【感想】サウザー白熱教室 意識低い系転職編

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聖帝白熱教室
サウザー白熱教室レビュー記事。今回は、転職に関する白熱教室。
(noteページへ飛びます)
全5話。
ゲストはとうとうやってきました。わたくしヤコバシです。自分で自分の白熱教室のレビュー記事を書くという、後にも先にもないであろうこの記事、自分ということは忘れて、客観的にレビューしていきます。

ヤコバシくんについて

学生の頃は何の資格も特技もなく、学歴もそこそこ(MARCH)。バイトも飲食店と塾講師。そんなザ・量産型の文系学生だった彼はリーマンショックから始まる大不況の真っ只中に、就職活動をした。
同時に三国志や戦国時代などに憧れを懐いていた彼は、その不況を乱世と重ね合わせ、自分の力で渡り歩いていこうと決意した。
いかに自分に力をつけ、武功を挙げるか。成長、やりがい、自己実現。そんな意識高い気炎を上げた彼は、ブラックの甘い罠にハマってしまう。精神的報酬で誤魔化された後、ブラックに疑問を懐かないようにする教育、洗脳であった。
様々な事件や仕打ちを受ける中で、その洗脳が解けて、転職を決意。様々な偶然に助けられ、現職のゆるふわホワイト企業に転職することができた。
ゆるふわホワイトでマッタリしていく中で、なぜこんなにもマッタリなのか、またなぜ前職はあんなにブラックだったのか、考えた。
そのフィールドワークと研究成果が本作である。

雇われ仕事は VERY EASYを選べ

勤め人仕事というのは、実は平等ではない。
毎日8時から22時まで拘束され、メチャクチャきついのに年収330万円、年休80日のブラックはVERY HARDである。
逆に、1日2~3時間しか働かなくても年収530万円、年休120日のゆるふわはVERY EASYである。
実は、この待遇の差は労働者本人の能力はあまり関係がない。
どこにいるか」が大事なのだ。
しかしながら、この日本にはブラックでVERY HARDな仕事で溢れている。特に文系大学生が逃れることのできない「営業職」という仕事のブラック率はとても高い。しかしそれはその仕事の性質上、致し方のないこととも言える。「目標」がある限り、安らぎはないのだ。
そんな状況だから「結局、どこ行っても同じではないか」と尻込みしてしまう人が多い。
しかし本作を聴くことによって、数は少ないながらもVERY EASYの業界・会社はあることを知っていただけるかと思う。
営業職でもホワイトは実在するということを「知る」ことが第一だと、自らの体験から思う。それも、新卒で大企業に入るのではなく、転職でも見つかるという点。その情報さえあれば、勇気を持って転職へ漕ぎ出すことができるはずだ。
「あるかないか、わからないもの」を追いかけることは難しい。
ある」とわかっているから、探そう目指そうという気力が湧くのだ。
本作はブラックつまりVERY HARDで働く人々にとって、羅針盤になるはずだ。

ブラック洗脳を解く

ブラックで洗脳されている者は、会社という人治主義の中にある。
社長という王を頂点とした、王国である。
この王国の中では社長が絶対的な支配者であり、社員は臣民や奴隷のように扱われる。
特に中小企業ではその傾向が顕著であろう。
この洗脳を受けてしまっている者にとっては、そこから「辞める」という選択肢自体がなくなってしまう。こうなると心身をすり減らしながら時間だけが過ぎてしまい歳をとってしまって、ますます転職が困難になる。
辞めることは「逃げ」と刷り込まれ、同時に「どうせどこもブラック」という「あきらめ」の気持ちでいると、転職活動が起こせなくなる。
先述の「ホワイト営業は実在する」とその存在と、内容を知ることで転職への気力が湧いてくる。
ヤコバシくんがいかにしてブラックと向き合い、退職交渉したか。権利を主張したか。実例を聞けばブラックで苦しむ人には立ち向かう勇気になるはずだ
「権利の上に眠る者は、保護するに値せず」という格言もある。権利は行使できると知り、勇気を持つことが必要だ。
ブラック企業に自分の人権や労働基準法が侵されていると思う人は、ぜひ聴いて洗脳を解いてほしい。

ブラック企業を滅せよ

ブラック企業は、なぜ生まれてしまうのか。
そしてなぜ、生き延びて蔓延し、滅びないのか。ヤコバシくんはずっと考えていた。
そもそもなぜブラックになってしまうのか。
ブラック企業とは、実のところ「淘汰圧に負けているから、違法な経営で生き残っているズルい会社」なのである。残業代やら、適切な報酬やらを払ったら潰れてしまうような、脆弱なビジネスモデルの会社なのだ。そうして労働者から騙し取ったカネで、存続しているのである。
そんな会社を存続させているのは、他でもない、社員たちだ。
低い給料、強いられるサービス残業を提供するからブラックは生き残るし、調子に乗る。そのことに多くの人が気付いて、辞めていったら、ブラックは人手不足で自然と淘汰されていくはずだ。しかしながら、転職の受け皿なくしてはそのアクションも難しい。次の足場がなくては、飛び移れない。
その足場、受け皿とは「儲かっている・化学メーカー・営業職」である。

次なるステージへの足場

「儲かっている・化学メーカー・営業職」はゆるふわだ。
なぜなら「そもそもやることが少ない」営業職だからだ。
勝手に毎月売れるので、数字で詰められることもない。しかも現在は若者が少なく、社内の競争がないところもポイントだ。
事実、ここで働く者達は順調に出世して、給与アップして、歳を取って、定年退職しているものがほとんどだ。辞める理由が、仕事の中にほとんどないのである。なんなら、ゆるふわサラリーマンとして、定年まで居ても十分な性能を備えている。
しかしながら、これを読むあなたには、既に聖帝サウザー氏より、独立の種を授けられているはずだ。その種を、このゆるふわの庭で秘め育てるのである。
こうして作った足場から、自分の事業をさらに育てていくのだ。

「意識低い」けど「意識高い」

意識低い系転職とは、単に無気力な労働者になることではない。
「成長・やりがい・自己実現」といったいわゆる意識高い精神的な報酬を考慮せずに、ただひたすらに自分の労働力の換金効率にフォーカスする試みである。報酬である年収が爆発的に増えることはない。ならば、自分が供出する労働力・時間をいかに減らすか、いかに時給を最大化するかという試みである。
この点において、我々は妥協なく、最大効率を目指すべきなのだ。
そうして確保した時間は、徒に空費するのではなく、自分の事業へ充てていく。自分の事業とは、要するに「オリジナルの商品作り」である。この開発と試作には、多くの気力と時間が必要だ。この点において我々は、どこまでも意識高く取り組んでいくべきなのだ。
この自分の事業こそ「成長・やりがい・自己実現」をあなたにもたらしてくれるだろう。

紹介文ぜひ読んで♡

本作はVol.1~5の5本組で、その紹介文もかなり気合を入れて書いた。
特にVol.5は最大限の気合を込めて書いた。
白熱教室の紹介文を書くのは、毎回が「百式観音・零」なのであるが、今回は特に全力だった。
特にVol.5はフィニッシュ。
もっと言えばそのVol.5の紹介文の終盤こそフィニッシュの中のフィニッシュである。
ここがキマるかどうかでこの作品の出来・不出来が決まるとまで思った。
試作の文章を書いては消し、2,500文字クラスを2本ほど没にした。
「これではダメだ」と。
それを丸1週間やった後に完成したVol.5。是非読んでほしい。もちろん1~4もかなり良いので(結局全部じゃんw)お時間あればぜひ。下記にリンク貼ります。
ブラックで苦しむ人が一人でも減ることを願っている。
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