【感想】サウザー白熱教室 あべしさん編

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聖帝白熱教室
サウザー白熱教室レビュー記事。今回は大富豪あべしさん編。
(noteページに飛びます)
全4回。
ゲストは豪商クラトロさん。本作は、サウザーさんがクラトロさんに台湾でのナンパを教わりに行った中で、実現した収録とのこと。

大富豪あべしさんについて

あべしさんは大富豪とのこと。勤め人どころか、労働すら卒業していても十分な収入があるとのことで、台湾でも屈指の高級マンションに住んでいるとのこと。「金融日記」の読者でもあり、恋愛工学についても理解が深い方だ。2009年からシンガポール、タイ、台湾と移住して、その中で新規の女性約250人をゲットしたという。本作では極限まで効率化された「あべしティンダーメソッド」を聞くことができる。

アリとダイナソー

本作ではあべしさんの名言が飛び出す。
アリにはアリの戦略がある。
みんながみんなダイナソーではない
あべしさんはストリートを歩く女の子をナンパできないという。しかし、セックスはしたい。ならばどうするか?を突き詰めた。
例えるならば、目の前に大きな岩があり、向こう側に行かなくてはならないとする。その岩を、根性で頑張ってよじ登ろうとする人がほとんどの中、横から回り込めば向こう側に行けるじゃん!という考え方があべしさんなのだ。つまり、メタ的な視点での勝利である。
あべしさんは人の意志力には限界があるので、それに依存しない仕組みの構築が必要だという。そして、誰にでもできる作業は外注に出して、自分にしかできない付加価値の高いことに集中する。
ビジネスの話かと思いきや、これは効率よくティンダーを使って女の子とアポを取り、セックスするために、ツールの研究とオペレーションを最大効率化した作戦なのだ。これを「あべし・ティンダーメソッド」という。
その詳細は、ネタバレになるので本記事では書けないのだが、徹底的に効率化されたこのメソッドについて考えるにつれ、なぜあべしさんが大富豪になれたか?の片鱗を感じることができる。頭が良い人は、金稼ぎも女遊びも卓越している。

大富豪だからわかる、教養と文化

あべしさんはシンガポール、タイ、台湾という外国を渡り歩く中で、日本の教養水準の高さと文化的成熟に気付いたと語る。僕ら日本人は、当たり前すぎて気がつかないけれど、実は非常に高水準の労働力を持っている。途上国の労働力は単価も安いが質も低いのだという。
また、「不況の時こそ文化は発展する」という名言も飛び出す。好景気のときは、実は文化は発展しないのだという。ちなみに、「文化」の対義語は「自然」である。
広辞苑から、「文化」について引用しよう。
【文化】
人間が自然に手を加えて形成してきた物心両面の成果。
衣食住をはじめ技術・学問・芸術・道徳・宗教・政治など
生活形成の様式と内容とを含む。
まさに自然に対しての人間のいとなみを文化と呼ぶ。確かに、日本もバブルの時代はカネを品なく使いまくるだけで、文化的発展は少なかったかと思う。不況の時にこそ、人々は自分に向き合い、文化を発展させていく。
あべしさんは、文化レベルにおいて、日本はアジア諸国より1世代、進んでいるという。僕らの親の世代がバブルを謳歌したように、途上国は今まさにバブル状態だという。対して日本は平成不況を通じて、様々な文化を発展させてきた。文化的とは、お金を使わずとも楽しめる心を指す。
あべしさんは「教養が生活を豊かにしますよ」と教えてくれる。僕らは、この日本に文化と教養がそこらじゅうに転がっていることに気がつけば、もっと楽しく生きられるはずだ。
もしお金と時間がたくさんあったら?という問いにサウザーさんは答える。「僕はお金と時間があったら…(ネタバレのため伏せる)…したいですね」あべしさんはそれを聞き、感心して言う。「それってお金がかからない、文化的ですね」
※意外にも「ゲーム」ではない。ぜひ聞いて確かめて欲しい。
日本にはカネだけでは測れない、文化的な成熟を持っている。お金に困らない大富豪で、かつ海外を拠点とするあべしさんだからこその視点を、本作を聞いて感じてほしい。

ブラックのすすめ

もしあべしさんがまたゼロからスタートするとしたら、どうするか?という問いに、あべしさんは「月給20万でいいですと言ってブラック企業に入りますね」と答える。
なぜわざわざブラックに入るのか?その理由はこれから就職を考えている大学生には良い視点になるかと思う。
ただし勘違いしてはいけないのは、ただ単に労働者を搾取するブラック企業にずっと勤める、ということではない。あくまでも「期限付きで」勤めるのだ。例えば3年で全て学びきって辞めよう、と決めるのと、何となく苦しみながら3年勤めるのは全然違う。僕はブラック企業は自然淘汰されるべきだと考えるが、期限付きならば修行として、もぐりこむのはアリだと思う。繰り返すが、ずっと居てはいけない。

貧困ビジネスとは

この20年を振り返って、爆発的に成長した企業には共通点がある。このカラクリをあべしさんは解き明かしてくれる。そのキーワードは「貧困ビジネス」なのだが、では具体的にどうやって貧乏人をお金に変えるのか?という手法についての解説がなされる。貧乏人、と呼んでしまうと聞こえが悪いが、要するに市井の人つまり「一般ピーポー」がなぜカモられてしまうのか、どうやって冨の集積が行われるのか、メカニズムを知ることができる本作は非常に貴重だと思う。これは紙の書籍には書けないのではないだろうか。まさに不都合な真実である。
しかし本作を聞けば、その仕掛け人たちの手の裏を知ることができる。そうすれば、無駄な失点を防げることにつながる。大きな失点を防ぐという意味でも本作は十分な投資と呼べると僕は思う。

大富豪だからこそわかること

お金も時間も手に入れたあべしさん。では、これから何を望むのか?その問いに、迷いなく答えるあべしさん。これはネタバレになってしまうので書けないが、大変素晴らしい答えだと思う。大富豪となり、カネも時間も自由になったあべしさんだからこそ言えて、説得力がある。
僕ら小市民は、やれ現金がほしいだの、車がほしいだの、家がほしいだの、そういう物欲がまず浮かんでしまう。ではそれらが満たされたら、どうするのか。そこに既に至っているからこそ、あべしさんの言葉は、必ずや今後の人生の指針になるだろう。
もし、これを読むあなたが何かの拍子でビジネスで成功して、大富豪になったとき、このあべしさんの言葉を胸にもっておけば、道を踏み外すことはないだろう。
以上、レビューでした。僕ら一般ピーポーが普通に生きていては決して出会えない大富豪あべしさんのインタビューを聞けるとは、本作はとてもお値打ちだと思う。
最後に、タイトルに再着目する。なぜ豪商と聖帝がパンツを脱いだのか?パンツを脱ぐというのはただ事ではない。その真相もぜひ確認してほしい。

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