前回の記事(ヤコバシ流目標管理術)を公開してから早いもので1年以上が経った。
その間も僕は日々のスコアを取り続け、その中でまた不具合をいくつか発見した。
本記事では不具合を修正したVer2を公開する。
改良点について
冒頭では仰々しく語ったが、基本方針は変わっていない。
基本方針とは、下記である。
- 最終目標:執筆活動(自分の事業)
- フィジカル面でのサポート目標
- 無駄時間の削減目標
僕の目下の目標は、自分の事業を育てることだ。
自分の事業とは、具体的には「自分の商品を作る」である。
自分の商品を作るのには、莫大な作業時間が必要だ。
そしてその莫大な作業時間を確保するためには、フィジカル面での充実と、無駄時間の排除が必要なのである。
このフィジカル面での充実と、無駄時間の排除という両輪があって、初めて自分の事業へ時間を投入していくことができる。
仮にフィジカル面で充実していてもそれが無駄時間に吸われると意味がない。
元気なのにマイクラ3時間やってしまう、とかである。
もし無駄時間を減らせていても、フィジカルが不十分ならば、やはり時間は投入できない。
疲れて寝てしまったり、無理やりやっても結局、良いものができない。
「気合い」だけでは長続きしない。
長続きさせるためにはこのフィジカルの充実と無駄時間の排除という両輪が必要なのだ。
そのためには、日々、目標管理を行うことが有効だ。
「目標」がなければ「しまった」と思わなくなってしまうから。
前回記事の、初期バージョンでは、フィジカル面での項目として
- 就寝時間
- 風呂
- サプリ
- オナ禁
の項目があった。
無駄時間の排除に関しては
- スマホ時間
- マイクラ
があった。
そして最後に
- PC作業(自分の事業)
の項目があった。
この7項目にそれぞれ2点を付与し、◎、◯、×の三段階で点数をつける。
つまり7項目×2点×7日間=98点となる。
最後の2点は、追加項目として週に1〜2回ほどやった方がいい項目に割り振る。
僕の場合はゴルフの練習だが、これは筋トレやナンパでもいい。
ただしこの追加項目で点を稼ぐのは本来の趣旨から外れるので、最大2点とする。
以上が初期バージョンなのだが、これを運用していったところ、欠陥がいくつか見つかった。
モラルハザード対策:マイナス域
先述の通り、各項目には0〜2点の得点がある。
もちろん2点を狙うべきであるが、難しければせめて1点は取りたい、という意図で作った項目なのだが、マイナス方向をあまり考えていなかった。
項目としてはスマホ時間と就寝時間が該当する。
まずスマホ時間は、2時間以内を目標とした。
これはiPhoneならば「スクリーンタイム」機能でスマホ使用時間の確認ができる。
2時間以下なら2点、3時間までは1点、以降0点という得点システムであった。
この条件の場合、3時間を超えた瞬間にモチベーションはゼロになり、4時間でも5時間でも同じ0点なのである。
0点から先がないと、やりたい放題になってしまうという事故が頻発した。
このモラルハザードが発生すると、ひたすらに崩れていってしまう。
就寝時間も同じメカニズムで、僕は23:00までの就寝を2点とした。
23:30までが1点、24:00を回ったら0点としていたのだが、これもスマホ時間と同じく24:00を超えた瞬間にモチベーションは0になり夜更かしリミッターが外れてしまう。
これらのモラルハザードが発生しても0点からそれ以上被害がないので、点数には大きな影響がなく、週の得点は70点台が出る週もあった。
70点は、結構な高得点である。
しかしながら、実際にはスマホ時間が激増し就寝時間は遅いので、疲れて、執筆活動は全然進まなかった。
これでは70点とは決して言えない。
つまり本質的には70点ではないのである。
このモラルハザード防止の対策として、マイナス得点を設けた。
スマホ時間で言えば、3時間を超えた分は30分につき▲1点とし、
就寝時間においては24:00を30分超える毎に▲1点とした。
例えば、25:15就寝ならば▲3点だ。
悪い状態になればなるほど、マイナスが加算されていくシステムなので、こうするとモラルハザードが起きない。
もし仮に0点の位置まで来てしまっても、せめてマイナス域は避けようとか、▲1点で食い止めようとか、そういうモチベーションも湧く。
スマホ時間も同じで、ズルズルと続いてしまうところ、このマイナスの概念が入ることにより被害を大きくする前に踏みとどまるモチベーションになる。
スマホ時間:「自分の事業」はノーカン
前項と関連するが、スマホ時間の管理をしていくなかで、本末転倒な事象が発生した。
当初は「スクリーンタイム」の数字をそのまま適用してポイント計算していたのだが、ある日、スマホにてブログを執筆していたところ、スマホ時間が大幅に増えた。
そのせいでマイナスポイントがついてしまうとなれば、スマホで執筆するのはポイントのためには良くない行動になってしまう。
そのような観点から、僕はスマホでの執筆を避けるようになったのだが、それは本末転倒だ。
スマホでの執筆は、大目標である「自分の商品を作る」につながる、良い行動のはずだ。
ブログや電子書籍を執筆するのが僕の事業の一角なのだから、そこを抑制しようとする動きは逆効果である。
これの対処は簡単で、スクリーンタイムの中で「メモ帳」を使った時間を全体から差し引けば良い。
全体が2時間30分で、メモ帳を使った時間が35分ならば、手帳に記入するスマホ時間は1時間55分となり、2ポイントとなる。
「日記」項目の追加
日記を書くことにより、自分と対話し、今の自分の立ち位置を確認する。
それが目標に近づいているのか否か?を毎日行うことによって、自分の目標に対しての危機感を錯覚する…というのが聖帝サウザー師匠の教えの中で重要な「日記」の習慣である。
昨年バージョンでは含まれていなかった項目である。
「日記」は、実際にやってみるとカンフル剤になる。
ただし気をつけて欲しいのは普通の日記(日常の記録)になってはいけないということだ。
普通の日記とは
「今日は○◯へ行って、▲▲を食べた。その後◎◎の件で××さんに怒られてむかついた」
というような日常の記録である。
そうではなく、先述のように
「目標に対して自分が今どんな位置にいるか?これからどうしていくのか?」
を紙に書くことで自分と対話する、というのが大切である。
もしくはその日に起きた出来事、学んだことなどから繋げてもいい。
この作業を行うと、やる気が湧いてくる。カンフル剤になる。
この「日記」項目においては下記の設定にしている。
- 日記を当日中に書いた:2点
- 日記を翌日午前中までに書いた:1点
- 日記を書かなかった:0点
もちろん当日中に書くことが好ましい。
それも、寝る直前とかでなく、午前中とか、帰宅後すぐとか、精神的カンフル剤を自分に打ち込みたいタイミングが好ましい。
しかしながら、忘れてしまうこともある。
とはいえ、これをいきなり0点にしてしまうと、これもまたモラルハザードを起こして日記の習慣が止まってしまう。
そのため、日記を書くのを忘れて寝てしまったとしても、まだ記憶が新しいうちに書いておけば、少しは効果もある。
それができるのは翌日の午前中くらいまでだ。
そのため救済措置として翌日午前中までに書けば1点とした。
「マイクラ」項目の削除
前項、「日記」を追加するにあたり、「マイクラ(マインクラフト:ゲーム)」の項目を削除した。
これは「制限」の目標であった。
しかしよく考えたら、僕の場合、スマホでマイクラをするので、これはスマホ時間に含まれる。
先述の「スマホ時間マイナス領域」を設けたことで、マイクラにより激増したスマホ時間は大きなマイナスポイントを生み出すので、抑止力になった。
そのため、「マイクラ」単体の項目は削除して、その分を前項の「日記」に切り替えた。
オナ禁:セクリセの追加
オナ禁については、旧バージョンでは
オナ禁できた:2点
夢精:1点
オナニーリセット:0点
という基準であった。
これにはセクリセ(セックスリセット)が含まれていないし、僕はそれまで
「セックスはノーカウントでいいだろ、オナニーじゃないんだから」
という解釈でいた。
しかしながら、射精という現象が発生し精液を消費すると、フィジカルは確実にダメージを負う。
となれば、セックスして2点、というのは本来の趣旨(フィジカルの温存)から外れている。
とはいえ、オナニーのような負担感でもないので、セクリセは1点とした。
その他項目:変更なし
その他の項目についておさらいしておこう。
サプリ:身体のために飲む
プロテイン:1点
ビタミン・亜鉛等のサプリ:1点
風呂:自律神経を整え、疲労回復のため
シャワーのみ:1点
湯船に浸かる:1点
入りそこねて寝る:0点
お湯に浸かって自律神経を整えることは非常に大切だ。
お湯に浸かった翌朝と、シャワーのみの翌朝は、疲労の残りが違う。
ぜひご自身で検証してみてほしい。
PC作業:自分の事業
PCを開いた:1点
執筆活動をした:1点(スマホ上でも可)
例えば電車の中でスマホを用いて執筆した場合は1点。
帰宅してPCを開けたらさらに1点の合計2点になる。
PCを開けただけで1点?と思うかもしれないが、一度でも開くことによって、執筆のモチベーションは自然と湧いてくる。
逆に言えば、PCを開けない限り執筆は進まない。
PCオープンというのは重要なヤル気スイッチなのである。
だから、スマホで執筆しても、それは2点にはしない。
やはり効率の面でPCが優れているし、PCでしかできない、もしくは効率的でない作業も存在するから、やはり基本はPCだと僕は思う。
一例
これはとある日の僕の手帳の写真だ。
左上の⑨はこの日の総得点。
その右の「5」はオナ禁日数。
「日」は日記、
「サ」はサプリ、
「M」はMac=PC作業、
「ふ」は風呂、
「ス」はスマホ時間、
「ね」は就寝時刻で、この日はマイナスになっている。
2日の日はプロテインを飲み忘れてしまった。
このように毎日、点数をカウントしていくことによって、自分の事業、自分の商品作りへ集中していく環境と準備を整えていくことができる。
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