サウザー白熱教室レビュー記事。今回は支那そば軍曹の人生編。
ラーメン屋オープン前に店舗を燃やした支那そば軍曹の人生語り(noteページに飛びます)
全4本。
「ラーメン屋開業編」から続き、メインゲストは支那そば軍曹とチキンジョージ博士。オブザーバーにゼロ円アフィリエイターさん。
ゲストについての詳細はこちらの記事で行ったので割愛。
「人生編」の意義
「ラーメン屋開業ノウハウ編」において、まさにラーメン屋のお金の実態や、開業に必要な情報・ノウハウは大部分が講義された。
では、この「人生編」の存在意義はなんなのだろうか?ノウハウは出尽くしているのでは?と思う人もいるかと思う。
しかしながら、単にノウハウだけを知ったとして、それだけであなたはラーメン屋を開業できるだろうか?
多くの人は、できないと思う。
ではそれはなぜなのか?
それはラーメン屋を開業するに至った背景、ストーリーを知らないからだ。
また、ラーメン屋開業編だけを聞くと、支那そば軍曹殿やチキンジョージ博士がものすごく洗練された抜け目ない天才に見えて、凡人の自分にはとても無理そうだ、とビビってしまうという面もある。
それに対して、この「人生編」は答えを与えてくれる。
紹介文(後述)で書いたが、軍曹殿はかなりテキトーに流されるままに生きていたら奴隷になっちゃっていたし、ペースは遅いわ、お金はないわで、全然カッコよくない始まり方をする。
だがそれがいい。
そのテロッテロ感がいい。
最初からロケットスタート切って、ものすごい勢いで働いて一気に儲かりました!ワッハッハ!みたいな成功事例はカッコ良いけど、なんだか眩しくて、マネしにくい。
この軍曹殿のテロッテロ感は、良い意味で、等身大な気持ちがして、なんだか自分にもできそうかな?と思わせてくれる。
焼け跡からの転生
本作の主題ともなっている「店舗を燃やした」というパワーワードはまさしく本作のハイライトとなる。
この火災事件によって、軍曹殿は人が変わる。
とはいえ、実は「火事」そのものが軍曹殿を生まれ変わらせたのではない。
火事に対しての大家さんの態度と、期待の気持ちが、軍曹殿を転生させたのだ。
「待っててくれる人がいる」
「自分は期待されている」
そんな気持ちが軍曹殿に不屈の精神を与えてくれたのだ。
このことは、実は僕にも少し経験がある。
当初は自分のためにこのブログを書いていた。
しかしそのうち、楽しみにしてくれる読者の方々や、ツイッターをフォローしてくれる人達が増えてきたのだ。
その中で、応援コメントを頂いたり、電子書籍の次回作を楽しみにしてくれる声などをいくつも頂いて、僕はますますこの活動に力を込めるようになった。
もちろん、白熱教室の紹介文も、聖帝サウザー師匠の期待を裏切りたくないという一心で、日夜取り組んできた。もしこれが、読者なく、師匠なく、孤独にやっていたなら、ここまで続いていなかったと思う。
自分の努力もゼロではないが、それでも、ひとりというのはいずれ限界が来る。その前に、応援してくれる人が、ファンが、ひとりでもいたならば。
その人のために力が湧き上がってくる。
その極限の形が、軍曹殿の「店舗を燃やした」エピソードとなる。
誰かのためになら、自分一人前以上の力が出せたり、粘れたりする。そんなことを象徴するエピソードだ。
聖帝「で、モテるんですか?」(執拗)
作中で聖帝は、最初から「で、ラーメン屋ってモテるんですか?(迫真)」と聞く。
いたって真剣である。
最初は「う〜〜ん…そんなことも…噂で聞きますねぇ…」と濁す軍曹殿とジョージ博士だったが、聖帝もそこは妥協はない。
チャンスが来るたびに「で、モテるんですか?」「どうなんですか?」と執拗に真相を突き詰めていくその姿勢は、実は笑い話で終わるものではない。いたってマジメに、重要なパーツだ。
いかにラーメン屋が儲かるとか、時間の自由があるとか言っても、オンナにモテなきゃ意味がないでしょ、という聖帝の気迫が伝わってくる。
ここはリスナー諸君も気になるところだと思う。
シロウトのイメージだと、ラーメン屋というのはヤンキー上がりのニイちゃんとか、体格の良いオッチャンがやっているもので、男から見たら、あまりカッコイイ姿には見えない。少なくとも、大学を卒業してスーツ着て勤め人をしているような層にとっては、ラーメン屋というのはカッコイイ職業とは思えないだろう。
だからこそ、聖帝もその部分には妥協しなかった。
かくして。
「ラーメン屋は、その在り方からして、アルファ・メイルになれるということでモテる」ということを、ご両人がついに証言して、解決するのであった。
チキンジョージ博士流
「ラーメン屋開業編」もこの「人生編」も、基本的にメインゲストは支那そば軍曹殿であった。
チキンジョージ博士は、少し控えめな感じでご参加されていたので、語られるエピソードは断片的だったが、僕は個人的に、ジョージ先生のスタイルも素晴らしいなと思った。
ジョージ先生は、交通事故により脚を怪我してしまい、普通の勤め人をやることが厳しくなってしまった。そういう背景の中、いろいろ考慮して、ラーメン屋を自営していくことを選んだ。
基本スタイルは軍曹殿と似ているのだが、違うところは、ジョージ先生は「ソロプレイ」に特化しているという点だ。
軍曹殿は社員を雇い、育てて、規模拡大して、スタッフに運営を任せることで自動化して、時間の自由を確保するという、いわばオーナー型のビジネススタイルへ移行した。
対してジョージ先生は、自身ひとりもしくはごく少数のバイトの補助で回せる規模のお店にして、毎日楽しく気軽に働くといういわば生涯現役ルートを選択している。
軍曹殿のスタイルのキモは組織化で、人材の育成にある。本編でも語られるが、人を育てるというのはとても難しい。手間もかかるし、時間とお金も分かち合わなくてはならない。
その対価が、未来の自動化なのであるが、正直これは大変だなぁと思う人もいるはずだ。
煩わしい人間関係とか、人の面倒を見るとか、苦手な人もいると思う。
モンハンでいうと、パーティプレイが好きなのか、ソロプレイが好きなのか、というところだと思う。
パーティプレイは強大な敵に仲間と挑めるので対応できるクエストの幅が広がるが、仲間のHPや攻撃タイミングに気を遣うこともあるし、自分がミスったときに申し訳ないという気持ちも湧く。
ソロプレイは対応できる敵の強さに限りがあるし、準備などをセルフでやらなくてはならないけれど、他人に気を遣うことなく気楽に自由にやることができる。
パーティプレイはちょっと苦手だな、という人であっても、ソロプレイの道があることをジョージ先生は示してくれている。
興味ある人はジョージ先生の発言に注目して聞いてみてはいかがだろうか。
紹介文について
本作の紹介文、Vol.2,3,4を担当させていただいた。
Vol.1は支那そば軍曹殿の直筆。火災の時の鳴り響くサイレンの描写から始まり、臨場感たっぷり。そして言霊の持つ力について言及されている。
Vol.2では「僕はジェロニモです」という本作屈指の名言からスタートした。ジェロニモとは、キン肉マンにおいて唯一、超人ではなく普通の人間のまま戦った男の名前だ。「僕も決して、超人じゃなかったんですよ」というメッセージを代筆できたと思う。
Vol.3では本作の山場、軍曹殿が店を燃やしてから転生するところを書いた。ここを淡々と事実を書くことは容易かったが、それでは良さが伝わらないなと思い、読む人に共感してもらえるように書いてみた。当時、なかなかうまく書けずに数日悩んだが、なんとか納得いくものが書けた。
Vol.4はもちろんこの「人生編」のフィニッシュでもあるが、ラーメン屋開業編(5本)から合算すると全9本のフィニッシュでもある。しかもその文章の最後は、まさにフィニッシュの中のフィニッシュである。ここをうまくまとめ切れるかどうかで読後感が決まる、重要なところだった。手前味噌だが、ここはすごくよく書けた。今読み返しても、我ながらアッパレな出来だと思う!自分的にも大満足なフィニッシュだった。
このように、本作もなかなか良い感じの紹介文が書けたので、購入を迷っている人はまず紹介文から読んでもらえたらと思う。そこで興味を持ってもらえたら、まずはVol.1から聞いてみて欲しい。
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