【感想】オロゴン・タケゾウZOOMセミナーwith防人R&聖帝

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セミナー

2020年9月26日(土)19時より、ZOOMセミナーが開催された。正式名称は、

『ZOOM不動産セミナー オロゴン&タケゾウ師匠の講義スペシャルゲストに防人レボリューション』

というものであった。このセミナーは聖帝サウザー氏が助っ人として全体のコーディネートを行ったとのこと。

本記事では、ネタバレしない程度に本セミナーの概要と内容、そして僕が感じたことを書き残しておく。

講師陣のレイアウトについて

まず、本セミナーの講師陣について。

講義の順番は

  1. 聖帝サウザー氏
  2. 防人レボリューション氏
  3. タケゾウ氏
  4. オロゴン氏

という順番だった。

メイン講師となるオロゴン氏が大トリを務め、その前に副将としてタケゾウ氏。

そして助っ人かつ司会者的な役割を担うサウザー氏が先鋒を務め、次鋒が防人R氏という陣立てであった。

結果論かもしれないが、僕はこの陣立てがすごく良いな、と思った。

なぜ防人R氏が招聘されたのか、僕は詳細は知らない。おそらく、聖帝の本拠地(福岡)に近いとか、先日白熱教室を収録したとか、そういう縁で招聘されたのだと予想されるのだが、これが結果として非常に良い講師陣構成になっていたのではないか、と感じた。

各講師のスタンスを、僕が感じた印象で述べると、こうなる。

  • 聖帝サウザー氏:多角経営の経営者
  • 防人R氏:億単位メガ大家
  • タケゾウ氏:ボロ物件&DIYヤー
  • オロゴン氏:ボロ物件&経営者路線

このように、属性の異なる講師陣となっている。

もし仮に、オロゴン氏とタケゾウ氏だけだったら、ボロ物件とDIY&業者外注のノウハウ満載の、ボロ物件に特化したセミナーとなっていたであろう。

そうではなく、既にメガ大家となった防人R氏の大きなスケールの話が絡むことによって、ボロ物件では知り得ない情報や、手法・考え方が学べた。

そして不動産業をメインとせず、あくまでサブ事業として扱っている聖帝サウザー氏のスタンスもまた、この不動産セミナーに集った人にとっては一種の肩透かしとなり、同時に違った考え方の存在を知る良い契機になったのではないだろうか。

少なくとも僕はそのように感じた。

僕はこれまでこのように考えていた。

小資本で始めるならばボロ物件や、それに準ずるレベルのややボロを相手にしていかなくてはならない。そのためにはまずDIYをしなくてはならないんだ…と、ある意味で凝り固まった考え方をしていたのだと気づかせてもらった。

聖帝サウザー氏パート

講義順にて紹介していく。トップバッターは聖帝サウザー氏。

サウザー氏は、サウザーラジオや白熱教室シリーズにおいて、戸建て不動産を推奨してきた。

特に、勤め人を卒業したい人で、確実なキャッシュフローを得る手段として、ボロ物件を自力で再生し、営業活動し、自主管理するという手法で地道に拡大していく方法を提案してきた。

実際、聖帝サウザー氏も複数の戸建て物件を所有しており、そこから得られる安定的な家賃収入が自分の他の事業を裏支えてくれていると語る。

ならば聖帝サウザー氏は、不動産投資に現在もまたフルコミットしているのだろうか?

いや、していない。

聖帝サウザー氏は複数ある事業のひとつとして、不動産事業を捉えている。

メインではなく、サブ事業というスタンスで取り組んでいるそうだ。

さてそんな聖帝サウザー氏からのメッセージをネタバレしない程度に書き残しておくならば

「ボロ戸建てはリトマス試験紙」

リトマス試験紙の結果で、自分を占おう。

「職人」と「経営」はパッと見、似ているけれど実は違うのだ。

劉備と関羽はやっぱり違うのだ。

防人レボリューション氏パート

続いて、防人レボリューション氏パート。

既に不動産歴も12年のキャリアがあり、億単位のスケールとなっているメガ大家さん。

既に白熱教室の収録も終えていらっしゃるとのことで、そのリリースが待ち遠しい。

防人R氏は元々は「物件は売らない」派だったとのことだが、極東船長氏のアドバイスを受け、売却を絡めて「キャッシュポジション」を上げていくことが大切だと仰っていた。

この概念は、ふんどし王子やポールさんも語っていたが、売却を絡めてのステージアップの大切さを、ここでも教わった。

防人R氏の近年の実績一覧を画面でズラッと見せてもらうと、「お…億?」というスケールの大きさに正直、面食らう。

数千万円でも途方もなく感じるのが一般人である。そこにきて「億」の単位を取り扱っておられるのだが、そのことは先述の「キャッシュポジション上げ」で理解できた。

物件も立派なRCのマンションや、新築のアパートや複数の新築戸建てだったり、今まで僕が学んできたボロ系とは毛並みが違った。

そんな防人R氏だが、最初から順風満帆ではなかったと過去の失敗談を語ってくださった。

そもそも加藤ひろゆきさんの本を読んだのに第1号物件が5,300万て…汗

また講義の後半では、大家をしていくにあたって大切なメンタル面での講義もなされた。

「俺は投資家で、カネさえ出せばいいんだろ!」という考え方ではなく、周りの人々や、社会に貢献しようという気持ちが結果的に自分に利益を還流させてくれるのだと。

タケゾウ氏パート

まずタケゾウ氏は30代サラリーマンで、週末DIYで不動産投資にチャレンジしている、とのことで、属性が似ている僕は親近感を持った。

そして冒頭でとても良いことを仰っていた。

「初心者に、理想的な物件は回ってこない」

これである。当たり前のことだと思われるかもしれないが、少しでも物件を探してみればすぐにわかる。

300万円以内でリフォームほぼなし、みたいな物件は全然転がっていないのだ。

「えっ?こんなの、直せなくね?直せたとしても家賃5万とか絶対無理だろ…」

と思わず引いてしまうような物件しか、ネットにはもはやない。

というかそういうのは、もはや解体が前提で「売り土地」として並んでいるのだ。

それなのに、Twitterのタイムラインなどにはすごい物件が格安で入手されたりしていて、焦ったりもする。

タケゾウ氏はまずこの部分で「焦るな」と教えてくれた。

これは大きかった。

少しでも、自分の家の周りの中古物件の値段を検討してみたことがある人なら、わかってもらえるはずだ。2ケタ万円の物件なんて、全然無い(ネット上には)。

それを指値したりするのだろうが、初心者のうちは指値の呼吸・作法すらわからないので、障壁が高い。

そういうことを含めてタケゾウ氏は「初心者に、理想的な物件は回ってこない」と言ってくれたのだろう。

さらにリフォーム方法、客付け方法と講義は展開していくのだが、そのノウハウを聞くにつけ、やはりボロ戸建て投資というのはプレイヤーの増加により決してラクな戦場ではなくなってきているということだった。

そうなってくると、ますます良い物件というのはネットから即・蒸発するのであり、ますます初心者には厳しい環境になっていく。

ではそんな環境の中でタケゾウ氏はどうやって戦っているのか?の部分が非常に勉強になった。

いわゆる、流しそうめんの最上流に陣取る方法で、ここはすごいノウハウだと思った。

むしろそういう動きがないと、そもそもおいしいそうめんは取れないのだと知ることができたのが大きい。

なお、この話は単に不動産屋と仲良くなる、ではない。この流しそうめんを最上流でゲットするには不動産屋ではない「とある業者」とコネクションを持つことがポイントとなるのだが…ここはさすがにネタバレできない。

そして

「人間が作ったものは、誰でも直すことができる」

と力強いメッセージを頂いた。

オロゴン氏パート

元銀行員からいろいろあって独立したオロゴン氏は自営業者である。

またその経歴から節税に詳しいため、結果として「赤字の自営業者」という属性が非常に悪い人になってしまい、大きなハンデキャップを背負っている。

つまり融資が引きにくいという縛りプレイ実施中なのだ。

先述の、タケゾウ氏は現役サラリーマン属性があるのに対して、オロゴン氏は金融機関から見れば、何の後ろ盾もない・お金を貸すには怖い相手となってしまっている。

そういう悪条件下でもこのように不動産投資ができている、というのが非常に励みになるし、言い訳の余地をなくす。

サラリーマン属性があったらもっと有利ではないか、と自分を省みることができる。

タケゾウ氏はボロ物件の取得方法に格別なノウハウを見せてくれた。

対してオロゴン氏は、物件を取得したその先について、実体験からくる貴重なノウハウを公開してくれた。

物件との出会いよりも、ヒトとの出会いを大切にする。

それが結果的に物件を引き込んでくれるということだった。

このことはもちろん、タケゾウ氏も形を変えて語っていたことであった。

しかし、オロゴン氏はそのことを格別に重視して、事業の主軸としていた。

「指値テクニックよりも、まず関係作り」

このことはよく覚えておかなくてはならない。

信頼関係がないのに、いろいろ難癖をつけて指値をしてくる、カネもなさそうな客、仲介業者さんはどう感じるだろうか?

我田引水ヤローはネット上だけでなくリアルでも当然嫌われるのだ。

業者さんとの関係性を良好にすることによって、やはり結果的に、自分にとって好ましい状況になるのだ。

このことは、実践している先輩から聞かないと、なかなか知り得ることは難しい。

自分で失敗しながら学んだのでは、得られるはずだったはずの信頼を逃してしまうし、伴って物件も手に入らない。

僕も本格的に購入する前にこのお話を聞けて大変勉強になった。

その後はDIYリフォームテクニックが披露されていったのだが、その中で登場した

「トッピング式リフォーム」の考え方はとても斬新だった。

また、大迫力でインパクト大なボロ物件DIY修繕工事伝説の写真が多数開陳された。

「おぉおぉ、こんなすごいのがこんな風になるんだ!?」と素直に感動した。

こういう成功事例を見ると、多少のボロさでひるんでいては何もできないなと、あらためて感じた。

しかしこのように、「やれば、できるんだな」と事前学習しておくことは非常に大きい。

「どうせできない」と思い込んでいては始まらないところを、こうして先輩がやり遂げた事例を見ることで、その弱気を打ち消せるからだ。

あと「火事後に記念撮影」と「近代アート」もインパクト大で、ボロ物件にはドラマあるなぁ〜と、これまた事前学習することができた。

こういう事例をたくさん聞いておけば、多少の事件にも心の準備ができるというもの。

ここでは書き切れないが、この他にもDIYでの工夫や保険について、決算書の大切さなど、初心者に有用な知識が散りばめられた内容だった。

特に終盤で語られた「応募」の概念はまた素晴らしかった。

この「応募」とは「発信」の一形態でもあると言えるのだが、僕自身がもう、その恩恵を受けている。

このブログを開設していなかったら。

サウザー白熱教室のレビューを書き始めなかったら。

これらはまさに「応募」であったと思う。

だからぜひ、これを読むあなたも、ブログとはいかないまでも、Twitterでの発信をはじめてみてほしい。

職場以外のどこかに、発信の場があるというのは非常に有用だ。

オロゴン氏はそのことを

「アウトプットは、仲間を呼ぶ魔法の笛!」

と語っていたが、僕も全くその通りだと思う。

チケット完売!

本セミナーは、当日の夕方までにチケットが完売したという。

今回のセミナーは、リアルタイム視聴だけでなく、後日、期限つきでYoutubeにセミナー内容がアップされるという方式であった。

そのため、時間が合わずリアルタイム視聴ができない人も購入したため、このようになったと思われる。これは画期的なことだと思う。

今回のセミナーは、「不動産投資」に的を絞りつつも、その多数ある流派の中から非常にバランス良く構成された講師陣の組み合わせが相乗効果を生み出していたように思う。

冒頭でも述べたが、ボロ物件DIYに偏っていないところがとても良かった。

個人で取り組む不動産=ボロ戸建てDIY、の一通りになりやすいところ、さすが聖帝サウザー氏の采配だったのだと感じた。

これだけの内容で3,300円(税込)は…いや、てか3,300円だったんだ…やば…レベルだ。

もし仮に第2回があるのならば、告知されたら即購入をオススメする。

僕は当然、告知後、即・購入する。

なんせ今回、売り切れてしまったからだ!これは衝撃だった。

まとめると、これから不動産に取り組もうとか、取り組み始めた人には大変有用なウェビナーだった。

どの講師の方々も、自分の体験に裏付けされたノウハウや考え方ばかりで、非常に得るものが多かった。小手先のテクニックよりも、こういう精神的な部分で学べたことがとても大きい。

講師の皆様、ありがとうございました!

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