サウザー白熱教室レビュー記事。今回は街コンの講義編。
童貞、新社会人が街コンに参加し女の子に好印象を与えつつ良質な連
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前編・後編の2本組。ゲストはみの君。
本作は収録順的には筋トレ編→ネトナン編から続く3作目となり、サウザー白熱教室・初期シリーズ作品の最後を締めくくる。
ネトナン編ではみの君が得意とするネトナンの戦略が公開された。本作ではサウザーさんが得意とする街コンの戦略が公開される。
前編 恋愛工学の基礎
本作ではサウザーさん達が修め、実践している恋愛工学の解説も行われる。僕のように、サウザーラジオから入ってきた人には恋愛工学って何だ?というところもあると思うので、本作で学ぶと理解が早い。
後述するが、特に若き男性(20代)はパートナー探しのために「車輪の再発明」をしてはいけない。車輪の再発明をすることほど無駄なことはない。しかし、男子たるものパートナー探しからは逃れられない。これは生物として避けられないことなのだ。
経験者として断言しよう。「車輪」を、自分で苦労して発明することに意味はなかった。優れた理論をインストールして、サッサとクリアしてしまおう。学校の公式教材だけで有名大学に合格するのは難しい。予備校のテキストや参考書で勉強すれば効率が良いのと同じだ。
前編では下記のような指導がなされる。基礎の基礎なので、特に童貞や、ラッキーで童貞卒業したけどそれ以降がサッパリなセカンド童貞は必聴。
- 童貞卒業を最優先
- カップリングパーティーはダメ
- ダメなフォーム
- 非モテコミットとは
- 一般人と恋愛工学生の違い
- 良い街コンの見分け方
- 現場での立ち回り
- 生物学としてのオスとメス
- 外見の整え方
- 学歴・勤務先の効果
後述するが、僕が実際に体験して失敗しながら得た知見がほとんど述べられている。だからこそオススメできる。本作に20代前半で出会えた人は超うらやましい。無駄な出費や時間を大きく減らせるからだ。女の子のことでウジウジ悩む時間を節約できるし、無駄な女にオゴる金も減らせる。
後編 現場での応用編
後半では街コンの現場に入ってからの戦い方が講義される。
- 街コンでは奇をてらわない
- ライバルから一歩抜きん出る
- 女子との会話方法
- 嘘つきルーティン
- 女子が深層的に欲しているもの
- LINEの作法
- 若い子に飲みの誘いは刺さらない理由
- カラオケ十字撃
- 座り方は重要
- ゴールから逆算する
- 2次会ですべきこと
特に女性経験が豊富でない男(かつての僕)は、初対面の女子との会話が盛り上がらない。普段、男社会でしか暮らしていないからだ。大学でも、職場でも、男社会でコミュニケーションしているから、女子との会話方法がわからない。ゆえに、間がもたなかったり、インタビューやアンケートみたいな一問一答になってしまう。
ではどうすればよいのか?その答えをサウザーさんは教えてくれる。女子との会話に求められること。そして僕ら男性がすべきこと。それさえわかれば「何を話せば良いんだろう」と怖れることはなくなる。知らないから怖いのだ。
先人が回したPDCAサイクル、つまり「ルーティン」をまずやってみる。何回かやってみると、自分に合った改良が見つかる。そこか
男女のコミュニケーションや付き合い方も全く同じだ。ナチュラルボーンのままでは、うまくいかない。スポーツは上手い人に習うのが当たり前なのに、恋愛になると僕らは、人に習うことをしなくなってしまう。これに気づいている人は意外と少ない。
本作は童貞…というか、仮に彼女がいたとしても、オンナのことでモヤモヤしている人は絶対にオススメだ。僕は経験者だからこそわかる。オンナのことでなど、消耗してはいけない。もっとアタマと精神力とカネと時間を使うべきことは他にたくさんある。
しかし僕らが動物のオスである以上、放棄もできない問題でもある。だからこそ、本作で勉強してサッサと乗り越えてほしい。
魔法などない
サウザーさんは言う。与えられた機会は均等であり、実力ある男にオンナは総取りされると。しかし努力すれば必ず非モテは解消できる!とも語る。
非モテは優しさでセックスができると勘違いしている。お金や労力
現実世界には魔法はない。エロゲの主人公でもない。自分で何とかするしかないのだ。そのやり方を本作は教えてくれる。公家シンジさん編で語られるが、サウザーさんは「非モテを救いたい」という気持ちで白熱教室シリーズを始めたのだという。自分が苦しんだ「非モテ状態」から脱してほしいという純粋な気持ち、善意を感じる。まさに創業の心意気。
それをたった3千円くらいで買える。間違いなく破格だ。手探りで探すのには莫大な時間とお金を浪費してしまう。また、セックス不足の状態だと「店」に課金してしまうハメになり、こちらも大きなカネのロスになってしまう。
自分語り:車輪の再発明はするな
最後に、僕の話をしよう。僕は恋愛工学を学んでいなかったが、恋愛工学が盛り上がった2012年から別系統で勉強をして、奇しくも同じような結論を得ていた。そして結婚した。ナチュラルボーンでは結婚できていなかったと思う。
20代中盤までの男の頭の中、起きている時間の半分くらいは、オンナのことで占められている。これは仕方のないことだと思う。動物のオスとしての本能だから。そのように最も関心があることだから、カネも時間も、労力も気力も使う。つまり頑張る。『利己的な遺伝子』の通り、僕らは遺伝子を乗せた乗り物に過ぎないのだ。
さてそんな若き男は女性に対し気炎をあげるのだが、多くの場合、空回りに終わる。つまりセックスができない。失敗の中から、ダメだった点を反省し、次回に活かしながら、幸運が重なれば最初のセックスができて、童貞卒業だ。
負けて負けて、失敗して、しくじりながら、最初の幸運にありつく。そういうことを繰り返して、2人、3人と経験していくと、ブレイクスルーが起きて4人、5人と進んでいける。この辺でようやく「女性経験が平均的と思われる男」になれる。だが意外と、この「平均的と思われる」状態に達している男は、そんなに多くはない。世の中では「普通」といわれるが、特に高学歴の集団ほど、童貞率は高いのではないだろうか。セックスに困らない層と、ゼロの層に二極化していると僕は自分の周りを見ていて感じる。
僕も大学時代は非モテだった。しかし色々と幸運があって、20歳で童貞卒業できた。しかし、対女性スキルが低いので短期間で破局していた(フられてた)。そして社会人になると、新規の女性はかなり減る。学生の頃はクラス、授業、ゼミ、サークル、バイトなど複数のコミュニティがあり、特にバイトなどはコロコロ変えればその度に出会いを作れるので新規の女性と知り合うこともできる。しかし社会人になると所属コミュニティがかなり限定される。
家と職場の往復…たまに合コンなどに誘われて参加するが、全然ダメ。気付けば、僕はセカンド童貞になっていた。「店」にハマった時期もあった。多くのカネを無駄にしてしまったと思う。そんな2012年、社会人2年目のときに2冊の本と出会う。
- 『もう合コンに行くな!』(2012)
- 『新・東京いい店やれる店』(2012)
きっかけは忘れてしまったが、この本にも出会った。
- 『モテる技術』(2008)
それまで、所属するコミュニティの中でしか女性を探していなかった僕には「コミュニティ外で探す」という概念は衝撃的だった。また、セックスから逆算して店を探す、女性が来たくなるエクスキューズを与えるという概念も衝撃的だった。僕はそれまで、戦略などなかったから、運頼みだった。
この3冊で勉強して結果的に、恋愛工学と似た思想になっていた。ただ、恋愛工学ほど洗練されてはいなかった。少しだけ、非モテコミットをしなくなったり、店選びが戦略的になったりはしていた。
時を同じくして、恋愛工学も勃興していたようだ。ゴッホさんの調査によると、恋愛工学の起こりは2012年からなので、同時期だった。今更だが、もし当時、恋愛工学戦士の一員となれていたら楽しかっただろうなぁ…と思う。
僕は埼玉・千葉方面の住人に有効な「池の端(いけのはた)ルーティン」を編み出した。港区では戦えない、埼玉・千葉勢に有効な「上野」でのデートコースだ。いつか公開したいと思う。
僕は時期的に仕方なかったのだが、これを今読んでいる20代前半のあなたには「車輪の再発明」をしてほしくない。恋愛工学を学んでサクっとセックス不足から脱却してほしい。僕は再発明…というか同時に発明していたのだが、自分で探すことは大変だ。編み出す途中で莫大なお金も時間もかかってしまうからだ。
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