サウザー白熱教室レビュー記事。今回はチャットレディ・一伽(いちか)さま編。
チャット率99.7%を維持するチャットレディ一伽さまの講義 人妻熟女系チャットの要点
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全3回。現役チャットレディ・一伽さまのインタビュー回。私ヤコバシ、本作の説明文を担当させていただきました。
一伽さまについて
一伽さまは基本的には匿名で活動されており、ツイッターは非公開である。現状では特にブログ等も公開されていないので、ここでは白熱教室中で判明したことを紹介する。
- アラサー女子
- チャットレディ歴9ヶ月
- チャトレ稼ぎは約20万円/月(稼働による)
- ブラック企業→ホワイト企業へ転職
- 聖帝との出会いはVoicyから
チャトレを目指すアラサー女子へ
まず、チャットレディというテーマは白熱教室というシリーズにおいては「あい先生」の存在を外すことはできない。あい先生というチャトレ歴5年の大ベテランのシリーズが既にあるのに、本作はどういう位置付けなんだ?と気になったと思う。
本作のタイトルには「人妻熟女系チャットの要点」とある。もうお気付きの方もいるかと思うが、あい先生はまだ20代前半であり、チャトレを始めたのも大学2年から。つまりまだ若すぎて、人妻熟女系は手を出せていなかったのだ。これはあい先生編でも語られていることである。
これを補完するという点で人妻熟女編が収録されたのではないか、と僕は予想する。
また、人妻熟女系となると、自動的にアラサー女子が対象になることもあり、あい先生が結構「若さ」「かわいさ」で押していたところを、「アラサーの私には厳しいかも」と思っていたリスナーに勇気を持ってもらえる内容だと思う。
実際、作中でも「やっぱあい先生って才能ある人だったんだわ」というエピソードが語られる。それに対し、一伽さまは初心者チャトレが脱落してしまうポイントをケアして、継続しやすくする手法を紹介してくれる。具体的には事務所への所属でスタートしてから、独り立ちするという手法だが、なぜそれが有効なのかはぜひ本編を聞いてみてほしい。自力でやるから、ハードクラッシュしてチャトレ自体をやめてしまうのだ。この考え方はチャトレ以外にも、様々な場面で役立つ。
チャトレ客の生態
本作には、実はもう一人の主人公がいる。男性客だ。この男性客が課金をしてくれるから、チャトレという商売は成り立つ。ならばその男性客の生態に詳しくなることは、チャトレを志すのであれば必須であろう。敵を知り己を知れば百戦して殆うからず、である。
あい先生編でも男性客の生態は紹介されていたが、一伽さまが主戦場としている「人妻熟女」界隈には、また違った種類の客が生息している。僕の所感だが、あい先生が活動している「若い女子」のチャトレには、同年代の男子や、若い子が好きな中年が、ライトでわかりやすいエロを求めて集っているのではないだろうか。素人モノのAVを見るような気持ちだ。それのライト版。
対して、人妻熟女チャットには、濃厚で設定が凝っている、重ためのエロさが求められているのだろうと感じた。男性客は、単に裸みせろとかそういうのではなく、「欲求不満な淫乱妻が、その淫乱さを抑えきれずに恥ずかしいことをしちゃってる」というそのシチュエーション・状況に興奮している。つまり「情報」に興奮している。
さらにそういった性癖を持つ客への対処方法や、上客の常連客にするテクニックも多数紹介されている。これは非常に示唆に富んでいる内容で、どんなビジネスにも上客つまりリピーターが、安定した収益と事業の継続には必要であることを物語っている。
非モテ男子も聞いた方がいい
本作は、先述の通り、チャトレに一歩を踏み出す勇気をアラサー女子に持ってもらうためのオーディオとして開発されたのだと予想する。しかし、僕は本作を聞いて、これは非モテ男子諸君にもぜひ聞いてほしいと思った。
なぜなら、非モテを放置すると、本作に登場した「男性客」にいつかなってしまうからだ。
人妻熟女チャトレに集う顧客は、端的にいうと「寂しい独身オジサン」である。40〜50代で、結婚していないオジサンたちは、特にカネの使い途がないのであろう。だから、チャトレに何万円/月もつぎ込めるのである。非モテを放置し、オナニーに興じ続けて女を追っかけるべき時期に追っかけていないと、気がついたら40代になっている。そんな客が一伽さまのメイン顧客であろう。非モテを放置してオナニーに興じ続けた先輩たちのリアル。それを、本作の一伽さまの証言から感じ取ってほしいと思う。
性欲の地縛霊になるな
僕は、人間の男だって結局は動物のオスだと思っている。だから、成長したオスがメスを求めるのは当然のことだ。
思春期以降、男性の頭の中は女性のことでいっぱいだ。これを邪魔なものとして、勉強とか仕事に頑張らなきゃ、というのは野生状態ではあり得ない。しかしながら、僕らは性のことは我慢しなくてはいけないことだと教育されている。
女性の尻をおっかけたいけど、おっかけたら怒られる、かっこ悪い、バカにされる、蔑まれる…そんな想いが、男性が本来持つ「異性への欲求」に蓋をさせる。そして隠れてするオナニーへ走らせる。こうして、なんとなくオナニーで性欲を満たしてしまう。AVとかは原始時代にはないから、大脳はなんとなく誤魔化されてしまう。「コイツ、精子だしてるから繁殖ちゃんとやってるんだな」と。
そして同時に意志の力で「俺は今は勉強・仕事に頑張らなきゃいけないから、オンナは後回しだ!めんどいし!」と言いつつも、しかし異性への興味は忘れられずに、手軽なオナニーに走る。
そんなことを何十年も繰り返していると、ただの若い女子のオッパイだけでは興奮できなくなってきて、痴女モノに手を出すようになっていく。そうして性癖はより複雑になっていき、ついにはプロによって作られた作品であるAVにすら飽きてくる。歪な方向に高度化してしまった性癖を満足させるために、素人がやっているチャトレに手を出す。それでも満足できなくなってきて、最後に人妻熟女チャトレに行き着く…。
彼らはオナニーに若い時代を費やした。本来なら、異性関係で大冒険して大失敗しなくてはいけない20代に、勉強や仕事を言い訳にして、女修行をしなかった。しかしながら、動物のオスとしての本能は騙せない。その結果ーーー性欲という地面に縛られたまま成仏できない地縛霊のようになってしまうのだろう。
この地縛霊にならない方法はただ一つ。異性関係をクリアすることだけだ。結婚するかどうかは実は重要ではない。仮に形だけ戸籍を入れても、解決はしない。自分の手足で異性を探して、トライして、失敗しながら、成功もする。酸いも甘いも体験して、自分なりに納得するところまでやる。
納得した上で、やりきったと思った先に「結婚」があればすれば良いし、しなくてもいい。自分がやりきったと納得できることが重要だ。これにより、男性の、オスとしての性欲は成仏できると思う。そうすれば、40代になっても人妻熟女チャトレの常連にはならないであろう。
僕は既婚者であるが、若い時は自分の性欲に抗っていた。一時期、その性欲を封印しようと試みたことがあったが、ダメだった。そのため、そんな自分に素直に従うことにして、やらかしながらも暴れまくった結果、自分なりに納得する結果を得た。それが妻との結婚だったのだが、自分の性欲に素直に従ったことは、結果的にだがやはり大事なプロセスだったんだな、と思う。
それは振り返ると、動物のオスとしての本能だったのだと、あらためて理解した。動物のオスとして避けては通れない道だったのだと。
本作は、そのような示唆を与えてくれる一本だった。実務的でもあり、教訓的でもある本作、ぜひ聴いてみてほしい。
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