結婚とは法的に守るため

※当サイトではアフィリエイト広告を利用して商品を紹介しています
ライフハック
結婚という制度とはなんなのだろうか。
若い男ならば疑問に思う。僕もそうだった。彼女と同棲できれば、それでいいじゃないか。なぜ結婚なんてするのだろうか、と。独身だった僕はそうは思いつつも、彼女(今の妻)がしたいといっていたからその願いを叶えたが、実はそれはとても大切な事だったのだと気付く出来事があったのでご説明したい。結論から言うと、結婚とは相手を法的に守るためにある。

事実婚で困った夫婦

僕の親戚で、事実婚の夫婦がいた。正確には、かつては一度離婚したけれど、なんやかんやで戻ってきて同棲していた。しかし役所に再婚の届出をだしていなかったのだ。単なる怠慢、というわけでもなく、感情的に再婚はしたくなかったようであった。だが、ここで不幸が訪れる。旦那が持病で急死してしまったのだ。この夫婦は旦那の給料だけで生活していたから、妻は一気に無収入になってしまった。
日本には遺族年金という制度がある。満額ではないが、本来その本人がもらえるはずだった年金を、遺族が受け取れるのだ。しかしこのとき、この二人は事実婚の状態であったので、スムーズに支給がなされなかった。残された妻は戸籍上、配偶者ではなくむしろ他人カウントだったからだ。また、銀行口座も旦那の名義であり、預金の相続も戸籍上で配偶者ではない、この妻には簡単に手が出せなかった。幸い、彼らには成人した子供がいたから、その支援もあり大事には至らなかった。事実婚であっても、戸籍上は他人なのだ。※実子は相続の手続きができる。
僕もこのとき学んだのだが、人が亡くなったときに、遺族年金を受け取ったり、遺産相続をする第1位は親でも子供でもなく、配偶者が最優先である。もちろん、子供にも強い相続権はあるのだが、それでも最優先は配偶者だ。そして、死亡に伴っての役所での書類の届出や取得も、配偶者かもしくは実子でないと大変面倒くさいことになる。それはそうだ。簡単に他人に手続きできるようなものだったら、不正がまかり通ってしまう。
ちなみに、事実婚を証明することはとても面倒くさい。生計を共にしていた証拠を集めたり、近所の人に証言してもらったり、所得証明書を取得したり、とにかく証明が面倒くさい。少しでもおかしいところがあれば、事実婚は無効とされてもおかしくない、そんな制度だ。

真に守りたい相手か?

人間、いつ死ぬかわからない。交通事故、災害、事件、病気…朝は元気でも夕方に帰らぬ人になってしまう可能性はゼロではない。そんなときに、残された遺族はどうなるのか、考える。その若いときだけではなく、年老いたり、子供ができたときの事を考える。自分が死んでしまったら、困るだろうか。もしくは、自分の財産を引き継がせてあげたいなと思うかどうか。そこが男性にとっての結婚を決めるポイントだと僕は思う。

動物的な直感も大切に

上記のように、相手を守る、財産を残すという考え方をしたときに、迷いなくそのほうが良いな、と直感するのならば結婚しても良い。しかし、一瞬でも「いや、それには値しないかな」とわずかでも思ったら、それは結婚すべきではない。その直感、動物的な本能には従ったほうがよい。そういう直感というものはあなどれないもので、明確に言語化できていないけど、なんとなくイヤな感じ、というのには根拠があるのだ。
彼女のXXなところが気に入らない」と言語化できているなら迷う余地はないのだが「うまくいえないけど、なんかイヤ」も大切にして欲しい。そういうわだかまりがある中で結婚したら、きっと後悔する。

法による制約

もちろん、結婚は制約の側面もある。不貞行為は離婚の正当な理由となり慰謝料を支払うというペナルティが課せられるし、離婚するというのは世間体も悪化させる。法的・社会的な面だけでなく、自分の精神にも大きな制約をもたらすのが結婚という制度だ。
だがこの制約を考慮してもなお、守るべき存在だと思う相手であるならば、やはり結婚すべきだ。「えー、でも他の娘と遊べなくなっちゃうじゃん」「自分の時間が減っちゃうじゃん」「お金が自由に使えなくなるじゃん」と思う人は、まだその相手と結婚すべきフェイズにない。自分>相手のフェイズにいるからだ。でもこれはあなたが悪い訳ではない。そのフェイズを上げられないような相手だというだけだ。

波長を重視する

人間には波長がある。その波長が合うもの同士は友人になれるし、異性ならば恋人になる。その波長のシンクロ率が非常に高い相手だけが、配偶者にするべき人だ。この波長は、「感じ取る」しかない。動物としての本能で、五感で感じ取るしかない。理屈ではない。一緒に時間をすごし、食事をし、遊んで、触れ合ったときに自分の波長との違いを感じよう。
例えば、好きなものが似ている、共通の趣味というのはよく言われることだが、好きなものだけでは判断できない。キライなもの、美しくないと思うことの波長もチェックしよう。また時間やお金に対する価値観も、自分の波長と近しいか、注目してみる。
完全に一致などできない。近いか、まぁまぁ近いか、メッチャ遠いか。そして全ての面で近しくもなくていい。自分が大切にしている部分の波長のシンクロ率が高ければ解決できる事もある。また逆に、そういう突出した部分がなくても、幅広く波長が似ているというのも安定化できる。
顔が好みだとか、スタイルが良いだとかは「とっかかり」になるだけであって、そこから先はこの「波長」が合うか合わないかだ。僕は多くの女性とこの波長をセッションして確かめてきた。合わない女性ばかりだった。合わない相手は、自然に別れる。片方が波長を合っていると思っても、相手は思っていないこともある。先述の、重視する部分は配点が高いからこういうことも起きる。

自分の波長を確かめる

僕はそういう波長チェックを繰り返して、失恋しながら、ときには失恋させながら、今の妻にたどり着いた。全体的な波長が合っていて、重視する部分の波長も合っていたから結婚した。そして、この波長チェックは何人も何人も、トライ&エラーを繰り返していく中で、セッションをこなしていく中で、自分の波長のカタチを掴んだからできたのだと思う。
最初は、自分の波長もよくわからない。女性とセッションする中で
「あっ、ここは合わないな」
「ここは好きだな」
「ここは嫌いだな」
という自分の心が反応する瞬間に着目してほしい。それが、自分の波長だ。これは1人2人との接触では足りない。付き合うまでいかなくていい。デート1回、ランチ1回でも判断できる。セッションを重ねて、自分の形を知ろう。

自分語り:婚約破棄する側

実は僕は、妻のひとつ前の彼女に結婚を迫られたことがある。両親にも挨拶に行き、ホテルのレストランで親戚一族を呼んでの歓迎会もやってもらってしまった。家も建ててやると言われた。僕から婚約を申し入れた訳ではなかったが、外堀は埋められつつあった。てか客観的に見たら埋められていたと思う。
だがその時は、自分の直感を信じ、お断りした。ぶっちゃけ資産家のお嬢だったので、逆玉の輿だと言えた。しかし心のどこかで違和感を感じていた。その本能に従った。たられば話だが、もしこの彼女と結婚していたら、色々とモヤモヤしながら生きていたと思う。そこで埋められた外堀からヘリコプターで脱出したのが僕だ。この元カノには申し訳ないことをしたが、僕にだって選ぶ権利はあるのだから、仕方ない。
まとめとしては、
  • 動物的な本能・直感・波長に従う
  • 法的に守りたい相手かどうか
この2つで結婚は決めると良いと思う。
僕は結婚したとき「法的に守る」ことを知らなかった。しかし今なら思える。法的に守るためにも結婚して良かったなと。もし自分が死んだら妻は、行政と銀行に配偶者として相続を公的に認められる。路頭に迷って欲しくない。僕の財産を渡すのは、まず最初に妻であってほしいと思うから、結婚したことに後悔はない。

コメント