【感想】サウザー白熱教室 あい先生編

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聖帝白熱教室
サウザー白熱教室レビュー記事。今回は現役チャットレディあい先生編。
全5回。オブザーバーとしてアフィリエイターの足立先生が参加。

あい先生について

あい先生は現役のチャットレディである。チャットレディとは、ネットを通じてお話しすることをサービスとし、対価を得る女性のことだ。あい先生は女子大生(1年生の5月!)の頃からチャットレディを始め、この道5年になるベテランチャットレディだ。ちなみにチャットレディ業界は新陳代謝が激しいらしく、大半が1ヶ月で脱落し、残っても半年、1年もてばベテラン、という厳しい世界とのこと。そんな中での4年半(収録当時)というキャリアは達人というほかない。
そしてあい先生は現役の会社員でもある。本作の紹介文にも記載があるが、熟練すれば何百万と稼ぐことができるチャットレディなのに、なぜ会社員を続けているのか?これからどうしていきたいのか?それは女性でなくても、勤め人卒業を目指す男性にも関心のあるテーマだ。
また、恋愛工学からスタートし、リアル世界での異性交遊を重視するサウザーさんに、どんなきっかけでチャットレディである、あい先生が接触できたのか、そしてサウザーさんに発掘されたのか、というエピソードも本作で聴くことができる。
あい先生はチャットレディ向けの情報発信をツイッターやブログで行っている。

チャットレディというビジネス

チャットレディという言葉を、僕はサウザーラジオで初めて知った。あい先生が初登場した番外編だ。昔で言うところの「テレクラ」のネット版がチャットレディだ。
キャバクラは実店舗で、肉体の距離も近く接客をするが、チャットレディはPCやスマホの画面を通じて交流をする。このサービスはチャットサイトというネット上の「店」を介して行われ、視聴客から「店」が課金を受け取ってチャットレディにパーセンテージで還元する、というシステムだ。この構造はキャバクラと同じだ。ネット版キャバクラだ。接続時間に応じて課金され、1時間で数千円〜1万円程度を課金するという。
僕は利用したことはないのだが、利用者を馬鹿にはできない。僕もかつて、キャバクラやその先の店に行っていた時期がある。それが実店舗だったのか、ネット上かの違いしかない。本質的には同じだ。女性と交流したい、あわよくばその先も…と考える男性たちのニーズにより生まれた商売・ビジネスモデルだ。

強くありたい女性へ

本作は、サウザー白熱教室シリーズには異色となる「女性向け」のシリーズだ。サウザー白熱教室ブランドは、基本的には「強い、もしくは強くなりたいメンズ」向けコンテンツである。そのブランドにおいて初めて女性向けがリリースされたのだが、これは性別が違うだけで「強い、もしくは強くなりたい女性」向けコンテンツなのだ。
ここでいう「強い」とは気が強いとかフィジカルが強いとか、そういう表面的なことではない。自分の人生に真剣に向き合い、より良い人生にしていこうと考えること。そしてそれを実行するのは自分しかないという自責マインドを持つ、成長志向のある芯の通った精神のことを指す。
逆に他責マインドで、人から言われた通りに生きることに疑問を抱かない層にはサウザーさんのコンテンツは響かない。むしろその熱さに、手を引っ込めてしまうだろう。
打てば響く層へサウザーさんは発信している。その女性版の第1作が本作だ。
かわいらしい声からは裏腹に、あい先生からは「強さ」を感じる。なんというか、奥底に静かな闘志を秘めている空気を音声から感じる。底堅い、粘り強い感じだ。それを是非、本作で聴いて「感じて」ほしい。これは文章では伝わらない領域かと思う。

チャトレのノウハウ満載

本作はそのようなメンタル的な指導もさることながら、チャットレディというビジネスの特性と、その攻略法が余すところなく公開されている。あい先生の試行錯誤の4年半のノウハウを、たった8,400円(1680円×5本)で得られる。チャットレディの時給は最初でも約4,000円だというから、なんと2時間で回収できる。とんでもない投資効率である。後述するが、本作は若いメンズもぜひ聞くべきだ。金銭的な失点を防げる。
どうやったら集客できるのか、どうやったら太い常連を作れるのか、どうやったら長時間を費やしてもらえるのか。あい先生は経験の中から、男性の生態・真理を研究している。あい先生の客は、完全にハックされている。我々男性の立場からしたら恐ろしいテクニックの数々が公開される。もし僕が独身でさびしい頃に出会っていたら、きっと何万も課金してしまっていただろう…
また、儲からないチャットレディの例も紹介されており、失敗のケーススタディとしても非常に役立つであろう。
僕は営業職なのだが、その営業テクニックに応用できそうな部分も多数あった。

メンズも聞いたほうがいい!

チャットレディ商売が成り立つということは、当然、客の課金がある。先述したが、1時間に何千円、場合によっては何万円も1日に使う事もあるという。チャトレをしない者から見れば驚愕の数字だが、キャバクラへ行っても同じようなものだ。舞台が実店舗とネット上の違いだけだ。
あい先生はそんな男性客、厳密には非モテ男子の生態と心理をガチで研究している。どうやったら長い時間、夢中になって常連になるのか、課金をしてくれるのか、完全に把握されている。
男たちはハックされている!
僕は若き頃、実店舗で同じようなことをされたので、すでに耐性を持っているのだが、本作を聞くとその答え合わせができてしまった。少しゾッとした。当時完全に狩られてたわ、と思った。僕は途中で気が付いたので傷が浅くて済んだが、ハマっていたらとんでもないことになっていたと思う。それだけの技術が、あい先生にはある。魔法にかけられると、魔法にかかっていることに気がつけない。
人間のもつ「性欲」に突き動かされた男性は、発散の場を求める。リアルの彼女を作る努力は時間と労力がかかるから、手っ取り早い方法を選ぶ。つまり「店」に「課金」する。
一通り体験した僕から言わせて貰えば、そのようにインスタントに対応しても、海水を飲むかのごとく、喉の渇きは解消されないのだが…その話はまた別にしよう。
本作を聞いて、キャバとチャトレの関係は、パチンコとソシャゲの関係に似ていると感じた。スマホ普及前、パチンコという娯楽は大いに盛り上がり、ほとんどの駅前にパチンコ屋があり、遊戯人口も売上も巨大なものであった。しかし、スマホの普及により若者はソシャゲに課金の方向を変えた。もちろん、パチンコ台の規制強化により還元率が下がったことも一因だが、実店舗に行かなくてもスマホがあれば楽しめるという手軽さが若者をソシャゲに向かわせている。ソシャゲは人の射幸心や見栄を上手く利用して集金している。
性欲の解消も、実店舗から、より手軽なネット上に移ったのだ。
だから、20代前半のメンズ諸君は本作を聞いて、キャバ嬢や風俗嬢、チャトレからの魔法に対する抵抗力・耐性を獲得しておこう。あい先生には申し訳ないが、我々男子は、貴重な資本の原資を失ってはいけないのだ!

足立先生のアフィ講座中級編

本作Vol.4の中盤からVol.5にかけては、足立先生によるアフィリエイト講座の中級編が行われる。
収録当時、あい先生のサイトは設立から1ヶ月半程度とのことだったが、そこからどうアクセスを増やし、収益を上げていくか。ライバルサイトとの競争は?コンバージョン率のアップ法は?という技術的に踏み込んだ講義を聞くことができる。きっと、足立先生の個人コンサルはこんな感じなんだろうなあという雰囲気を感じられる。
足立先生はサラッと言う。
「いま48記事で目標300記事か…そしたら2ヶ月あればできるとして」
おぉおぉ…汗
アフィリエイトに興味関心があり勉強中の人にも本作は有用だ。

カネがなければ芸術はできない

あい先生はこれからもずっとチャットレディを続けていくのであろうか。ちょっとネタバレしてしまうが、その答えはNOだ。チャットレディには期限がある、とあい先生は語る。しかし期間限定とはいえ、チャットレディは非常に効率が良い現金収入を得られる。それを原資にして、あい先生は次の足場を模索している。そう、残念ながら人間は歳を取るから、次のステージ・足場を探していかなくてはならない。いつまでも同じステージにはとどまれないようにできている。しかしこれは、自然界の法則としては当たり前のことなのだ。
あい先生は何時間もかけてブログを執筆し、初月でアフィ報酬を発生させた。ご本人は「かけた時間の割りに、収益が少ない」と謙遜するが、そこはサウザーさんと足立先生の「いやいや!やばいって!初月でそれはスゴイって!」というコメントが全てを物語る。
その中で僕が感じたのは、ブログを書いたり、書籍を執筆する行為は余裕がないとできない。生活費を得るための仕事をしているだけでは、創作は生まれない。カネの為に生んだものは、なぜだか、薄っぺらく、結局は売れない事が多い。そうではなく、余った時間による無意識の没頭により生み出された創作物、自分が面白くて仕方なくて、ついつい作ってしまう創作物が、人の心を打ち、結果的に売れる。
人はそれを芸術と呼ぶ。
サウザー白熱教室も、あい先生のブログも、そういうところからスタートした創作物、作品つまり芸術だ。自分の時間を生活費のためではなく、自分自身の創作・芸術のためにつかうために、勤め人を卒業しよう。本作はそういう思いを強くさせてくれる1本だった。

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