【感想】サウザー白熱教室 Kazさん無在庫転売編

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聖帝白熱教室

サウザー白熱教室レビュー。今回はKazさんによる無在庫転売編。

無資本・小資本の人でも出来るkaz流eBay無在庫転売講座

(noteページに飛びます)

全5回。

講師はKazさん(twitter)。オブザーバーにスーパーサイヤ人さん、Kaiさん。関恋工(関西・恋愛工学コミュニティ)かつ、白熱教室出演メンバーが揃った回。スーパーサイヤ人さんはKazさんに転売を教えてもらったそうで、初心者目線での意見を。Kaiさんは経営者の視点を織り交ぜてくれる。

Kazさんについて

恋愛工学の実践者。既婚・お小遣い制という制限の中で資金調達を独自に行わなければならないとのことで転売にチャレンジしている。ブログ「million dollar buyer’s blog」を運営されている。そんなKazさんの「志」がこもった記事。

【近年の小遣い事情】僕は小遣い制でも資金調達できることを証明しようと思う。

他にも、日々感じたことをブログに残されているので、興味があるトピックもチェックしてみてほしい。社会人として組織で働き、家庭人・父でもあるKazさんの日々のライフハック記事が盛りだくさんだ。

それでは本作のレビューをしていこう。

強者がさらに強者になる

本作のテーマ「転売」は「サウザーの五大小商い」の一角となる(他は不動産・アフィリエイト・イベント・DLコンテンツ販売)。これらの小商いは、サラリーマンをしていても実行可能な事業である。

本作のテーマである転売は、eBay(イーベイ)という、Amazonや楽天よりもワールドワイドな、ネットショッピングのプラットフォームを舞台に行う。日本では馴染みがあるAmazonであるが、意外と展開していない国も多く、Amazonが進出していない国にとってはeBayの方が馴染みがあるという。

ネット世界の特徴として「強者がさらに強者となる」という現象がある。これは、ツイッターやインスタグラム、youtubeも同じく、フォロワーが多い人つまり「強者」の求心力が強くなり、雪だるま式に高評価や支持が増えていくために起こる現象だ。ネット世界での「クチコミ」とも言える。eBayにおいてもその原則は同じであり、力のあるセラー(出品者)が上位表示されたり、多くのポジティブな評価を得ることにより、ますますアカウントの影響力が強くなっていく。実績ベースの世界だ。

この原則は、頑張れば頑張った分だけ報われるシステムではあるのだが、その「強者」になるまでの道のりが大変である、ということも意味する。実績がない初心者は、もちろん「弱者」でスタートする。eBayという土俵には、既にベテラン強者がひしめいている。そういう戦場に飛び込んでいくんだという気持ちで、転売にはチャレンジすべきであろう。

そんな戦場で苦闘しながら成果を上げた、Kazさんの貴重な体験談・先行研究を、本作では聞くことができる。まず「予習ができる」という意味で、本作は投資効率が非常に高いと思う。手探りで始めることほど、非効率なことはないのだから(僕の体験談も最後に書きます)。

決してラクではない

Kazさんは弱小アカウントの頃の苦労話や、どうやってランクアップしていったのかを語ってくれる。その努力は、実は誰でもできることなのだけれども、実行するには「マインドブロック」が強く働くものばかりである。転売は「始める」ことは割とすぐにできるのだが「稼げる」ようになるには多大な努力を必要とする。

その「努力」が一体なんなのか、全く知らなければ一歩を踏み出すこともできないだろう。本作を聞いて、どういうところが大変なのか、どうすればクリアできるのか、そこを予習しておくことは大きな意味がある。

私の所感としては、「メンドイ」「恐い」という心理的な参入障壁が大きい。一例を挙げると、eBay本部に英語で電話をかけて、取り扱える金額の制限を上げていく交渉をする必要があるのだが、既にこの時点で一般ピーポーにはハードルが高いと思われる。国際電話で、英語で、しかも交渉をするのだ。だが逆に、こういうところが参入障壁であると言えるだろう。

仕組みの中で戦う

後半では、eBayというプラットフォームの中で、いかに上位を獲得していくか、またアカウントを停止させられないための気をつけるポイントについて講義がなされる。作中でKazさんも語っていたが、かなり理不尽なアカウントBAN(停止)と、その間、カスタマーサポートができないことによる「低評価」のコンボはなかなかにシンドいものがある。

eBayというプラットフォームの中で戦う以上、その仕組みやルールを守らなければならない。逆に、その仕組みがあるから、多くの集客ができたり、信用を得られる面もある。どこに利点を感じるかは人それぞれであるが、結構な「縛りプレイ」であることは否めない。

Kazさんは何度も大ピンチに見舞われるが、都度、復活してきた。その時のことも詳しく語ってくれるので、やはり事前のケーススタディとして大いに役立つであろう。

「この行動は危ない」「これは誤解を招く」という予習があるかないかは、非常に重要だ。「車輪の再発明」をするのはあまりに損だ。また、外注化や自動化のためのスキームついても語られるので、もし転売に興味がある人ならば必聴の内容となる。ただし、本作を聞いて、「自分には難しいな」と感じたのであればそれは立派な決断であったと言えるし、時間と労力を考えたら本作は十分な投資であったと言える。

僕(ヤコバシ)の転売経験談

最後に、僕の体験談も少し書いておく。

僕もかつて、2015年くらいにAmazonやヤフオクで「せどり」をしようとして活動したことがある。僕が狙っていたのは、希少な付録がついた雑誌だった。どうでもいい付録も多いのだが、たま〜に、1,000円の雑誌が3,000円で売れるような付録がある。

最初はド素人だったので「1,000円で仕入れて、3,000円で売れたら、包装材と送料が数百円かかっても、1,500円くらい残るのではないか?」という見込みでスタートした。そしていざ実行に移していく中で、Amazonで「売る側」になるには年会費が4,000円くらいかかること、1品につき100円の手数料を取られること、包装材が意外と高いなど、「側面経費」がわかってきた。

そして、雑誌の仕入れ(本屋やコンビニを回って買い集める)、撮影して出品、購入者とのやりとり、梱包と発送などをしていて、意外に時間取られるなというのが正直な感想であった。それを複数回やって、何とか初期費用などを回収しきった頃に、「これってバイトと本質が同じだな」と感じて、僕はあきらめることにした。

確かに、お金の流れは「売上→仕入れ→在庫→売上」と連続しており、サラリーマンの「給与→消費/給与→消費」のように、流れが途切れることはない。しかし、仕入れや梱包発送を自分でやる、つまり労働力を投入し続けなくては回らないこのシステムに、僕は「バイトと同じだな」という感想を持った。作業をやめたら、そこで終わる。多少はコントロールできるが、本質は労働力をお金に換えているだけだ、と感じた。

Kazさんは本作において、上記の、僕が玉砕したパターンを「外注化」してクリアしている。僕は残念ながら、そこに至るアタマがなかったから、やめた。この僕の一連のトライで儲かったのは、胴元であるAmazonや、梱包材を売っている人なのであった。

僕はこの時から「自動販売機」への憧れを強くしていった。あとゴルフクラブを再生して売ることも検討したが(その時の記事)、仕入れや売り方などでブレイクスルーが起こせなくて断念した。このゴルフクラブの例で、いかに安く仕入れるかが商売のキモであることも学べたから、そういう意味では学びになったと思う。

僕のように、実際にチャレンジして厳しさを味わった上で転売をするかどうか決めるのも手だが、時間も労力も使うので、まずは本作を聞いて、自分にできそうかどうか考えてみることをオススメする。

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