サウザー白熱教室のレビュー。今回は筋トレに関する回。
女は男の筋肉を見て、富と権力の象徴だと錯覚する
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全5回
まず、本作はサウザー白熱教室の最初の回、つまりサウザーさんの処女作だ。Vol.1の冒頭、趣旨を説明するサウザーさんは噛み噛みだが、逆にそれが初々しくて、サウザーさんファンは思わずほころんでしまうだろう。
タイトルがもう全てを物語っているが、その通りの内容。人類は進化しても、本能は石器時代のままですよ、ということだ。この事実を把握している人は少ないのではないだろうか。
ゲストには恋愛工学界隈では著名な筋トレ部長の「マッキーさん」と、ボディメイクマフィアの「みのさん」が呼ばれている。あと、声出しNGなのだが、ジャッジさんもご参加。
冒頭、サウザーさんに「何を飲みますか」と聞かれたマッキーさんは、こう答える。
「水かブラックコーヒーしか飲めなくて…このプロテインドリンクも糖質が…すみません」と開幕早々に筋トレガチ勢の片鱗を見せてくださる。
さらに、体脂肪率も5%という数字が凄まじい。本作は音声データなので当然、姿は見れないが
この2つの情報だけで察することができる(体脂肪率 片手1桁はエグザイルのダンサーレベル)。
本作は、筋肉がある人の視点を聞いて学ぶことができる。僕は中肉中背で肥満ではないのだが、
かつてジムに通っていたこともあった。大した成果もなく退会してしまった。筋トレガチ勢はどういう思考回路でジムに通うのか?また、なぜ続けられるのか?
そして、女性からどういう風に見られて、どんな接触ができるのか、ナンパに役立つのか。という視点を筋肉がある側の視点で語ってくれる。
世間一般に流布している(?)「マッチョじゃなくて細マッチョ」という論もあるかと思うが、それは本編を聴いて打ち砕かれて頂きたい。
特にVol.2では某有名ブロガーみたいな体型ってどうなの?という論およびその心理的な深層部に関する考察が行われる。なぜ女は男の筋肉を見て富と権力の象徴と錯覚するのか?
それは我々ニンゲンも、やはり動物なのであり、文明化したのもここ数百年の進化なので、それに肉体・本能がついて行っていないのですよという話である。どうしてそういうメカニズムになり、モテにつながるのかは本編をぜひ聴いてほしい。
そういったアカデミックなテイストで始まりつつ、サウザー氏はじめとしたゲストたちの体験談も交えられる。ケーススタディとして大変勉強になる。
肝心な場面で「アレが役に立たなかった」時のエピソード、およびその回避法に付いての考察など、
本気で、真剣に学術的・技術的な議論を繰り広げている点が興味深かった。
聞いていると、どうやら集った方々は普段から親交が深い、いわゆる「つるんでいる仲間」「おともだち」ではないようだ。そういう関係性の人達が、各々が極めんとして立ち向かっている共通の課題に対し、熱い議論を交わす。
筋トレの具体的な方法や、プロテイン・サプリメントの紹介もある。最後には「なぜ筋トレをするのか?」という根源的な問いに、マスター達がアツく応える!モテを、社会的成功を目指す人には必聴の一本。
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