最近、聖帝サウザー師匠がこのようなツイートをした。
なんだか、ハートにズシンときた。
直近の聖帝ツイート等
自分が固まってない段階の人が、努力したり頑張っても、それはフリでしかなくて無駄だと思うんだわ。いやまあ必死こいてる人に向かって「無駄無駄」と言うのもかわいそうな話だけど。
でもどうせ最後には発狂してヒステリー起こしてぶち壊しするんじゃんか。それだったらやらない方がマシとちゃうか。— 聖丁 (@Fist_of_Phoenix) September 13, 2021
僕はもう引き上げるべき人は十分引き上げて、先輩たちからの恩義は倍返しで後輩たち(これぞおこがましいの至り)に引き継いだので、しばらく隠遁気味の生活を送りたい。
— 聖丁 (@Fist_of_Phoenix) September 18, 2021
「隠遁したい」
そう語るサウザー師匠だが、この発言には色々と兆候があったように思う。
2021年8月末には「人間には春夏秋冬がある」とし、盛者必衰、万物流転、そしてプロダクトライフサイクル論のようなものについても語られた。
さらにこれに追加し、直近の聖丁radioではこのような放送もなされた。
まず「夢の終わり」という題名が、 なんとも言えない存在感で、僕の心に届いてきた。
特にこの回のチャプター4
「自己啓発系発信者への冷め、是非とも良い形でと願う」
には、これまたなんとも言えない感情を抱いた。
さらに続く、記念すべき第500話はこちらだ。
そしてこの少し前、第487話においては
「俺は一時の暖を与えるだけのマッチ売りにはならない」
との表明がなされた。
さらにさらに、最近更新された「防人レボリューションさん編 Vol.1紹介文」には聖帝の筆で、氏の近況と今後についてが語られている。
終盤の一節を引用する。
(中略)ここらで思い切って業態を転換し、ネット芸人の収入に依存する態勢からキッパリ決別したかったから、が理由だ。
空白の期間、事業再編に全力投入していた。新規事業をいくつか立ち上げそれを軌道に乗せるべく頑張っていた。僕のワンマン経営から、社員一人ひとりに稼ぐ力を付ける事が会社全体の課題であったし、今時点でほぼそれを達成したと思っている。ネット芸人単体での最適解ではなく、会社経営者としての正解にシフトしたのである。(中略)
僕はvoicyや白熱教室リスナーの皆様を信者扱い養分扱いするのはもっての外だと考えて久しい。(ちなみにこれは言葉だ。鵜呑みにしてはいけない)
この一年間、売上をガタ落ちにさせて、ネット芸人の影響力無しでも生きて行ける態勢を作りたかった。(中略)
人生は短い。
ヤりたい事がたくさんある人ほど早く不動産買って人生アガって欲しい。
これらを全て通して聞き、読むと、最近の聖帝サウザー師匠が感じていることがなんとなくわかってきたのではないだろうか。
そして実は、最近の聖帝師匠はVoicyの更新をツイッターで行っていないことに気がついた。
以前は必ず、Voicyのリンクを貼ったツイートで告知をされていたのだが、8月以降はそれがなくなった。
おそらく、ラジオを受信する人をスクリーニングしているのだと思われる。
ツイッターのタイムラインに流れてきたからとりあえず聴く、という層には届けずに、今なおVoicyアプリがアクティブで、かつ聖丁radioをフォローしている人にのみ届けたい声なのだということが伝わってきた。
このことについて、僕としての感想を書き残しておこうと思う。
「決着がついてきた」
聖帝サウザー師匠は、最近の発信で何度かこう言っていた。
「Voicyスタートから3年が経って、決着がついてきた」
この「決着」とは、我々リスナーの進退である。
2018年3月、「サウザーラジオ〜青雲の誓い〜(当時)」がスタートした。
Voicyランキング1位となり、多くのリスナーが聞き、そして「経済的独立をして、ニートになる」という氏のメッセージを受信した。
このラジオは、「勤め人」というシステムの真相を広く啓蒙したと僕は捉えている。
いわく、勤め人の給料とは、明日も会社に元気に来るための必要経費である。
ゆえに勤め人が金持ちになることはない。なぜなら必要経費だから。
この身も蓋もない事実を聞いた人たちは
「俺も勤め人卒業するぞ!」と気炎を発した。
彼らはそれぞれの方法で、勤め人卒業という巨大な山を登り始めたのだ。
それが2018年3月。
それから3年半が経った。
果たして勤め人卒業を達成できた人は何人いたのか。
もしくは卒業へ向けての道筋が固まってきた人はいるのか。
聖帝のいう「決着」とはそのことを指している。
酸っぱい葡萄
3年前、「勤め人卒業」という果実を求めて、多くの人が上を見上げて飛び跳ね始めた。
高い位置に実っているその果実を、なんとか掴もうとして、ジャンプし続けた。
3年間、飛び跳ね続けて、さあ果実は手に入ったのだろうか。
実際に、手が届いてもぎ取った人もいる。
果実に少しタッチはできたけど、掴むまではいかなかった人もいる。
全く届かなくて、むしろ着地に失敗してケガした人もいる。
全力でジャンプせず、軽いジャンプだけして「無理だわ」と諦めた人もいる。
「ジャンプすれば果実が取れるかもしれないのか。でもジャンプするの疲れるから、今はいいや。ゲームしよ」
となった人もいるだろう。
このことについて、聖帝サウザー師匠は決着がついたと言っている。
つまり、この手が届かない果実に対して
「あのブドウはきっと酸っぱいから、手に入れる必要はないだろう」といって諦めてしまうこと。
そう「酸っぱいブドウ」寓話そのものである。
クラシック白熱教室の時代から
僕は最近また白熱教室の初期のものを聞き直している。
その中で若き日の聖帝師匠はこう語っていた。
「僕のメッセージは届く人にだけ届いたらそれでいい。
僕が儲けたいとかじゃなくて、聞いた人たちが自分の人生に前向きになって、その人なりの幸せを掴んでほしい」
Voicyが始まる前、2017年の収録においてである。
この例を挙げるまでもなく、聖帝師匠は都度都度、この旨の発言をしておられた。
白熱教室というシリーズも、そもそもは
「非モテに苦しむ同胞へ向けて、その道のエキスパートから教えを請うた音声を、時空を超えてお届けする」
というコンセプトでスタートしている。
当時まだ音声メディアというものがマイナーだった時期から、氏は音声の力を知っていて(オーディオブックで)、それをインディーズブランドとして立ち上げた。
それが「サウザーの白熱教室」の始まりであった。
余談だが、白熱教室マニアの僕としては、初期白熱教室は近年のラインナップにはない「勢い」があって好んでいる。
当時おそらく30代前半で、まだ勤め人だった頃の氏が、カリスマナンパ師を訪ねて、性のこと、金のこと、将来のこと、生き方のこと、それらを語っている初期白熱教室シリーズが僕は大好きだ。
なおこれは僕独自の解釈であるが、やはり氏が勤め人を卒業して、Voicyチャンネルを開設したあたりから、流れが変わる。
氏もどこかで「白熱教室シーズン2」と言っていたが、具体的には足立先生編からだろう。
僕としてはこれ以前のシリーズをクラシック白熱教室として、好んで聴きなおしている。
「一生懸命、生きろ」
話が逸れた。
そう2016年の白熱教室スタートから数えて足掛け5年間。
その間、アメブロもあった。もちろんVoicyもあった。
全国セミナーツアーがあって、Webセミナーがあった。
形を変えながら、氏は一貫したメッセージを僕らに送り続けてきた。
資本主義の攻略法?
お金の稼ぎ方?
オンナの扱い方?
もちろんそれらもある。しかし、しかしだ。
それらはあくまでも手段であって、目的ではない。
ツールであって、目的とすべきものではない。
氏に何度かお会いして、お話をさせていただいた僕が感じていることがある。
それは
「一生懸命、生きろ」
というメッセージである。
一度しかない自分の人生、一生懸命生きた方がいいんじゃないかと。
そういうことを聖帝師匠はずっと言っておられた。
人生を一生懸命生きるには、時間が必要だ。
自分の裁量で時間の使い方を決めるには、生活費つまりカネが必要だ。
精神面での強さを持つため、劣等感にやられないためには、オンナ(からの肯定)が必要だ。
このような、身も蓋もない本音のぶっちゃけトーク、建前ナシの発信が、これまでの聖帝サウザー師匠の発信活動だった。
似たような主張をしている発信者は数あれど、その中において聖帝師匠が特別な存在であったのは、やはり氏がこの発信活動を稼業としていないことであろう。
つまりカネのためにやっていないということ。
もちろん、白熱教室は有料コンテンツだが、氏がこれを一生懸命売ろうとした素振りは全くなかった。
セミナーも、Webセミナーも、サラっと告知して「聞きたい人はどうぞ」程度で、他のインフルエンサー()とは全く違うムーブであった。
ちなみに、他のクッサいインフルエンサー()のムーブとは、
「何百本売れたnote」とか「最速で何万稼げます」とか「買った人の声」とか、まぁ…いわゆる情報商材のランディングページ(縦にすごく長いアレ)を一生懸命やっている人達だ。
一定以上のリテラシーのある人間にとっては、そのように弱者を催眠術にかけてお金を巻き上げようとするムーブは、すぐにわかってしまう。クサすぎて唾棄すべき存在なのである。
「結局は誘導かよ」
「結局は案件アフィカスじゃん」
そんな風に感じてしまうインフルエンサー()で現在のネットは溢れている。
胡散臭い奴らばっかりだ。
ちなみにこのようなクッサいインフルエンサー達を、聖帝師匠は直近のVoicyにおいて「暖をとらせてあげる人」と呼んだ。
夢より醒めたか?精鋭達
話を冒頭に戻そう。
そんな聖帝サウザー師匠が、直近の499回と500回で我々リスナーに語りかけた内容は
「夢より醒めたか?精鋭達よ」
ということであった。
これを書いている僕もまた、残念ながら未だ勤め人卒業は成っていないし、不動産もひとつも買えていない。
聖帝師匠はいう。
「スタートする時には、誰しも可能性がある。
でもそれを3年ほど続けていくと、勝負が決まってくる。
勝つ人は生き残り、負けた人は諦めて退場する」と。
実際、その通りだと思う。
3年前、僕はとあるブロガーをライバル視していた。
その人は、僕と同じように聖帝サウザー師匠に惚れ込んで、Voicyや白熱教室のレビュー記事を書いていた。
この人の存在が、僕の白熱教室の感想記事へのモチベーションの一端になっていた。
この人に負けないような内容で、記事を書こうとか、新作を早くレビューしようとか、勝手に競っていた。
いつしか、彼の存在を忘れてしまっていたけれど、気がつけばそのブログは更新が2019年くらいから止まっていた。
また、僕と同じように聖帝師匠に影響を受けて、独自のサイト・ブログを作っていた、いわば同期のような人たちが何人かいたのだが、彼らもツイッターのアカウントがなくなっていたり、ブログがなくなっていたりしていた。
こういうことなんだと思う。
僕はなんとか、更新頻度は低いけれど細々とこうして更新を続けているし、今後も続けるつもりだ。
しかしやはり、それでも脱落してしまう人は多いのだと思う。
僕が抱いていた夢
僕は此度の一連の聖帝師匠からのメッセージを受信して、ハッとした。
僕はもう、夢から醒めてしまっていたことに。
僕の夢とは…実は、インフルエンサー()になりたかったのだ。
2016年ごろ、勤務先の上長とソリが合わず
「バカの下で働きたくない」という青いモチベーションでもって副業の道を模索し始めた。
そこで「まだ東京で消耗してるの?」と主張するイケててハヤい御仁に出会った。
その頃の僕は20代中盤。
彼のように、書籍を書いたり、ブログで広告収入を得たり、noteや教材を売って自活できたら、と純粋に憧れた。
そのイケててハヤい御仁が「サウザーラジオ面白い!」とツイートしたあの時、僕は聖帝サウザー師匠と出会った。
2018年6月6日のことであった(聖帝まみれの2年間)。
「インフルエンサーになって独立するんだ!」
という無垢だった僕の夢。
それは、聖帝師匠のコンテンツに触れていく中で、醒めていく。
インフルエンサーで稼ぐことなど、一部の人にしかできない芸当であること。
実はそれは、侠気をなくす行為でもあるということ(侠気という鎧)。
長続きしにくいということ。
こうして夢から醒めて、次なる標的になったのは不動産だった。
「僕も聖帝師匠のように、戸建て賃貸の大家になって、家賃収入で暮らしたい!」
しかしそのためには、タネ銭が要るということで、貯金をスタートした。
あとは、不動産さえ買えばなんとかなるという、これまた別の夢を見ていたんだと思う
(その夢は、勉強すればするほどに認識が甘いということに気がついた)。
その傍らで、このような活動をして、聖帝師匠のお手伝いもさせてもらえるようになった。
しかしながら、時代は常に進んでいく。
残念ながら、低資本で始められる戸建て投資はもはや苛烈なレッドオーシャンになっていた。
さらに僕の住む地域は首都圏。なかなか安い物件はなく、たまに出現しても専業の人やガチ勢に敵うはずもなく、現在に至っている。
聖帝師匠はよく仰っている。
「何かの扉が閉まれば、他の扉が開く」と。
そう考えたら、不動産の戸建て投資というのは、既にピークアウトしている市場であるから、これに突っ込まなかったことはある意味賢明なのではないだろうか。
それとも、単なる酸っぱいブドウなのか…
ただ僕は、不動産事業それ自体は諦めないつもりでいる。
これは僕の所感だが、おそらく不動産はスタートする入り口のハードルが以前より高まったのだと思う。
これまで自己資金300万とか、それ以下でも始められたところ、自己資金1000万ないと始まりませんよ、となったのかと思う。
300万ならば、参入できる人も多いからこその現況なのだろう。
僕は2018年から貯金を本格化させて、500万円ほど貯めれた。
これをどう使うか…についてはまた別の記事で述べようと思う。
夢から醒めたら…?
こうして僕はインフルエンサー()になって稼いで独立するという道はチャレンジしたけどダメで、夢から醒めた。
格安の戸建てを買って、家賃収入で暮らしていくという夢も、醒めた。
夢から醒めてしまったら、もう勤め人卒業をあきらめるということなのだろうか。
観念して、勤め人を定年までするルートもある。
チャレンジした上での結論なら、納得もできる。後悔もない。
しかしそれでもーー僕はまた新たな夢を見ようとしている。
インフルエンサーもダメ、格安戸建てもダメ。
2度夢を見て醒めたけど、3度目があってもおかしくはない。
ただしその夢を見るたびに、知識と経験は増えていく。
だから僕は3度目の夢を見ることにした。
読者の皆様も、往生際悪く、新たな夢を見て歩き続けよう。
コメント
お疲れ様です。ちょくちょく拝見させて頂いています。
voicy・白熱教室も始動から数年、「資本主義ゲームの攻略法」については
語るべきことも尽きてしまわれたと思っておりましたが、
最近の放送はまた味わい深いです。
500回で更新が休止しているのも聖丁様のメッセージではないか。
夢を叶えたのか、その途上にあるのか、または醒めたか・・・考えさせてくれる
行間を与えてくれているのではとみています。
私もいまだ途上です。3年間リスナーを続け、
ようやく今年になって月10~20万程度ではありますが、
自分の商品で副業での収入ができ、これを種銭に不動産購入に
行けるかどうかといったところです。
アイアイさん
コメントありがとうございます。
仰る通り、500回の放送はまさに集大成なのかもしれません。
そして10万円以上の収益を出せる商品を作ったとのこと。
素晴らしく、また羨ましい限りです。
不動産は、参入障壁は高まりはしましたが、その本質的な輝きは失われていないと思います。
また進捗など書き込んでいただけたら嬉しいです。