2020年12月29日に、第2回 不動産ZOOMセミナーが開催された。
講師は下記4名(登板順)
- サンタリーフ氏
- 聖帝サウザー氏
- オロゴン氏
- タケゾウ氏
今回も見逃し配信用チケットが販売されている(Youtubeで視聴可能)。
購入は2021年1月8日までとのこと。
本記事ではリアルタイム視聴した僕の感想を、ネタバレしない程度に紹介していく。
一緒に視聴した同志の復習や、これから視聴を検討している同志の参考になれば幸いだ。
サンタリーフ氏パート
まず、本ウェビナーにおいては司会進行を務めていたサンタリーフ氏の講義から始まる。
サンタリーフ氏は、現在49歳とのことで、38歳の時に1軒目を購入したとのこと。
聖帝サウザー師匠をはじめとして、ふんどし王子やポール氏など、近年不動産界隈を賑わせている30歳中盤のプレイヤーからすると、一回り年上の方となる。
彼らが加藤ひろゆき先生や吉川英一先生から影響を受けたように、
サンタリーフ氏は邱永漢先生から影響を受けて不動産賃貸業を始めたのだという。
邱永漢先生はロバート・キヨサキ先生より一世代、前の人とのこと。
加藤先生も吉川先生邱永漢先生から学んだとのことだから、邱永漢先生は昨今の不動産投資の源流と言えるのではないだろうか。
サンタリーフ氏は司会進行の立場を考慮されたため、その語りは短かったが、僕個人としては
「38歳子持ちから始めても、資産を築けるんだ」
と実例を知れたことが大きかった。
実例を知れば、励みになるし、言い訳ができなくなる。
精神的支柱になる。
サンタリーフ氏はYoutubeにて発信を行っているとのことなので、DIYや賃貸経営の予習として視聴しておくと助けになる。
DIYや不動産経営について非常に丁寧な解説動画を上げていらっしゃるので、こちらもチャンネル登録しておきたい。
なお「サンタリーフ」とは、氏の造園業の屋号の名前とのこと。
僥倖にも司会の約得で少し内容を視聴できたのですが
今年で完全に難儀になってしまった
築古戸建ての買付
こんな方法があったのか!
という内容です。
これを見た全国の猛者が
年明けから猛烈に動き回るので
来年年明けヨーイどんで勝負が決まりそう。
https://t.co/R8wQevfBTZ— サンタリーフ@YouTuber大家 (@L1tDex) December 28, 2020
聖帝パート
最初に言っておくと、
「これ単独でウェビナー1本分になったのではないか?」
というほどの内容だった。
不動産経営とか、不動産投資とか、DIYとか、そういう次元にカテゴライズできない。
他の講師の方々は、正当に不動産投資のノウハウを伝授してくれて、まさに「不動産ウェビナー」だった。
しかし聖帝の講義はその不動産業のさらに外側、
「そもそも不動産業って”誰”が”何のために”始めたんや?」
というメタ的視点で俯瞰が始まる。
これは…正直、ネタバレはいろんな意味で許されないと思うので、記載は控えめにしたいのだが
あえていうならばーー
Fate/Zeroに登場する「遠坂 時臣」氏を、僕は思い出した。
遠坂家といえば、冬木市の名士。
時臣氏はその「5代目」だった。
そして彼の死後、後見人である言峰 綺礼の”杜撰な管理”によって、
「6代目」の遠坂凛は慢性的な金欠に悩むことになる。
遠坂家は正真正銘の貴族で、魔術を極めるには潤沢な資金が必要だ。
魔術の秘奥を極めるための探究活動をするには、勤め人仕事などしている暇はない。
しかし彼らは「宝石魔術」を使うから、宝石を手に入れなくてはならない…
ここまでで、わかってしまう人にはわかってしまうかと思うが、そういうことなのだ。
魔術の探究は、僕らで言うところの「ニート生活」に等しい。
遠坂家では魔術師として活動していくために必要な資金は「テナント料」で得ていたらしい。
こちらの記事に遠坂時臣氏についての記載がある。
聖帝の話を聴いた人であれば何を言っているかすぐにわかってもらえると思う。
まだ聴いていない人に対しては、簡潔に。
「金持ちがずっと金持ち、貧乏がずっと貧乏というのはなるべくしてなっている。
そのメカニズムを知ることができますよ」
と紹介したい。
これ…いつか出版される聖帝の書籍に載せられるのかな…
多分無理だろうな…
校閲でNGだろうな…
という超弩級の内容である。見逃すな!
無資本で社会に飛び出し、働かないと生きていけない様な労働者を生むことに、支配者層は心血注いでるって訳です。 https://t.co/Cj9fqNIAjQ
— サウザー (@Fist_of_Phoenix) December 31, 2020
オロゴン氏パート
オロゴン氏パートからは、正当に不動産経営の講義が展開される。
今回の講義は特に不動産初心者やこれから始めたいなと興味を持っている人を対象に作られていた。
- どういう物件が安くなるのか
- どういう物件ならリフォームで対処可能なのか
- どういう立地なら賃貸市場で戦えるのか
- どういう物件なら売れるのか
このあたりが非常に具体的に説明されていた。
2020年の現在、条件が良くて安い物件など、ネットには落ちていない。
後ほどの講義でも登場するが、そういう優良な物件はすべて、
流しそうめんの上流で押さえられてしまう。
そのため、どこかに欠陥のある物件が流しそうめんの下流に流れてくるのであるが、初心者はどうしてもこの下流からスタートせざるを得ない。
となれば、その下流に流れついてくる物件の中で
「なんとかなりそうな物件」を
なんとかしていくしかない。
そんなフェーズに我々はいるのだ。
今回の講義ではその「なんとかなりそうな物件」と「なんとかする方法」が具体的に講義されていて非常に勉強になった。
その他にも客付けの手法や、保険の大切さ、さらに「融資」の話など、実務についての講義も満載だった。
元・銀行マンであるオロゴンさんならではの意見は貴重だ。
半沢直樹の1期の「浅野支店長」を思い出した。
物件のための融資ではなくXXXXとしての融資もあるのか…
不動産経営に挑む予定の僕には、予習として大変勉強になったし、
何より具体的な話が多く、不安が減り、大変ありがたかった。
本日のWEBセミナー、ライブチケットはありがたいことに満席で完売とのことですが、後日 録画視聴チケットも別途販売になる予定です。購入できなかった方はそちらをお待ちください! https://t.co/PJiTKsJsyd
— オロゴン (@orogongon) December 29, 2020
タケゾウ氏パート
タケゾウ氏はボロ戸建てのDIYリフォームを得意としており、かなりの難易度の物件も再生してきた。
その実績については各所で聞くところであるが、実はそれらの物件の取得金額はなんとマイナス金額の取得があるという。
つまりお金をもらって物件を引き取るケースがあるという。
なぜそのようなケースが発生するのか?
またそのようなケースはどうやったら遭遇できるのか?
そのことについての講義が行われた。
これは…僕が読んできた不動産投資・経営関係の本ではあまり触れられていなかったと思う。
もちろん、個々のケースの背景として記載されていることはあった。
しかし、それは偶然そういう物件がネットに出てきたとか、業者さんから相談があって話をよく聞くと…という始まりであり、能動的に狙っている人はいなかった。
※僕が知っている限りで
そういうケースを、積極的に狙いに行っているのがタケゾウ氏だ。
そうなると、自然と「営業先」も変わってくる。
他のプレイヤーが営業をかけない人に営業をかけていく。
これはボロ戸建てDIY派からの派生で、ひとつの「業」と言えるのではないだろうか。
人の人生の終わりに専門家、葬儀屋さんが必要なように、物件の終わりにも処理をする専門の人が必要だ。
タケゾウ氏はご自身のTwitterのプロフィールで
「ボロ物件のスカベンジャー」
と名乗っている。まさにその通りだと思う。
タケゾウ氏の手法は、誰も損をする人がいない、非常に社会貢献度の高い仕事だ。
その真相を知りたい人は是非視聴してほしい。
なんだろう、本当にこういう「業」って地域には必要だよなと思う。
確実に需要があるのに、実は世の中に全然いないのだ。
不動産投資とか、不動産賃貸業、という括りから、少し派生した新しい商売だと僕は感じた。
明らかに付加価値があるし、それはこれまでの不動産投資・賃貸業とは異なる付加価値だった。
川上物件にアクセスできる方法を話す予定です。
スライドの一部分を抜粋https://t.co/EzhhD7Gq8V pic.twitter.com/gpjaTzEfxv— タケゾウ/DIY北九州 (@takezo_kitakyu) December 28, 2020
ヤコバシ感想
僕は自らも『キツい営業ラクな営業』という電子書籍を作ったのだが、そのきっかけは
「なんでブラック企業での営業はあんなにキツかったのに、ホワイト企業の営業はこんなにラクなのか?」
と、両方体験して感じたことがきっかけであった。
同じ「営業マン」という職種なのに、なぜ会社が変わるとこんなに変わってしまうのか?と。
キツかった営業と、ラクな営業を比較し、同時に世の中にある営業職を色々と研究した。
その結論としては、商材の持つ性質が大きなウェイトを占めることがわかった。
毎月・勝手に・売れるという性質の商材はラクなのである。
当たり前だが、多くの営業マンはこれに気がつかず、毎月の月初になると数字がゼロになって上司から詰められ始めて、月末にヒイヒイ言う(目標未達でクッソ怒られる)。
この毎月・勝手に・売れるという性質を持つ商材は、意外と少ない。
だから世の中の営業職はキツいというイメージが蔓延しているから、量産型の文系大学生たちは
「営業職は嫌だ…営業職は嫌だ…」
と願っているのだが、95%の確率で組分け帽子に
「営業マン!」と判定されてしまうのである。
さて、この毎月・勝手に・売れるの性質を持つ商材がそう、不動産賃貸業だ。
だから堅いし、一度売れ始めたらラクなのだ。
「家賃」と考えてしまうし、毎月勝手に引き落とされているから、実感が湧かないが、これは部屋のレンタル料を毎月、継続購入していることと変わりない。
もし、もし仮にだが、
僕らが遊牧民みたいな生活スタイルで、引っ越しも簡単で、職場もガンガン移り変わるみたいな人たちだらけだったら?
大家さん達は毎月「新規顧客」ゲットために、毎月ヒイヒイいうことになる。
新しくレンタルしてくれる人に選んでもらうために、努力しなければならない。
つまりキツい営業・商材になる。
だが現実にはそのようなことはないから、やはり不動産賃貸業というのは盤石なものなんですよ、というのは聖帝の講義を聴いてもらえたらわかるはずだ。
僕らは「家賃相場」を考えて物件を借りたり、貸したりしているがーー
その「相場」って、誰が決めたのかねぇ…ということなのだ。
太古の昔から続く、不動産賃貸業という業態ーー
その真相を知ることは、借りる側としても、貸す側としても、知っておきたいことだと思う。
最近の聖帝セミナーでガッツンガッツン心にきてるのが
「不可逆」という言葉。
一度知っちゃったら、もう戻れない。
頭カラッポで勤め人仕事だけやってれば良かった日々は、もう過去のもの。
戻りたくても、戻れない。
だって知ってしまったから…
もはや未練なく、前を向いて歩くだけ。— ヤコバシ (@yakobashi01) December 29, 2020
★聖帝関連Zoomセミナー感想記事リンク(実施順)
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