【感想】サウザー白熱教室 流星さん編

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営業テクニック
サウザー白熱教室レビュー。今回は流星さん編。
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前編・後編+番外編の全3回。
オブザーバーにはマッキーさんとyuuさんが同席。

流星さん

「黒い彗星」と呼ばれる凄腕のナンパ師。
恋愛道場を主催しており、マンツーマン指導に特化して1,500回以上(2016年当時)の実地講習を行っているカリスマ。ではとんでもないイケメンなのか?というとそうではないらしい。ご自分で「小じさん」と呼ぶハンデキャップをものともしないテクニックと気持ちで日々ストリートナンパに向かう。日本を代表するナンパ師の一人である。
流星さんの公式プロフィールから引用しよう。
生まれは某県某所、人口数百人、同級生が1ケタの僅か数人しかいなく、まともな商業施設も何も無く、女性と会話もままならない、とんでもない場所からスタートしました。
信長の野望で言うと国内どころか、マレーシアからのスタート。そんな場所からのスタートです。ゲームでいうと難易度設定はスペシャルハードモードといった所でしょうか。
身長は150cm前半、体重60kg、身長から算出する平均ウェストを20cmもオーバー、30代後半のアラフォー、ステイタス無しの底辺中の底辺。
今も昔も変わらずモテない条件を各種取り揃えたチビデブ。ゲームでいうと武器が何もなく、初期ナイフでバイオハザードに挑む、初期装備で古龍に挑むモンハン状態。
スペシャルハードモード+ナイフ1本と、ありえないハンデプレイを強要された状態。
これが流星です。
本作は公家シンジさんの紹介でサウザーさんとの収録が実現したとの事。
下記、流星さんのオフィシャルサイトのリンクです。

ナンパだけど硬派

僕はナンパ師には詳しくない。しかし、サウザーさん達が恐縮していること、公家シンジさんからの推薦ということ、この2点からしてトンデモない人なのだと思いながら本作をポチった。
今これを書いているからこそ白状するが、僕はナンパ関連の白熱教室は後回しにしていた。僕は既婚者だし、ナンパする必要がないと思っているからだ。
しかしそれは間違いだったようだ。僕はサラリーマン仕事で営業職をしているのだが、流星さんの考え方は営業マンの仕事にかなり応用できるものだった。かつて僕が若き頃、ブラック企業で飛び込み営業に歩き回っていた頃のことを思い出した。同じだと。
ナンパという言葉は、もともとは「軟派」のことだ。本作はナンパの話なんだけど軟派じゃない。ストイックで硬派だ。そんな流星さんのお話は、ナンパ以外にも大いに役立つ。

恋愛工学との違い

サウザーさん達は「恋愛工学」という流派を実践しており、流星さんの「恋愛道場流」とは異なる。これについてディスカッションが展開されていく。恋愛工学を学んでいる人には関心がある部分かと思う。

講義はまず、表題にもある「即系ナンパ」についての解釈の違いについてから始まる。「自分に反応する女の子を探して即る」のが恋愛工学で「いろんな女の子を仕上げて即る」のが流星さんだ。
即系に限らず、恋愛工学は「自分のお客さんになりそうな女性を数多く当たって、ヒットする女性を探す」という試行回数の流派。対して、流星さんは「もともと自分のお客さんではない女性を自分のお客さんに変える」という技術の流派だ。
この違いは営業活動に似ている。営業職にも同じく2つのパターンがある。「買ってくれそうなお客さんを探す」タイプの営業職と「買うつもりがない人をお客さんに変えてしまう」タイプの営業職だ。

硬派なアスリート

「ナンパ」と聞くとなんだか軽い雰囲気を感じるが、実態はそうではない。かつて僕も挑戦したことがあるが、あれは修行だ。ちなみに僕は成果を出せていないまま諦めたヘタレである。
だからこそわかる。本気でガチらないと成果は出せないということを。ここに、ナンパ師も恋愛工学も上下はない。成果を出せた人は等しくスゴイ。
しかし、その場に居合わせた恋愛工学生の、しかも成果が出ているトップ層の3人が「えぇ…そこまで…やるんすか…?」と恐れおののくレベルのストイックさで、流星さんとその門下生はナンパに取り組むという。僕もエピソードを聞いて「えぇ…」と感じたのだが、だからこその恋愛「道場」なのだと理解できた。単なる性欲を超越した人間形成の場として、確かにそこは道場なのだと感じる。
また、ナンパという試合に臨むに際して、見た目を整えるテクニックや道具についても語られる。もちろん見た目を整えるのは当たり前なのだが、その標準レベルを超えてさらに機動力やスタミナを維持する工夫の数々。ここまでやるの!?と思わず感じてしまうほどのプロスポーツ選手並みの意識を感じることができる。
僕らは本作でトップアスリートのインタビューを聞いているのだ。

常識という殻

流星さんは常識に染まっていない。常識というか、思い込みと呼ぶべきか。僕たちは、知らず知らずのうちに常識に囚われて、その殻を破れないでいる。サウザーさん達ですら、自分で作った殻に囚われていたことに気付くシーンを本作で聞くことができる。
僕らが正しい・効率的だと思っていたことが実はそうではなかった。自分で殻を作っていた…そんなことに気付かされる。恋愛工学を修めたマスター達ですら驚嘆させるこの概念、僕も営業マンとして、本作でとても勉強になったパートだ。
そして流星さんは、困難なことにあえて挑戦し、大きな成果を出している。僕らが「それはできないのでは?」と躊躇うところを軽々と乗り越える。マリオカートで「そこ飛び越えられんの!?」というショートカットコースを攻めていく感じに似ている。
流星さんは、ナンパというものを通じた求道者だと感じた。かつて僕は公家シンジさんも求道者と評したが、公家シンジさんが「哲学者」的なアプローチであるのに対し、流星さんは「アスリート」としてのアプローチをしていると思う。シンジさんが理性を重んじるのに対し、流星さんは感性を重視する。公家シンジさんは恋愛道場を離れる時の記事で流星さんをこう評した。
「鋭敏な狩猟感覚と、繊細な動物的危機回避感覚を目一杯もった人間です。
言語を駆使する動物といった感じです。
いつも何かにドキドキしていて、とてつもない勢いで何かに従事している」

清々しさ

恋愛道場の実地講習においては、流星さんというナンパ道を究めた師範がいて、門下生はストリートという道場で修練に励む。師範の指導も叱責もある、失敗も成功もある。そこには性欲はもはや無いようにすら感じられる。
もともと、ナンパとは「女の子とイチャイチャしたい」という欲求から始まる行為なのに、いつの間にかナンパを通して人間的に成長していくのが恋愛道場だという。
流星さんは利害や金で女性を釣ってセックスしても意味はないと考える。魅了して、オスとして好かれること。同時に大事なのは、女の子に勘違いをさせないこと。
その哲学に対し、マッキーさんから「魅了と勘違いはどう違うのか?」という問いがなされる。その答えこそ、流星さんのコアの部分だと僕は感じた。ぜひ本作を聞いて、その真髄に触れてほしい。
ナンパ以外にも、仕事にも、人生にも活かせる流星さんの思考回路に触れることは、きっと良い影響があるはずだ。
最後に。本作を最初に聞いた時は「アレ?これ1.2倍くらいで編集してる?」と思ったのだが、どうやらナチュラルスピードのようだ。流星さんの頭の回転が早すぎて早口になっているが、スピードラーニングになるので慌てないように。
流星さんのブログに、インタビューを受けた側の流星さんの視点での記事がある。

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