僕は自身の経験から、文系MARCHの大卒は、化学メーカーの営業職になることがオススメだと思っている。「化学」という文字だけで文系の就活生はビビってしまい、出願すらしないのではないだろうか。実際、僕もそうだった。
だが僕は幸運なことに、親友が化学メーカーに勤めていたので、化学業界のオイシさを知ることができた。当時僕は新卒でブラック企業にキレイに騙されて入社し、ものすごく頑張って成果をあげて、そして搾取されていた。
ブラックは、宗教的な手法でもって社員を洗脳する。僕はキレイに洗脳されていたのだが、3年も経つと、その洗脳・魔法も解け始める。というか肉体的にキツすぎて解けざるを得ない。そんな時に親友から、化学業界のオイシさを教えてもらって、転職エージェントに直行した。「化学メーカーを紹介してください」と。
僕は4社の転職エージェントと面談したのだけれども、僕がこれほど明確に「化学メーカー」と述べているのにも関わらず、エージェントの都合でカード会社やMR(製薬会社の営業)を推してくるエージェントもいた。そんなフザけたエージェントはこちらからお断りして、良いエージェントと転職活動に臨んだのだった。
その転職活動や業界選び、現職の辞め方までを第1章として完成させた時の告知記事がこちら。
ちなみに第1章の目次はこんな感じだ。
第1章 目次
ステップ1 転職活動と退職
文系MARCHについて知る
ブラック企業について知る
情報収集をする
転職活動スタートする
- 転職活動を始める、とは
- エージェントをオススメする理由
- エージェント利用の注意点
- 履歴書・職務経歴書のアドバイス
- 面接を受けるときに大切なこと
- 受けても良い内定か?
- 現職をやめる
- 慰留との向き合い方
- 退職願ではなく退職届
- ヤメる交渉に必要なマインド
- 全面戦争:未払い残業代
開設から早、3ヶ月くらいだが、「文系 ソルジャー」というキーワードで検索流入があることから文系就活生の営業職に対する関心の高さを感じている。
そして約2ヶ月かかってしまったが、ようやく第2章が完成したのでご紹介する。第2章は、転職を果たした化学メーカー・化学業界で失敗しないための手法を解説した。化学業界は良くも悪くも儲かっており、ガラパゴス化しているため、他業界から転職するとカルチャーショックを受けてしまう。
具体的には、化学業界は競争が少なく、ヌルい。あまりにもヌルいので、昭和の価値観がいまだに現役であり、そういう人たちが多く生息している環境だ。このことを知らないとうまく生存していくことができない。だが、本サイトで特性を知ってもらえたら、適応が早まり、ゆるふわでマッタリな化学業界の特性を最大限、享受できることだろう。
第2章 目次
ステップ2 新たな職場にて
1〜2年目:基盤固め:「守」
第2章は化学メーカー内で営業マンとして正規のルートで成長し、社内政治を切り抜けていくマインドと手法を解説した。特にブラック出身の人には役立つかと思う。
僕は化学メーカーに転職して、実際にオイシイ思いができた。文系MARCHが営業職として最大限にオイシイ思いができるのは化学業界だと確信している。なぜなら、僕のMARCH友達の多くは銀行・証券・保険といった金融や、コンサル、化学以外のメーカーに大勢勤めて、みな営業をしているが、どいつもこいつも大変そうだからだ。毎日終電とか、ノルマが大変とか、なんかもう…かわいそうなのである。
それに対して僕は毎日18時に退社してノルマも全然なく、こうして日中にブログ執筆しちゃうくらい強度の低いサボリーマンライフが送れている。僕は、これを流行らせたい。
ブラックを滅ぼしたい
僕はブラックを憎んでいる。僕の努力も、時間も、そして幸運も、20代前半の全てをブラックに吸われてしまった。騙されてしまった。こういうブラックを滅ぼすには、労基署が頑張っても意味はない。それをかわす方法はいくらでもあるからだ。ならばどうするか。それはブラックに勤める若い人がゼロになれば、ブラックは経営できなくなって自壊する。
それを実現するには、若い人が安心して働ける受け皿が必要だ。僕は自身の経験から、化学メーカーは十分にその器があると確信する。そして同時に、化学業界には若い人が足りない。圧倒的に足りない。それはひたすらに知名度がなく、文系が「化学」という単語に対してアレルギーをもっているからだ。僕はそのアレルギーを解消し、化学業界に若い人を還流させることが化学業界への恩返し、ひいては日本全体の利益になると思っている。
この記事を書いている2019年の時点では景気は上向き、売り手市場になり、既にブラック企業が淘汰される兆候はあらわれつつある。大変結構なことだ。だがそれでもブラックはあの手この手で就活生を騙そうとする。そうしてブラックに入ってしまう人も、ゼロではないと思う。そんな人たちの参考になれば幸いだ。
ちなみに、「MARCH」に特化しているのは、僕がMARCHだったからだ。早慶でもないし、日東駒専でもないからこそ、化学メーカーという選択肢が活きる。MARCH以下の学歴の人であっても、努力次第ではこのエッセンスは役立つと思う。
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