サウザー白熱教室レビュー記事。
今回は
ブラック企業のサビ残にキレて、未払い残業代を請求し170万円ゲットした方法
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全2回(前編・後編)
サウザー白熱教室は、サウザー氏がゲストを招いてインタビューする形式が主だが、本シリーズはサウザー氏が主に語る回となっている。ゲストはマスター・カルジ氏。カルジ氏は企業の側で労働問題の対応をした経験があるとのことなので、その経験を踏まえて意見を語ってくれる。以下、レビュー。
本作は、題名そのままの内容となっている。この白熱教室の意義は、サービス残業は取り返せるんだ、ということを知ってもらうためにあるとサウザー氏は語っている。そもそも、労働基準法をよく知らないでサラリーマンをやっている人が大半であり、サービス残業が違法であることや、労働者が非常に強い権利を持っていることを知らずして、僕らは社会人になってしまう。
本作では、サウザー氏の実体験を元に、具体的手法が語られる。その実例を聞くことで、大いに勇気付けられ、次の一歩を踏み出せるのではないだろうか。
具体的には、
- 残業代計算の方法
- 残業代が激増する仕組み
- お手紙の出し方
- 証拠の集め方
これらの項目についてサウザー氏が「請求した側」でカルジ氏が「請求された側」で展開される。特にカルジ氏の経験談により、サービス残業の請求を受けた企業側はどんなことを考え、抵抗するのか、裏側を知ることは大変勉強になる。
僕は非常に…非常に残念なことに、この白熱教室を聞くのが遅かった。僕もブラック企業でサービス残業っていうかサービス出勤をしていたので、この方法で交渉したら何百万ももぎ取れていたはずだ。だが、悲しいこと既に5年が経過し時効になっているし、当時の勤務状況を証明する証拠が何もない。まさに、情報弱者が損をしている…
だから、リアルタイムでブラック勤務している人にこそ聞いて欲しいし、これから社会人になる学生にも聞いて欲しい内容だ。給与明細や雇用契約書は絶対捨てるな!
唯一、注意して欲しいのは作中の終盤でも語られるが、労基法を知っていることは黙っておくことだ。労基法という必殺の武器を隠し持っていることは、最後の最後まで秘密にしておかなくてはならない。刀を持っていると知られたら、無駄にマークされてしまう。
そして、やめるときに最後に1回だけ、刀を抜くのだ。
今ブラック勤めをしている人は、本作で刃を研いで欲しい。
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