【感想】サウザー白熱教室 ポールさん投資編

サウザー白熱教室

サウザー白熱教室レビュー記事。今回はポールさん投資編。

天才投資家ポール『不動産投資術』を語る、やっちまった物件たちとマジ基地ズッ友大乱闘編(noteページに飛びます)

全4本。

ポールさんの「マインド編」に続き、ポールさんが不動産投資について語る。ゲストはふんどし王子とゼロ円アフィリエイターさん。

マインド編のレビューはこちら

ポールさんのブログ、ツイッター、YouTubeチャンネル、著書などについてのデータはマインド編レビューに書かせていただいたので、本記事では省略。

本作の構成

ポールさんはとにかく「クレイジーマインド投資法」と呼ばれる、常識を逸した手法で有名だ。そのため、その投資法は非常に分断されたエピソード群で成り立っていて、あまり体系化されてきていない。

それを時系列順に並び替え、当時のポールさんの様子や格闘の歴史を、近くで一緒に見ていたふんどし王子(外付けHDDと呼ばれる)が補足しつつ、苦労話を語るという構成になっている。

ポールワナビーは絶対聴くべし

ポールさんの投資の来歴は、僕が聞いたところでは、大きく前半後半に分けることができる。

その境目となるのがいわゆる「スルガバブル」である。

前半パートと後半パートで大きく投資法が変わる。特に前半部分は、ポールさんみたいになりたい!と思うポールワナビーは絶対に聴くべき部分だ。

ポールさんが日々、ブログやYouTube、ツイッターで発信していることの多くは、確かに面白くてキャッチーで、強烈だ。

けれども、それは土台あってこそである。その土台を築いた部分が前半戦で、具体的にいうと最初の1号物件の購入と、不動産屋さん巡りをしていた時代、そしてDIYをした「ラピュタハウス」のあたりだ。

正直、後半戦のいわゆる「クレイジーマインド投資法」は凡人にはあまり参考にならないし、ポールさんも「普通の人はやっちゃダメ」と言い切る。

しかしその前、前半戦のポールさんの戦い方、取り組み方は大いに参考になる。特に僕が勉強になったのは、ポールさんほどの人でも、地道な営業活動(顔を覚えてもらう)などをしていたり、小さな取引から信用を積み重ねているところ。

決して、一気に今の姿になったのではなく、地道な積み重ねがあった、というところが非常に励まされる。このような地道な積み重ねなら、凡人でも真似できる。

クレイジーマインド投資法の真髄

さて後半戦となる、クレイジーマインド投資編について。僕が聴いて感じたことは、クレイジーマインド投資法というのは、極限までDIYすることなんだな、ということだ。DIYとは、建物の修繕だけではない。

物件を見つけてくるところ、その物件を市場に告知(売り出す)ところ、入居審査と保証会社付け、日々の管理業務、家賃滞納時の回収業務、夜逃げを追いかけること…これらをほとんど、自分でやるから、利回りが高くなるのだ。

仲介業も、保証会社も、修繕業者も、管理会社も、回収業者も、それぞれを自分で「営んで」いるから、その分が報酬になって利回りにつながっている。

普通の大家さんならば、それらの業務を「外注」する。当然だがその分の利益は流出してしまう。ポールさんはその分を、自分で営むから利益の流出なく最大化できて、結果として利回りが100%を余裕で超えてくるのだ。

これはもう、よほどの胆力がなければできないことだ。作中でも語られているが、まさに「昭和初期の大地主さん」という役割をこなしているから、その報酬・対価として大きな利回りがある。というのがクレイジーマインド投資法の真髄だと僕は思った。

もはや社会福祉

本作のタイトルとなっている「マジ基地ズッ友」は、ポールさんが語るとなんだかコミカルな、でも恵まれない境遇の可哀想な人たちのように思える。

しかしその実態は違う。刑務所から出てきた全身に「お絵かき」がある人とか、何かと威嚇してくる野生動物みたいな人とか、息をするように嘘をつく人格破綻者など、もう常人ならビビって絶対関わりたくない人たちだ。そんな人たちだから、普通の大家さんや、普通の仲介業者は絶対に入居させたくないし、仲介もしたくない。そして彼らはお金も信用もないから、扱う必要性も旨みもない、という人たちなのだ。申し訳ないが、それが実情とのこと。

そういう人たちに住居を提供して、仕事を斡旋して、時には金の面倒を見てやったり、生活保護の申請も一緒にやるというポールさんは、本当に、誇張なく聖人の域に達していると思う。

なぜポールさんがそのように慈愛の心を持って、社会福祉活動をしているのかは「マインド編」に詳しいが、こんな面倒くさくて危険なことを、自主的にやっているというのは、そりゃあもう「聖人」と呼ぶほかないと僕は感じた。

だから、ポールワナビーの人たちは「僕もジモティー客付けして、ノー修繕で利回り100%だ!」と妄想するだけではなく、その実態を、本作で聴いておくべきだと思う。

不動産投資シリーズの中において

サウザー白熱教室シリーズにおいては不動産投資シリーズもある。

なっちーさん編、ふんどし王子編、加藤ひろゆきさん編と、それぞれに役割というか主題があった。

なっちーさん編は初心者向けに、業界用語や1軒目の買い方について。

ふんどし王子編はもう少し進んで法人化や税金の話、不動産の商品化・売却、新築について。

加藤ひろゆきさん編では物件の見方や客付の営業方法、家賃交渉や運営についてなど、実務について。

そして今回のポールさん編では不動産業界の「怖さ」を学べる。なぜポールさんのみ抽象的に「怖さ」なのかというと、不動産投資って実は怖いことが盛り沢山なんだよ、気軽に手を出せるものじゃないんだよ、ということを各エピソードで教えてくれるからだ。

やり方によっては多額の借金も背負うし、入居が全然決まらなくてキャッシュフローが無くて眠れないこともあるし、怖い入居者もいるし、夜逃げもあるし、工期がなくてビルダーとモメるとか…いろいろ、本当にいろいろあるのだということが聴ける。

これらの「怖いこと」についてはこれまでのシリーズでは、ゼロではないが控えめだったと記憶している。そういう意味で本作は、そういう「怖さ」が図らずも全編にわたって散りばめられていると感じた。

紹介文書きました

本作も、紹介文を担当させていただいた。

Vol.1は聖帝の直筆。実際に会って感じる人柄について。

Vol.2はポールさんの投資法の前半・後半について

Vol.3はクレイジーマインド投資法の真相について

Vol.4は不動産投資の「怖さ」について

結構良い紹介文が書けたと思うので、ご一読いただけたら幸いだ。
不動産投資にチャレンジしようとする人には、必聴の1作かと思う。
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