまた海外のようにシーハーシーハーが好みなのか。
それは自分の趣味嗜好次第だ。
快感
触覚
「興奮」に続いて、次の要素は「快感」。
要するに皮膚(粘膜)への刺激、触覚である。
シンプルに自分の手で皮オナするのから始まり、ローションを使ったり、オナホを使ったり、と小道具を併用する方式もある。
また刺激する部位や、強さ、またオナホ等を使う場合には温度など、皮膚刺激に対しても強度はコントロールできる。
当然、自分の気持ちの良い部位を集中攻撃するのが最適解となる。
PC筋(骨盤底筋)
次にPC筋への刺激。
別名では骨盤底筋とも呼び、睾丸と肛門の間のいわゆる「蟻の戸渡り」の部分である。
この筋肉は射精時に無意識に作動する筋肉であり、快感にも関連している。
ここでのポイントは「足ピン」で、これを実行するとPC筋に刺激が入って快感が増幅する。
何を隠そう僕も足ピンオナニーが基本になっており、足ピンをしないと物足りないと感じていた。
横になっての足ピンはPC筋への刺激が大きく、最適解のための重要パーツでもある。
地味に要素として大きい部分なので、覚えておこう。
足ピンは膣内射精障害の原因にもなるとのことだから、実践者はそのあたりも注意しておきたい。
リアルセックスにおいては足ピンはできないからだ。
時間
最後の要素は「時間」だ。
これはオナニーの前段階のオカズ探し、実際のオナニー中の2パートに分かれる。
オカズ探し中、勃起して我慢汁ダラダラ状態と、自分のものをシコシコしている間が長ければ長いほど、興奮するための脳内物質を使い続けるようで、単純に疲れる。
そう、勃起の維持はタダではないのだ。
脳内物質を消費するのだ。
AVなど観るときはインタビューから始まり、徐々にカラミが始まっていくシーンも経て、お互いにペッティング、そしていざ挿入しフィニッシュシーン近辺でこちらもフィニッシュ、というのが一般的な流れではないだろうか。
これらを真面目にやると、結構な時間が経っていることに気がつく。
気がつくと30〜40分経過していた、なんていうのはザラで、ひどいとトータルで1〜2時間経っていた、なんてことも珍しくはない。
先述の通りこの間中、勃起を維持するために脳内物質が大量分泌されている。
まとめると、これらの要素の複合によってオナった時には、オナニーファントムが強くなる。
いかに脳内物質をセーブ・コントロールしていくか?がポイントとなることを理解していただけたと思う。
次回記事ではこれまでの知見を束ね、ステージを上げてオナ禁パラディンに至る具体的な手法について説明する。
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