「資本家が狙ってくるもの」について思った事を書いていく。
資本家は、身近なところで言えば経営者、社長の事だ。
社長は、設備や信用などの資本を持っている。実物的な機械やお金、融資を引っ張れる信用の事で、これがあるから彼らは資本家なのだ。
それに対し、我々は「勤め人」「雇われ人」という労働者であり、古くはこの社会階級の闘争が繰り広げられてきたのだ。その闘争は激しいものも多く、暴動が起きたり、大規模なストライキがあったり、本当に闘争だったと歴史の教科書に載っている。
しかし、現代の日本ではそれは起こらない。まず、そういう気運がない、国民の洗脳が進んでいるとも言える。これは日本式学校教育のなせる業である。国民から牙を抜き去ったのだ。
そしてかつての暴動から学び、国家は労働基準法を作り上げた。これにより、労働者の立場は守られる事になった。事実、守られているし、それを武器にブラック企業に戦いを挑む事もできる。実際に、証拠さえあれば勝てる。
こうして、労働者が労働者でもいいかな、と思わせる仕組みが整っているので、この国は社畜ばかりが量産されていくのである。
さて今回のテーマである「資本家が狙ってくるもの」について述べる。
「狙ってくる」という表現は、これを書いている僕が労働者階級なので「くる」と表現した。
結論から言うと「時間」と「肉体」だ。
時間は万人に平等で、1日24時間しかない。当たり前なのだが、この制限時間を買い取るという方法で資本家は大きな事業を興し、運営しているのだ。
もし、労働者が時間を売ってくれなければ、資本家一人ではできない事だらけなのだ。
これは従業員だけではなく、仕事の外注したり、お店を利用する事も該当する。
他人の時間を買い取っているのが資本家なのだ。そしてこれは、別に悪くない、というか買われる側も承知してのことであるから、同意があれば問題ない。
問題なのは、何かと理由をつけて時間をタダで狙ってくる資本家がいるという事だ。いわゆるサービス残業だ。これは労働者側からしたら痛い。時間を切り売りするのが労働者なのに、追加2時間をタダで提供している=時給換算が下がるのだ。
このサービス残業タイムは経営者にとってオイシイ。オイシイが違法である。労働者にチクられたら損害が大きいものでもある。だから、うまく騙して、狙ってくる。
狙い方はいろいろあるが、僕が思うに「アメとムチ」の2通りがある。
順序が後からになるが、まずムチからいくと、その言葉の通りで罰則を設けたり、恫喝したりして恐怖による支配の事である。コワイ社長、店長が部下を怒鳴っている、みたいな組織である。ただこのような勢力は、社会的に淘汰が進んでいるので問題はない。これは証拠があればすぐに勝てるからだ。
それに対し、アメは表彰したり褒めたりする事で、精神的報酬を与える方法だ。
たまにクオカード1000円分とかつくかもしれないが、その場しのぎの小額な事が多い。また、これを大々的に行う事で、それを見る者達に羨望とモチベーションを与えるのだ。しかし勘違いしてはいけない。これに乗って、サービス残業して褒められようとするのがもう、資本家の思う壺なのだ。ただしこれをマジで狙う層もいるから驚きなのだが…これは巧妙で、これを労基署に訴える者はいないだろう。
このように、資本家は巧妙な手口で労働者の「時間」をタダでいただこうとしてくるのだ。
また、万人が持っているもののもう一つが「肉体」である。
これはオッサンにはあまり関係がないのだが、若い女性は特に狙われている。直球でいうと、風俗である。
頭が弱い若い娘は、これを不当にむしりとられる。すごく価値があることだと気づいていない娘を働かせて、どんどん利益を抜いていく。
若いうちはその貴重さ、取り返しのつかなさに気が付かないから、安易に売り渡してしまうのだが、資本家は基本的に搾取する事しか考えないので労働者(風俗嬢)がどうなろうと知った事ではないのだ。
どんなバカでも時間と肉体がある。
これらに値段がつけられて、安く仕入れて、高く売っているのが資本家なのだ。
マルクスはこういう環境に対して「労働者よ団結せよ!(そして資本家を倒せ)」と言ったのだが、僕はそうは思わない。
僕は、労働者はラクな職場を求めて渡り歩き、資本を蓄積して資本家の側へ移れ!と思う。
ラクな職場は必ずある。ラクとは、肉体的・精神的・時間的な負担が少ない職場の事だ。それらの要素をコストと考えて、コストパフォーマンスが良い職場という事だ。
そういうところを、完璧でなくてもいいから、探し続けて、少しでも良い条件の良い、コスパの良い職場へまずたどり着くこと。
そして、余った体力・精神力・時間を用いて、自分のビジネス・商品を作って売り出していく。
幸せな事に、現代は売る場所や方法はネットの力でたくさんある。
そして、雇われ人でなくても金を稼げる方法を確立できたら、雇われ人の仕事とはグッバイ、さらにその事業を伸ばしていく事で、最終的に資本家になれるのである。
そうなったら、他人の時間を買って(雇って)、自動化していける。
この時に忘れて欲しくないのが、今度は自分が他人の時間と肉体を付けねらう側になるという事である。悪の道はダメ絶対。
終!
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